1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 雑学・豆知識
  4. 耳の摘出手術を避けるために……。痛みと闘う愛犬を支える飼い主の決断は

犬と暮らす

UP DATE

耳の摘出手術を避けるために……。痛みと闘う愛犬を支える飼い主の決断は

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。今回ご紹介するのは、アレルギーによる炎症が悪化して、重度の外耳炎を患った柴の竜くんと飼い主の佐藤さん夫妻。

現在は、病気の症状も落ち着き穏やかに過ごしてる竜くんですが、ここ数年はアレルギーとそれに伴う耳の炎症に悩まされてきました。床に伏せる竜くんをやさしくなでながら、佐藤さん夫妻が、今までの闘病生活について振り返ってくれました。

1回目の記事|鼓膜の奥まで炎症が……。元気だった愛犬が動かなくなった

突如受けた重い宣告

8才のときに、動物病院で「アレルギー性外耳炎」の診断を受けた竜くん。

「アレルギー性外耳炎」は食物アレルギーや、環境アレルギーによる皮膚炎が原因となり、耳(耳介や耳道)に炎症が起こる病気で、耳のかゆみや、耳だれなどが起こります。炎症が慢性化すると、鼓膜の内側の「中耳」や「内耳」にも炎症が及ぶことも。

竜くんの場合、診断当時、すでに炎症が慢性化していました。そのため、診察した獣医師の判断は「炎症が奥まで広がっていて、ここでは治せない。耳の内側を全部取ってしまうしかない」と非常に重いものでした。摘出手術を行えば、耳は聞こえなくなります。当然、佐藤さん夫妻のショックは大きく、どうしてもその場で手術を決心することはできませんでした。

9才ごろ、動物病院にて。麻酔下で耳道の中の観察と洗浄を行う

「なんとか手術を避けて、聴力を維持させたい」。

その思いから、皮膚と耳の病気に特化した「北川犬猫病院」に診察へ。

そして、当時の院長の三枝先生に「耳の機能を残せるかもしれないです。やってみる価値はあります」と言われ、外科手術を避けて、耳の中の洗浄や薬の服用などで耳の治療を始めることを決心しました。

体をかかせないための工夫

佐藤さん夫妻が作った、エリザベスカラーを付ける竜くん

この頃、日常生活では、竜くんが後ろ足で頻繁に耳をかいてしまうことに、佐藤さん夫妻は困っていました。エリザベスカラーを付けさせていましたが、通常のエリザベスカラーだと耳が蒸れてしまうため、自作のカラーを制作。後ろ足でも届かないような大きさにすると、普通なら重くなってしまいますが、発泡スチロールを円形につなぎ合わせることで軽量化を図り、竜くんが快適に過ごせるようにしました。

服の縫い目がすべて外側にあり、皮膚への刺激が少ない保護服。通気性が良く、抗菌、防臭の物を選んでいたそうです。

症状がひどかった時期は、散歩のときに保護服を着せていました。特に夏は、雑草が生えて虫が増える時期なので、欠かせなかったといいます。竜くんが皮膚をかきむしったり、なめまわしたりすることを防止するために、家で保護服を着せることもあったそうです。

散歩では、靴を履かせることも

指と指の間に炎症が起こる病気「指間炎」になっていたときは、痛みをやわらげるために、保護シューズをはかせて散歩させていました。

アレルギーを考慮した手作りゴハン

健康なからだを維持するために必要な栄養バランスが考えられた食事

アレルギーの種類が多かった竜くんのために、佐藤さん夫妻は食事にも気をつける必要がありました。その結果、かかりつけ医と栄養バランスを相談して考えた、手作り食を与えるように。具材は、キャベツ、サツマイモ、ワカメ、豚肉、オートミール、豚耳、しらたきを使用。食事の時には耳の炎症やアレルギーによるかゆみや痛みを抑える飲み薬もいっしょに服用させていたといいます。

次回は、耳の炎症に対する動物病院での治療と病状の変化、当時の飼い主さんたちの想いをご紹介します。

※各情報は2020年5月8日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2020年7月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/佐藤正之
文/ichi

CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る