多頭飼いしている場合、感染症などの病気が犬同士でうつるリスクがあります。多頭飼いでうつりやすい病気について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
多頭飼いの場合の”家庭内感染の対策”とは
感染症の疑いのある犬が1頭でもいる場合は、まだ発症していない犬への対策を行いましょう
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多頭飼いをしていると、犬達が次々に下痢や嘔吐、発熱、ぐったりするといった体調不良の連鎖が起こったり、予防を怠るとノミの大発生を起こすことがあります。
人間の手洗い
何かウイルス感染している犬を触ったら、人間は必ず手洗いしてから、感染していない犬に触るようにしてください。
隔離と全頭の治療・予防を同時に行う
まずは病気の犬を隔離して、他の犬に感染させないように生活させます。
感染症の治療を行う際は、感染している犬とそうでない犬の治療を同時に行い、感染したり治ったりを繰り返して、お互いに感染させないようにします。
例えば、ウイルスであれば感染した犬は治療、発症していない犬がワクチン未接種であれば接種を行い、接種済みであれば感染した犬とは離れて生活させましょう。
室内の清掃と駆除
犬疥癬やノミの発生では、掃除機で室内の清掃を行い、犬達へ一斉に駆除薬を使用します。
犬同士が家庭内感染しやすい病気
①ケンネルコフ
犬パラインフルエンザウイルス、犬アデノウイルス2型、気管支敗血症菌など複数の病原体が関わっていて、感染した犬からの飛沫(咳やくしゃみ)によって感染します。
②犬疥癬
イヌセンコウヒゼンダニの寄生によって起こります。犬同士の接触の機会の多い公園、ドッグランなどで感染します。
③ノミ
犬に寄生するノミは、ネコノミとイヌノミがありますが、ネコノミの感染の方が多いです。予防をしていないと犬同士だけでなく、同居しているペット(猫、ウサギ、フェレットなど)の間でも感染が広がります。
④下痢
下痢を起こす原因は、感染症以外にも誤飲や傷んだ食材を食べた場合なども考えられます。対処法は原因によって異なるので、自己判断せず獣医師に相談しましょう。
特に子犬の死亡率が高く危険な感染症が、パルボウイルス感染症です。このウイルスは強い感染力があり、糞便や吐物を口や鼻から摂取することで感染します。生後6カ月以内のワクチン未接種の子犬や、免疫力が不十分な犬が下痢をする際は、感染が疑われるためすぐに病院へ行きましょう。
多頭飼いでは、犬の体調不良に気がついたらすぐに対処することが、犬同士の病気の集団発生予防につながります。
定期的なワクチン接種とノミ・ダニ予防の徹底を!
新しい犬を迎える際は、先住犬も新入りのコもワクチン接種とノミ・ダニ予防(犬疥癬を駆除できるお薬もあります)を行ってから迎えることが鉄則です。
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多頭飼いの環境では、1頭が感染症を持ち込むことで集団感染するリスクがあります。日頃から予防の意識を心がけ、犬達の定期的なワクチン接種とノミ・ダニ予防を徹底しましょう!
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください