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【トレーナー監修】成犬のしつけ トイレ、無駄吠えなど、子犬と違うコツやポイント

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犬のしつけは子犬のころから始めるものですが、さまざまな事情によって成犬から行うこともあるでしょう。今回は、子犬のしつけとの違いをはじめ、トイレや無駄吠え、じゃれ噛みや甘噛み、散歩の引っ張りグセなど、成犬からでもできるしつけのポイントを解説します。

この記事の監修

戸田 美由紀 先生

 家庭犬しつけ専門ドッグトレーナー
 「DOG IN TOTAL」代表

 埼玉県全域、近隣都県へ出張して個別レッスンを行う。
 行政主宰の犬のしつけ教室講師や遠方の方には有料電話相談などを行っている。
 「いぬのきもち」ほかメディアでの記事監修・執筆も。

●資格:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター/ジャパンケネルクラブ公認訓練士/日本警察犬協会公認訓練士/さいたま市動物愛護推進委員

●書籍:『ほめてイイコに!犬のしつけ&ハッピートレーニング』西東社 監修/『新版 子犬の育て方完璧宣言!』誠文堂新光社 共著

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成犬からでもしつけはできる? 子犬のしつけとの違いは?

首をかしげるミニチュア・ダックスフンドのライムちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

一般的に、犬のしつけはできるだけ早い段階から行ったほうがよいとされていますが、子犬期を過ぎたらといって、しつけができないわけではありません。

成犬からでもできるしつけは

成犬になってからのしつけは、その内容によって難易度が異なります。

例えば、成犬になってからでも、「オスワリ」や「マテ」などの基本的なコマンドを覚えさせたり、無駄吠えや引っ張りグセなどの困った行動は、やめさせたり軽減させたりすることができますが、トイレや噛みグセに関しては、完全に直すのが難しいケースもあるようです。

その場合は、粗相(そそう)や噛みつきの回数を減らせたらOKなど、妥協点を見つけることも大切でしょう。

子犬のしつけとの違い

子犬のしつけとの大きな違いは、しつけにかかる時間の長さにあるでしょう。成犬のしつけの場合は、すでに体に染みついているクセや習慣を抑えて、新しいことを覚えるステップが必要になるため、時間がかかってしまいます。

子犬にもいえることですが、トレーニングを始めてすぐの頃は犬は飽きやすいので、最初の頃はトレーニングの時間を短くしましょう。犬が「もう1回やりたい!」と思うくらいでやめて、徐々に時間を増やしていくのがポイントです。

成犬の「トイレ」のしつけ方

芝生で遊ぶ狆のイブたんちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬が外でしかトイレができないと困ることがあります。飼い主さんの帰宅が遅いときや、体調が悪いときも散歩に出る必要がありますし、台風などの悪天候のときの散歩は危険も伴います。成犬になってからでも、「室内トイレがきちんとできるようなってほしい」と考えの飼い主さんも多いのではないでしょうか。

室内トイレの習慣はあるが失敗しがちな場合

トイレに行くけれどはみ出してしまう場合は、トイレが小さすぎる、あるいは、排泄しにくい場所にトイレがあるのかもしれません。

この場合、トイレシーツの枚数を増やせば解決できるケースが多いです。小型犬は4枚、大型犬なら6枚以上を目安に、トイレシーツを増やしてあげましょう。

また、トイレを壁にくっつけて設置していると、犬によっては行き止まりのように感じてしまい、手前にはみ出してしまうケースがみられます。トイレは壁から少し離して設置するようにしましょう。

室内トイレの習慣がなかった場合

ちなみに、外で排泄する習慣のある犬に、室内で排泄するよう教えるのは、難易度が高めです。この場合、「オシッコは外でするもの」という犬の習慣を変える必要があるため、まずは庭などの敷地内で排泄させることから始めましょう。その際、ほかの犬のオシッコのついたシーツを置くのもよい方法です。

また、「庭で排泄したら散歩に行く、しなかったら家に戻る」を繰り返すのもポイント。こうして、庭で排泄することを覚えさせます。また、これと並行して、玄関などの家の中でも外に近い場所にトイレを設置し、排泄を促してみてください。そこでの排泄に成功したら、徐々トイレの場所を室内に変えていきましょう。

そのほか、いったん外に出て犬がオシッコをしそうになったら、家に戻ってみるのも手です。ただし、犬は我慢強いので、どこまでオシッコをガマンさせていいかなどは、かかりつけの獣医師に相談するようにしてください。

以下の記事では、トイレトレーニングについて解説していますので、こちらもチェックしてみてくださいね。

成犬の「無駄吠え」を直すためのしつけ方

顔をのぞかせる柴犬のさくらちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬はもともと「吠える生き物」で、その要因はさまざまです。自分の要求を通すための吠え、恐怖からくる吠え、縄張り意識からの吠え、不安による吠えなど、それぞれ対処法が異なります。

まずは、やめてほしい無駄吠えがどういった原因からくるものなのか、見極めることから始めましょう。そして、犬にいきなり教えようとせず、環境を変えることでその原因を取り除き、犬を吠えっぱなしにさせることをやめてください。

無駄吠えは、トイレや噛みグセに比べると、成犬からのしつけで解決できる可能性が高い課題です。ただし、飼い主さんが覚悟を決めて徹底することが大切です。

例1:チャイム(来客)吠えを直すためのしつけの場合

家にやってきたばかりの子犬は、初めて聞くチャイムに吠えることはありません。「チャイムが鳴って、飼い主さんが急いで玄関に向かい、知らない人が入ってくる」という体験が繰り返されることで、犬にとってチャイムが興奮のスイッチ、あるいは警戒のスイッチになってしまうのです。

これをやめさせたいときは、チャイムを鳴らさないようにするのも手です。宅急便などは散歩で不在のときに来てもらって、家族に受け取ってもらったり、来客のかたには着いたら電話をしてもらったりするなど、さまざまな方法があるでしょう。

また、新しいチャイム音に変えるのもいい方法です。その音が鳴って吠えないでいられたら、ほめておやつを与えましょう。これを繰り返し、新しいチャイム音に「いい印象」を与えてください。

例2:要求吠えを直すためのしつけ

かまってほしい・遊びたいといった、何らかの欲求不満を解消するために吠える「要求吠え」には、「完全な無視」が効果的。要求があって吠えている犬の場合、吠えれば思う通りになると思っているケースが多いため、飼い主さんも根気が必要です。

なお、犬を無視していると、「なんで無視するの!?」と一時的に吠えグセが悪化することがあります。なかには、数時間ずっと吠え続ける犬もいるでしょう。

ここで大切なのが「完全な無視」です。飼い主さんに注意を向けているような姿勢のときは、また吠え始めることが多いので要注意。さらに無視をしていると、次第に力を抜いて座ったり伏せたりするようになるので、そのタイミングであまり大げさにならないように、冷静にほめてあげましょう。

「完全な無視」というのはなかなか難しいものですが、それができれば、無駄吠えは成犬でも解消できます。ご近所迷惑などが気になる場合は、事前にご近所のかたに事情をご説明するなどしてもよいでしょう。ただし、犬によっては長時間の吠えや興奮が体に負担をかけることもあるので、かかりつけの獣医師に相談してみてください。

以下の記事では、さらに詳しく犬の無駄吠えのしつけ方を解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

成犬の「噛みグセ」を直すためのしつけ方

ボールで遊ぶトイ・プードルの麦ちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

噛みグセがついている場合、完全に直すことは難しいですが、減らすことはできるかもしれません。

噛みグセを直すためにはまず、足を触ると嫌がって噛む、爪切りを嫌がって噛むなど、犬がどんな状況で噛むのかをよく観察しましょう。そのうえで、愛犬が嫌がること・怒ることをしないようにして、犬が噛む状況をつくらないように工夫しましょう。

次に、触られることが噛むスイッチになっている場合、かじったりなめたりできるおやつを与えながら、触る練習をします。最初は比較的触っても嫌がりにくい背中などの部位から触り始め、それに慣れてきたら犬が嫌がりやすい前足などの先端を触り、少しずつ慣らしていきましょう。ただし、食べ物に執着する犬の場合は、かえって噛まれることもあるので注意してください。

なお、成犬で人を噛む場合は、飼い主さんだけで何とかしようとすると、噛みグセが悪化してしまうことも。そのため、なるべくプロのしつけトレーナーに早めに相談することをおすすめします。

成犬の散歩での「引っ張りグセ」を直すためのしつけ方

お散歩中のパグのたろいもちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬が散歩中にリードを引っ張ってしまう理由は、「引っ張ったその先に行きたい」「先にある見えるものに近づきたい」という気持ちがあり、引っ張ればそれがかなうとわかっているからです。

そのため、引っ張りグセをやめさせるには、まずは「引っ張られたら止まる」を徹底しましょう。犬が強く引っ張るときは、足を肩幅ぐらいに開いてリードを短く持ち、へそのあたりに手を置くことでしっかりと止めることができます。

このようにして、「引っ張ると先に進まないんだ」ということを犬に伝えましょう。また、リードが長すぎるケースも多いので、持ち方についても見直すようにしてください。

引っ張りグセを直す方法については、以下の記事もあわせて参考にしてくださいね。

成犬からしつけを行うときのポイント

笑顔のウェルシュ・コーギー・ペンブロークのマハロちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

このように、成犬のしつけは内容によって、子犬に対するしつけよりも難易度が高いものもあります。そのため、これから行おうとするしつけの難易度を把握し、愛犬の性格や体力とあわせて目標を定めることが、根気よく続けていくためにも大切です。

また、生活のなかの困りごとや、他人への迷惑となっていることが最低限解消さればよい、という折り合いを見つけることも必要かもしれません。これは、愛犬との信頼関係や主従関係を築くためにも重要です。

しつけの練習で「叩く」のはNG

当然のことですが、しつけの練習の際に叩くのは絶対にNGです。

叩いても犬は何が起きたかわからずパニックになるだけで、何がいけなかったのか理解できません。また、手で叩くことによって、飼い主さんの手を「怖いもの」として認識してしまい、飼い主さんへの攻撃に転じたり、ほかのお世話に悪影響を与えたりするおそれもあります。

困ったらトレーナーに頼るのもいい方法

うまくいかない場合は、無理せず早めにプロのトレーナーに相談してみましょう。しつけ教室などでアドバイスをもらえば、今までの教え方のいけなかった点なども明確になり、スムーズにいくこともあります。

愛犬がフレンドリーならグループレッスン、神経質なら個人レッスンと、愛犬の性格や課題にあったスタイルも相談してみてください。なお、成犬の場合は、個別レッスンでないと難しいケースも多いようです。

成犬のしつけは、時間をかけてじっくりと行うことが大切

笑顔の柴犬のラガーちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

成犬のしつけは時間をかけてじっくりと行えば、決して不可能なものではありません。「やればできる」という気持ちをもちつつも、気負いしすぎずに、愛犬のペースにあわせて取り組んでみてくださいね。

参考/「いぬのきもち」2016年2月号『あきらめないで!覚えたら、犬も人もいいこといっぱい! 7才過ぎてもできる奇跡のしつけ』
監修/戸田美由紀先生(家庭犬しつけ専門ドッグトレーナー)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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