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【獣医師監修】犬の肉球から出血が…飼い主ができる対処法は
いぬのきもち獣医師相談室
犬の肉球トラブルに注意!
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「肉球のケガは鋭利なものを踏んだ時や熱いアスファルトを歩いて起こるやけどなどで起こりやすいですが、中でも足元が見えにくい草むらや暗い場所でケガをすることが多いようです。
中型犬から大型犬で体重や脚力のある犬は、運動のしすぎで肉球がむけることもあります。」
肉球から出血している際の対処法
獣医師:
「まずは飼い主さんが落ち着いて、洗えるのであれば流水で患部を洗います。その後清潔なコットンなどでしっかり押さえましょう。小型犬であれば抱き上げて、大型犬であればオスワリの姿勢が対応しやすいです。
出血が多い場合は洗わずにコットンなどでしっかり押さえて止血してください。
深い傷でなければ、5分程度で出血が収まってくるはずですが、刺激すると再び出血するため、キャリーなどに入れてできるだけ安静にさせた状態で動物病院を受診しましょう。
大型犬の場合は、受診まで傷口が地面に触れないようにコットンで抑え、その上からテープで固定したり靴下を履かせるとよいでしょう。
――消毒をした方がよいのでしょうか?
獣医師:
「基本的には流水で洗い流すこと以外は行わない方がよいです。犬が消毒液の刺激に驚いて、その後の処置に不安を与える場合があります。
出血が収まらない場合はもちろんですが、汚れやすい部分であることや気にしてなめることもあり、化膿する恐れもありますから、動物病院で適切な治療を受けることをおすすめします。」
肉球のケガの治療方法
獣医師:
「傷の大きさや深さによって判断をしますが、洗浄や消毒を行いガーゼなどで保護したり、深い傷の場合は縫合を行ったり、抗生剤や痛み止め、塗り薬などを用いることもあります。」
肉球のケガ予防について
獣医師:
「愛犬がケガをしないように見通しのよい場所で散歩をさせたり、夜間は懐中電灯で安全確認をしたり、暑い時期はアスファルトを触って暑くないかを確認してから歩かせるなどの配慮は必要です。
また、普段から愛犬の様子を観察することが大切です。歩き方の変化や体をなめていないか、周囲に出血の跡がないかを観察したり、散歩後に肉球を確認する習慣を持つとよいですね。」
普段から愛犬の様子をチェックしていきたいですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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