ジャイアント・シュナウザー
- 英語名
- Giant Schnauzer
- 原産国
- ドイツ
- サイズ
- 超大型犬
- グループ
- 使役犬
ジャイアント・シュナウザーの性格と特徴・飼いやすさ
優秀な牛追い犬を作出するため、スタンダード・シュナウザーにグレート・デーンなどを交配させて誕生したのがジャイアント・シュナウザーです。体高が60~70㎝もある超大型犬で、横から見ると正方形に近く無駄のない体型をしており、どこか威厳も感じさせます。穏やかな性格で、遊ぶのが大好きな犬種です。
ジャイアント・シュナウザーの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
ジャイアント・シュナウザーの性格
穏やかで、遊ぶのが大好きです。ただ、飼い主さんには忠実ですが、独立心旺盛な面があるため、子犬のころからしっかりとトレーニングを行うことが大切です。また、とてもパワフルでスタミナがある犬種なので、充分な運動量を確保し、発散させる必要があります。
ジャイアント・シュナウザーの大きさ
オス・メスともに体高60~70㎝程度、体重35~47㎏で、超大型犬に分類されます。横から見ると正方形に近く無駄のない体型で、堂々とした体つきをしています。
体高:60~70㎝/体重:35~47㎏
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
ジャイアント・シュナウザーの毛色の種類
ジャイアント・シュナウザーの被毛の色は、ピュアブラックまたはソルト&ペッパーでダークマスクが入ります。被毛は針金状のオーバーコートとやわらかいアンダーコートのダブルコートで、こまめなお手入れと定期的なトリミングが必要です。
ジャイアント・シュナウザーの心配な病気
・大型犬に多い「股関節形成不全」
・加齢とともに足に負担がかかって発症する「関節炎」
ジャイアント・シュナウザーの価格相場(2024年)
ジャイアント・シュナウザーは一般的に入手が難しく、輸入や専門ブリーダーからや、保護犬譲渡がおもな入手方法です。
ジャイアント・シュナウザーの飼い方
ポイント(1)毎日、戸外で充分な運動量を確保して
スタミナが豊富なので、いっしょに運動できる体力と時間的余裕のある人に向いています。毎日、朝夕30分程度の散歩を欠かさないようにしましょう。また、とても遊び好きなので、散歩のほかにゲームや自由運動も取り入れましょう。いっしょにハイキングやキャンプに出かけるのにもピッタリの犬種です。
ポイント(2)子犬のころからしっかりとトレーニングを
穏やかな性格なので、ほかの犬や人を攻撃することはまずありませんが、体が大きく力も強いため、意図せずケガを負わせてしまう可能性があります。また、独立心が旺盛で、自分の判断で行動してしまう面もあります。そのため、子犬のころからしっかりとトレーニングを行い、飼い主さんが行動をコントロールできるようにしておくことが大切です。
ポイント(3)被毛は週2~3回のお手入れを
被毛は週2~3回、ブラッシングやコーミングをしてお手入れしましょう。ワイアー状の特殊な被毛なので、自宅でのこまめなお手入れに加え、毎月のプロによるトリミングも必要です。
ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているもののなかから、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
ジャイアント・シュナウザーに似た犬の種類
ジャイアント・シュナウザーのかわいい画像
ジャイアント・シュナウザーの歴史や背景
19世紀にドイツのバイエルン地方で作出されたジャイアント・シュナウザー。3タイプのシュナウザー種のなかで、ミニチュア・シュナウザーやスタンダード・シュナウザーはネズミ捕りで活躍したのに対し、ジャイアント・シュナウザーは牛を追う牧畜犬として活躍しました。威厳のある見た目と穏やかな性格の持ち主で、子犬のころからしっかりしつければ、都会にも適応するよい家庭犬になります。
監修:
ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授
福山貴昭先生 (博士[学術]愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)