中型犬
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アイリッシュ・テリアの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

アイリッシュ・テリア
- 英語名
- Irish Terrier
- 原産国
- アイルランド
- サイズ
- 中型犬
- グループ
- テリア

福山 貴昭 先生
認定動物看護師
DGS(旧:PGS) ドッグ・グルーミング・スペシャリスト
サンフランシスコ動物愛護協会ヒアリングドッグトレーナープログラム修了
●書籍:『トリマーのためのベーシック・テクニック』緑書房/『明るい老犬生活―今日からできる頑張りすぎない12のこと』文一総合出版
アイリッシュ・テリアの性格と特徴・飼いやすさ
スラリと足が長く、スクエア型の体格で、悠々とした優美な歩き方をするアイリッシュ・テリア。現在ではおもにコンパニオン・ドッグとして飼われていますが、スタイリッシュな体型と赤い被毛で、ショウドッグとしても活躍しています。
アイリッシュ・テリアの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
アイリッシュ・テリアの性格
とても賢く、飼い主さんに忠実で、トレーニングが得意です。ただし、テリアらしい自己顕示欲の強さから攻撃行動をとったり、狩猟本能の強さから小型犬や小動物を追いかけたり危害を加えたりする危険性も持ち合わせます。子犬の頃からしっかりしつけておくことで、落ち着いた安心して飼えるパートナーになります。
アイリッシュ・テリアの大きさ
脚がスラリと長く、体高が高いのが特徴。体高と体長がほぼ同じで、横から見るとスクエア型の体型をしています。細身ですが、華奢な印象は全くなく筋肉質な体つきをしています。
体高:45.5cm前後/体重:11.4~12.25kg前後
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
アイリッシュ・テリアの毛色の種類
アイリッシュ・テリアの被毛の色は、1880年代まではさまざまな毛色がありましたが、現在はレッド系の単色に固定されています。レッド(赤褐色)、レッドウィートン(赤味がかった小麦色)、またはイエロー・レッド(黄味がかった赤褐色)が好ましいとされています。
被毛は硬く針金状で、密生しています。口ひげは子犬の頃は短いですが、成犬になると立派な長さになります。
アイリッシュ・テリアの心配な病気
・視力がしだいに低下する「進行性網膜萎縮症」
・股関節の形が先天的に異常な形になっている「股関節形成不全」
・食道が変性して拡張し、食べ物が胃に運ばれなくなる「巨大食道症」
アイリッシュ・テリアの価格相場(2022年)
アイリッシュ・テリアは一般的に入手が難しく、輸入や専門のブリーダーや里親制度が主な入手方法です。
アイリッシュ・テリアの飼い方
ポイント(1)毎日、戸外で充分な運動量を確保して
活動的な犬種なので、犬の運動量に充分ついていける体力のある人に向いています。毎日、朝晩30分以上の散歩を欠かさないようにしましょう。散歩のほかに、ドッグランで思い切り走らせたり、ゲームを取り入れた遊びをしたり、アジリティに挑戦したりするのもオススメです。
ポイント(2)子犬の頃からしっかりトレーニングを行って
とても賢く、飼い主さんに忠実な犬種です。その半面、強い好奇心と興奮性ももっています。ほかの犬とトラブルを起こさないよう、子犬の頃からしっかりとトレーニングをしておくことが大切です。
ポイント(3)定期的にブラッシングでお手入れを
針金状のオーバーコートと、柔らかく細いアンダーコートをもっているので、週に1~2回、ブラッシングを行い、抜け毛を取り除きましょう。また、2カ月に1回程度はトリミングを行いましょう。
ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているものの中から、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
アイリッシュ・テリアに似た犬の種類
アイリッシュ・テリアの歴史や背景
アイルランド原産のテリア種の中では最古の犬種といわれるアイリッシュ・テリア。狩猟能力がとても高く、アイルランドでは現役の狩猟犬として活躍しています。
優雅な姿をもち、賢く、飼い主さんに忠実で、元気いっぱい。持ち前のテリア気質や狩猟欲をトレーニングでうまくコントロールできれば、よきパートナーとなるでしょう。
監修:ヤマザキ動物看護大学講師 福山貴昭先生 (危機管理学修士)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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