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「楽しそうな犬の歩き方」に注意して! 実は病気やケガの可能性も

毎日一緒に過ごしていると、犬の歩き方のクセがあっても見落としがちになってしまいます。愛犬の歩き方に違和感を感じたら、体に痛みが出ている可能性があるのでよく観察してください。今回は、犬の関節の病気についていぬのきもち獣医師相談室の川田優貴先生が解説します。

スキップ歩きをするクセが「膝蓋骨脱臼」だった

お散歩楽しいな♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「うちの子はお散歩の時、嬉しそうにスキップをして歩くの」と思っていたら、膝蓋骨が慢性的に脱臼を起こしていたというケースもあります。

膝蓋骨脱臼とは、外傷や先天的な異常によって、膝の関節のお皿(膝蓋骨)がずれてしまう症状をいいます。痛みがほとんどないものから、痛みや腫れを伴うもの、膝が動かず足を引きずって歩く、スキップをする、階段を嫌がるなど、症状はさまざまです。

膝蓋骨脱臼の対策と予防

お散歩中のチワワ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の膝蓋骨脱臼は、ケガや事故でも起こりますが、小型犬や生まれつきのX脚、O脚の犬に多いです。脱臼の対策としては、床で滑らない工夫をする、飛び跳ねる動作をさせない、肥満予防などがあります。

体に痛みがない場合は、そのまま経過をみることが多いですが、犬の日常生活に支障が出ている場合は、お皿を元の位置に戻す手術を行う場合もあります。

お尻をフリフリして歩く犬が「股関節形成不全」だった

リラックス中のわんこ
「若い頃から腰をクネクネさせて歩いている」というクセが、実は股関節形成不全の症状だったということもあります。

股関節形成不全は、股関節がゆるみやすくなる病気で、レトリーバーなどの大型犬種に先天的に発症することが多いです。重症の場合の多くは、1才頃までに発症しますが、シニア犬になって筋肉が落ちてきたことで症状がみられるケースもあります。

腰やお尻を左右に揺らすようにして歩く「モンローウォーク」は、股関節形成不全の有名な症状ですが、他にも後ろ足を引きずる、立ち上がりが遅いなどがみられます。

股関節形成不全の対策と予防

軽度の股関節形成不全の場合は、運動を制限して安静にさせ、関節にできるだけ負荷をかけないようにします。重度の場合は、抗炎症薬や鎮痛剤で痛みをやわらげたり、手術を行うケースもあります。

予防としては、症状が出ている犬を繁殖に使用しないこと、犬を肥満にさせないことが大切です。

犬の体の痛みや関節の病気に早く気がついてあげるためにも「愛犬に歩き方の変なクセがある」「最近歩き方が変わった」と感じたら、動物病院を受診しましょう。

いぬのきもち病気・症状データベース 膝蓋骨脱臼

いぬのきもち病気・症状データベース 股関節形成不全

(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・川田優貴先生)
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
編集/いぬのきもちWeb編集室
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