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サルーキの特徴・性格・飼い方

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紀元前7000年の彫刻にも姿が描かれた優美な犬種のサルーキ。成長するにつれ、耳やしっぽに長い飾り毛が見られ、より高貴な印象になります。人に飼われた最古の犬種ともいわれる、優雅な犬。そんなサルーキの特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

サルーキの特徴・魅力

風に揺れる長い被毛、スリムで無駄のないボディライン。どこまでもエレガントな美しい犬がサルーキです。古代から人々に愛された美しい姿は、現在もなお受け継がれています。また古くから存在する犬種であるため、さまざまな犬種の作出に使用されたようです。姿だけでなく、性格も知的で落ち着きがあり、全てにおいて洗礼度が高い犬種です。

サルーキの歴史 

サルーキは、世界で最も古い歴史をもつ犬種の一つと考えられています。原産地は中東で、起源は現在のイラク南部にあったシュメール文化の時代(紀元前7000~6000年前)までさかのぼるとも言われます。しかし、主に遊牧民に重宝された犬種だけに、正確な起源・原産地等は諸説存在します。サルーキはおもに遊牧民がガゼルなどを狩るときのお供として連れられていました。そのことから、一部地域では、「ガゼル・ハウンド」と呼ばれていたことも。当時中東はイスラム教が主流で、犬は不浄とされていました。しかしサルーキは、食肉を調達してくれるので、唯一、神に信者との寝食を許された犬として、丁重に扱われていました。古代エジプトの墓から、サルーキの存在証拠が発見されて以来、人に飼われた最古の犬種といわれるようになりました。

サルーキの外見上の特徴 

体高※58~71cm。体重14~25kg。灼熱の大地で俊足を武器に猟を行うサルーキは、機能性が追及された外見上の特徴を示します。無駄な贅肉や、俊敏な動きを阻害する骨量や筋肉がないスリムなボディラインを持ちます。長く力強い足は、瞬発力と持久力に長け、肢先の指は爪を支点として、テコの原理で強力な推進力を生み出せるよう、骨が長く丸い肢先をしていません。寒暖差や強烈な紫外線から体を守る被毛は、同時に速く走る際の風の抵抗を少なくするため、体に張り付くように生えています。そのなめらかで、軟らかい毛質は短く、タイプにより、足や太ももの後ろにはフェザリング(長くて羽毛状の飾り毛)が見られ、成犬は、のどにも見られることがあります。耳やシッポには長い毛が生えていて、毛色は、基本何色でもOKです。地域差が影響し、毛質・毛色などに様々なタイプが存在するのも、サルーキの魅力です。

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

サルーキの性格 

知的で落ち着きがあるサルーキ。狩りのお供をしていただけに、飼い主には忠誠心が強く従順で、気高く威厳があります。反面、見知らぬ相手には警戒心が働いて、感情をあまり表に出さないことがあります。ふだんは温厚ですが、遊びとなると眠っていた狩猟本能が刺激されて、とても活発な面を見せます。

サルーキを飼うのに向いている人 

サルーキは体が大きく、並外れた運動能力があります。その運動量を思う存分発揮させ、満足させることが飼い主に求められます。ですから、お散歩などの運動時間がきちんと確保できる人に向くでしょう。家庭ではフカフカなベッドを好む、落ち着いたペットとなりますので、大型犬ながら飼いやすい犬種です。サルーキと共にONとOFFを切り替えて、犬と共に色々なイベントを楽しみたい人が向いています。

サルーキの飼い方 

「神経質」な犬に育たないように、上手にコミュニケーションをとれば、しつけは比較的容易でしょう。もともと狩りをしていただけあって、非常に多くの運動量を必要とします。並外れた運動能力を思う存分発揮させ、満足させられることが必要です。大型犬ですので生後10カ月頃までは、体に大きな負荷がかかるような運動は避け、滑らない地面を選んで歩かせるなど、犬を放して自由に運動させましょう。散歩は朝夕2回、それぞれ30分以上がベターです。可能であればドッグラン等で自由に走らせることもオススメです。大型犬ですので加齢に伴う筋肉量の低下が、犬の生活の質に与える影響は大きく、介護となれば飼主さんの生活にも大きな影響を与えます。無理のない範囲でしっかり運動をさせることは非常に大切です。

サルーキのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

飼育している環境の中で入ってほしくない場所には、頑丈な仕切りなどを設置して侵入を防ぎ事故を予防しましょう。また電気のコード類や噛み傷をつけられたくない家具などには、噛み防止用の塗布剤を塗っておくことが有効です。大型犬のため加齢に伴い筋肉量が落ちると、滑りやすい床の上で重心を安定させることが困難になるなど、足首などの関節等に負担をかけることになります。飼育する際は、必ず滑りにくい床を選択しましょう。犬が寝る場所にはクッション性の高い敷物を敷くなどして、肘や関節部の床ずれを予防しましょう。

サルーキの食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「大型犬用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

サルーキのお手入れ・トリミング 

サルーキの被毛は、なめらかで柔らかい、シルキーな触り心地です。やや軟らかめの豚毛の獣毛ブラシを使用し、毛流に沿って毎日ブラッシングします。冬場などはブラッシングの摩擦による静電気を予防するために、水やブラッシング用スプレーで水分を噴霧して実施します。長い飾り毛の部分は、ピンブラシやコームを使用して手入れをします。基本的にトリミングは必要ありませんが、定期的なシャンプーは人と密接に生活する犬には必要となります。

サルーキが気をつけたい病気・寿命 

・耳の中が蒸れて起こる「耳ダニ」
・脂肪が少ないため皮膚が硬くなる「タコ」
・心臓の筋肉が肥大することで心臓の動きが阻害されたり、不整脈が見られたりする
「肥大性心筋症」

飼いやすさの目安 ※5段階評価
お散歩が楽 2
初心者向き 3
友好的   3
お手入れのしやすさ 4
訓練のしやすさ 3

監修
ヤマザキ学園大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

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