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ウィペットの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

ウィペット

ウィペット

英語名
Whippet
原産国
イギリス
サイズ
中型犬
グループ
視覚ハウンド
  • ウィペットその1
  • ウィペットその2
  • ウィペットその3
  • ウィペットその4
  • ウィペットその5
  • ウィペットその6

ウィペットの性格と特徴・飼いやすさ

ウィペット
体全体が美しい曲線で構成され、無駄なたるみもなく彫刻的な美しさをもった犬種です。やわらかい表情と洗礼された曲線美から、多くの絵画の中にもモチーフとして登場します。

生まれながらのスプリンターとしての運動機能を備えた体は、同じ体重の家畜のなかでは最速の脚力をもちます。いったん走り出したら、飛ぶように動き回りますが、基本的に性格は穏やかで、従順でしつけもしやすいためペットとしても飼いやすい犬種です。

ウィペットの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

ウィペットのグラフ
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)

ウィペットの性格

小型の小動物を狩っていたハウンド犬ですが、性格はムラがなく愛情豊かで甘えん坊。しつけのトレーニングへの順応性もあり、飼い主さんに従順なため、しつけがしやすい性格です。その一方で、見知らぬ人には警戒心をいだきやすいともいわれています。

室内では穏やかに過ごしますが、活発で動くことが大好きなので、屋外では思いきり走らせたりできると、精神的にも充実させられるでしょう。ただ、寒い日には散歩にも行かない!など頑固な面もあります。

ウィペットの大きさ

ウィペットは国や所属するクラブにより既定サイズが異なり、アメリカでは少し大きめで体高はオス48.3~55.9cm、メス45.7~53.3cmとなります。引き締まった力強い筋肉をもち、耳を折りたたんだ姿は、空気抵抗の少ない機能的なウィペットの美しさをさらに感じることができます。イタリアン・グレーハウンドよりも大きく、グレーハウンドより小さい中間サイズの走る猟犬です。長く細いしっぽは上品に低い位置に保持され、しっぽを振るとやわらかくしなやかに動きます。外側に反り返った半立ち耳はウィペットの特徴でもあり、「ローズ・イヤー」と呼ばれています。

オス 体高:47~51cm/体重:約13kg
メス 体高:44~47cm/体重:約9kg

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

ウィペットの毛色の種類

毛質はきめ細かく短いスムースコート。毛色はおもにグレー、ブリンドル、ホワイトなどがありますが、あらゆる色が許容され、色がミックスされているものもいます。
ウィペット
ウィペット
ウィペット

ウィペットの心配な病気

・水晶体を固定している靱帯(毛様小帯)が切れ、正常な位置からずれてしまう「水晶体脱臼」
・オスの睾丸が陰嚢に下りてこない「停留睾丸」
・耳の周辺が脱毛して色素沈着が見られる「耳介脱毛症」
・目の水晶体が白く濁って網膜に光が届かなくなることにより、視力が低下する「白内障」
・眼圧(眼球の内部の圧力)が高くなることで視野が狭くなる「緑内障」
・植物やノミなど、特定の物質に反応し、皮膚に炎症などがあらわれる「アレルギー性皮膚炎」
・上あごに穴があいた状態で、食事などが困難に。授乳時には誤嚥(ごえん)による呼吸器疾患のリスクもある「口蓋裂」

ウィペットの価格相場(2024年)

愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格36万円~

※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。

ウィペットの飼い方

ウィペット

ポイント(1)温厚かつ飼い主さんに従順

芸術性の高い機能美をもつ犬種だけに、自由に動く犬の動きに思わず魅了されてしまうような、感性豊かな人に向いている犬種です。温厚かつ飼い主さんに従順なので、子どもがいる家庭でも飼いやすいといわれています。

甘えん坊でもあるので、たっぷり運動させるだけでなく、ふれあえる時間も設けられるとなおよいでしょう。

ポイント(2)散歩のほかにたくさん走らせて

ウィペットは穏やかで飼い主さんへの忠誠心が高い性格のため、しつけもしやすいといわれています。ただし、繊細な性格から、他人やほかの動物へ威嚇などすることもあります。飛びついたり噛みついたりしないようしつけましょう。

活発なので、毎日の散歩のほか、ドッグランなどでたくさん走らせるとよいでしょう。1日1時間程度は運動の時間を設けて。寒さには弱いので、冬場の防寒対策には細心の注意を。

ポイント(3)寝るスペースにはクッションを

ウィペットは活発ですが、室内では比較的穏やかに過ごせるといわれています。ただし、イタズラはしますので、とくに子犬の時期は電気のコード類や噛み傷をつけられたくない家具などには、噛み防止用の塗布剤を塗ったり、噛めないよう保護したりするのが有効です。

留守番させる際は、入ってほしくない場所には仕切りなどを設置して万が一の事故を予防しましょう。

被毛が短く、脂肪が少ないことから関節部の皮膚が損傷しやすいです。犬の寝るスペースなどには、クッション性の高いものを設置しましょう。非常に寒がりな犬種です。冬場の散歩などは、必要であれば洋服を着せるなどしましょう。

ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを与えて

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に「総合栄養食」と記載されているものを選んで。

犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

ポイント(5)お手入れは固く絞ったタオルで

ウィペットの被毛はきめ細かく短いシングルコート。毎日のお手入れは、固く絞ったタオルで全身を拭く程度で充分です。密生している箇所は、ときどき獣毛ブラシでマッサージをするようにブラッシングをするとよいでしょう。

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ウィペットの歴史や背景

ウィペット
ウィペットは、イギリスで生まれ、グレーハウンドとマンチェスター・テリアなど多くの犬種が作出にかかわりました。ウサギなどの小動物を狩るために活躍し、噛む力が強いことから「スナップドッグ(噛みつき犬)」とも呼ばれていたようです。

その後、力強く走る姿が鞭で打たれて走る馬のように見えることから、ウィペット(鞭犬)と名づけられたといわれています。一時期、イギリスの鉱山地方では、レースドッグ(競争犬)としても活躍していました。現在ではドッグショーと家庭に活躍の場を移しています。
監修:ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授 福山貴昭先生 (博士[学術]愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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