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ボルゾイの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

ボルゾイ

ボルゾイ

英語名
Borzoi
原産国
ロシア
サイズ
大型犬
グループ
視覚ハウンド
  •  ボルゾイ その1
  •  ボルゾイ その2
  •  ボルゾイ その3
  •  ボルゾイ その4

ボルゾイの性格と特徴・飼いやすさ

ボルゾイ
物静かでやさしい性格のボルゾイは、超大型ですが家庭犬としても飼育できる犬です。特徴的な長い四肢は、後ろ足で立ち上がると前足を大人の肩にかけられるほど。

また、狩猟犬のなかでも視覚を武器に狩りを行うサイトハウンドに分類され、かなり遠くまで見渡せる視野をもっているといわれます。穏やかな風貌に反してじつは俊足で、その速さは時速50kmを超えるともいわれています。

ボルゾイの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

ボルゾイのグラフ
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)

ボルゾイの性格

基本的には物静かで穏やかな性格をしています。争い事などは、その場を避けることで回避するタイプです。この性格こそ、飼い主さんに寄り添うことのできる超大型犬として家庭内での飼育を可能にしています。しかし、観察力や感受性が高いので、恐怖や不安で神経質になる犬も多くいます。ボルゾイの性格を理解するためには、このタフでない性格をもち合わせていることを充分に理解する必要があります。

ボルゾイの大きさ

子犬のころは口元が短く、丸みのある体型をしていますが、成長とともに顔や四肢、体全体が細長く、引き締まっていきます。きゃしゃに見えますが、跳躍力があり俊足。その流線形の容姿から繰り出される走りは、ダイナミックで美しいといわれるのもボルゾイの魅力です。野山を駆け回る姿、長いしっぽを優雅に揺らしながら都会を歩く姿など、ボルゾイには場所を選ばない外見上の美しさがあります。

オス 体高:75~85cm/体重:34~48kg
メス 体高:68~78cm/体重:27~39kg

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

ボルゾイの毛色の種類

毛色はブルーとブラウン(チョコレート)のほか、この2色を除いたあらゆる組み合わせが認められています。被毛は、絹のように細く、ウエーブのかかったオーバーコートと、寒さに耐えるために生えたアンダーコートをもつダブルコート。地面に届くほど長く伸ばした気品のある姿のほか、さっぱりと短めの被毛をもつスポーティな印象を見る者に与える姿も気品があります。
ボルゾイ
ボルゾイ

ボルゾイの心配な病気

・胃がねじれてガスや液体がたまる「胃捻転」
・垂れ耳のため蒸れやすくかかりやすい、細菌やカビが原因で外耳道に炎症が起こる「外耳炎」
・犬の皮膚に寄生する真菌(マラセチア)が増殖し、皮膚がべたつき、赤く腫れてしまう「マラセチア皮膚炎」
「骨折」

ボルゾイの価格相場(2023年)

愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格27万円~

※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集室で調査(2023年4月)。

ボルゾイの飼い方

ボルゾイ

ポイント(1)充分に走らせられること

ボルゾイは全速力で走ることを目的につくられた体をもっています。充分な広さのある環境に犬を連れていき自由に走らせることができ、その疾走する姿を見ることに喜びを感じられる人が向いています。

また、感受性が鋭いため、時間をかけてじっくりしつけを繰り返せる人にも適しています。超大型犬のため、シニア犬時の介護は体力・気力・経済力が必要とされます。とくに介護者の体力的負担は大きいので、犬を持ち上げる力も含め体力に自信のある人にオススメします。

ポイント(2)「マテ」で自制できるようしつけを

ボルゾイはすぐれた視覚と脚力で狩りを行っていたサイトハウンドのため、動くものに敏感に反応しやすく、刺激によっては突然興奮し追い駆け回そうとすることもあります。飼い主さんの「マテ」の号令でいつでも自制して止まることを学習させておきます。

学習の際は感受性が高いため、叱ったりするようなしつけは厳禁。本来備わっているやさしい性格を生かして、ほめてしつけるようにします。しかし、犬の機嫌取りのような接し方は厳禁でワガママに育った超大型犬ほど手に負えない犬はいません。必要であれば、譲れないことは断固として譲らないという態度を犬に理解しやすいように示すことが大切です。

超大型犬のためウンチがやわらかくなりやすいです。消化器系の負担に対応するノウハウを、子犬のうちから探っておくと、その後に迅速で効果的な対応がとれるようになります。超大型犬ですが、室外飼育には向きません。人の家庭内こそボルゾイの“生息地”です。

ポイント(3)落ち着いた場所にハウスを設置

感受性が高いため窓の外の気配や、物音に敏感です。そうした影響のない場所にハウスを置き、犬が静かに落ち着いたり、眠ることができる環境を設定しましょう。

脂肪が少なく、皮膚も薄いことから、ひじなどの関節部分が床と擦れ皮膚の損傷を起しやすいです。とくに加齢に伴い活動量が落ち、横になっている時間が長くなることで、このリスクは高まります。犬が寝る場所にはクッション性のあるマット等を敷くなどして予防しましょう。滑りやすい床の上で滑りながら動き回ったり、重心を安定させることは健全な犬の発育に悪影響を与えます。飼育する際は、必ず滑りにくい床を選択しましょう。

超大型犬の室内飼育では、その大きな体で花瓶や電話など、物を机や棚から落とすトラブルが発生しやすいです。とくに犬が若く活動的な時期は注意して予防のための飼育環境を設定しましょう。

ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを与えて

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。

犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「大型犬用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

ポイント(5)トリミングはプロに任せて

つやがあり、絹のようなオーバーコートと、アンダーコートをもつボルゾイ。アンダーコートは抜けやすいといわれていますが、長毛種のなかでは比較的お手入れしやすい犬種です。定期的なブラッシングで抜け毛を取り、清潔にしましょう

また、長い被毛についたオシッコは悪臭のもとになりますので、ついたらすぐに拭き取るなどのケアが必要となります。人工的にならないように美しくトリミングされたボルゾイは非常に美しいです。専門とするプロの技術は体験する価値があります。

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ボルゾイの歴史や背景

ロシアン・ウルフハウンドの名で呼ばれ、ロシアの貴族階級の人々によって何百年もの間愛された犬がボルゾイのルーツ。ロシアではスポーツとして13世紀ごろから野ウサギ狩りが、15~16世紀ごろにはオオカミ狩りが盛んになり、その過程で、体を大型化させたり、被毛の量を多くしたりといった改良が行われ、現在のボルゾイの原型が誕生したといわれています。

貴族層の寵愛を受けたその犬は、革命まではロシアの国犬だったほど。1936年に、ロシア語で「俊敏」を意味するボルゾイと名づけられました。飼い主やブリーダーには、皇帝や詩人など、著名人が多かったともいわれています。
監修:ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授 福山貴昭先生 (博士[学術]・愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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