1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. アフガン・ハウンドの特徴・性格・飼い方

アフガン・ハウンドの特徴・性格・飼い方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

現存する犬種の中で最も古い犬とされるアフガン・ハウンド。古代エジプトの歴史的な遺物の中にもアフガン・ハウンドらしき犬が記録されているといいます。険しい山岳地帯を生き抜く大きな体躯と、風になびく美しく長い毛が、エレガントな存在感をたたえます。そんなアフガン・ハウンドの特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

アフガン・ハウンドの特徴・魅力 

ロングヘアをなびかせて走る姿が美しいアフガン・ハウンド。砂漠や山岳地帯を駆け巡るのに適した腰高の体型と、寒冷な高地においても寒さを凌げる豊かな被毛が特徴です。スピード感のある走りと、美しさ、優美さ、エレガンス、高貴さを兼ね備えた犬種は、アフガン・ハウンド以外にいないといっても過言ではないでしょう。西洋では見栄えを優先し改良され、品評会でも非常に目立ちます。あらゆる場面で洗練された雰囲気を醸し出します。

アフガン・ハウンドの歴史

アフガン・ハウンドは、紀元前4000年頃にはシナイ半島にいたといわれる古代犬です。どうやって中東からアフガニスタンに渡ったかははっきりしていませんが、アフガニスタンの厳しい山岳地帯で長く猟犬として活躍してきました。そのため、寒さから守るための長い被毛や早く走る能力などが発達したといえます。現存する変種は3種類で、キルギス・タイガンに似た短毛種、サルーキに似た種、長く厚い被毛の種です。もともとは荒野で猟犬として活躍していた犬種ですが、イギリスに渡ると品評会などに出るようになり、徐々に洗練された雰囲気へと変化していきました。羊やヤギの番をしたり、キツネ狩りやオオカミ狩に使われたりする猟犬でありながら、品評会では相応しい優美さを放ちます。

アフガン・ハウンドの外見上の特徴

体高※63~74cm。体重23.0~27.0kg。子犬の頃のあどけない姿も、成犬になるとサイト・ハウンド(視覚的に獲物を捕らえ狩りをする)らしく、頭部を気高く掲げた優雅な姿に。どこか超然としていて、ときに神秘的、また威厳すら漂わせます。前頭部は長く、エレガント。頭は長いですが、あまり狭くはありません。足は大きく発達し、それを厳しい寒さから守るために長い毛がおおっています。被毛は絹糸のように大変きめが細かく、美しい毛色はさまざまなバリエーションがありますが、イエロー、ブラック、ゴールドなどが多く見られます。そのほか、ブラックにシルバーやタンが入ったもの、ブルー(銀灰)、クリーム、ブリンドルなどもあります。また良く見ると下顎に仙人のような髭を生やしているイヌもいます。「リングテール」と呼ばれる、先がリング状に巻いた尻尾と頭を高く掲げ、長く美しい毛を揺らしながら飛ぶように歩く姿は、優雅のひとことに尽き、アフガン・ハウンドならではの大きな外見上の魅力といえるでしょう。

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

アフガン・ハウンドの性格

アフガン・ハウンドは穏やかな性格ですが、独立心旺盛で束縛や強制を嫌う一面もあります。あまり感情を外に表しません。室内ではおとなしくすごしますが、散歩などで小動物などを見つけると追い掛け回そうとすることがあります。つまりはマイペースで頑固。自分の行動は自分で判断するというタイプ。プライドが高い犬種なので、そうした気質を理解して、しつけをするときは根気よく行う必要があるでしょう。

アフガン・ハウンドを飼うのに向いている人 

豊富な運動量と美しい被毛を誇るアフガン・ハウンド。そんなアフガン・ハウンドのタフな運動欲求に応えられ、なおかつ美しい姿を保つためには、積極的にアフガン・ハウンドにつきあえるアクティブさと、自宅でブラッシングやシャンプーをしたり、トリミングサロンへ行ったりといったきめ細やかさを持ち併せた飼い主さんが理想です。被毛は毎日梳いていないと、すぐにもつれてフェルトのようになってしまいます。こまめにケアできる人に向いています。しつけも辛抱強く行う必要がある犬種なので、犬を初めて飼う人には向いていません。体力があり、マメで、飼育経験豊かな人向けの犬といえるでしょう。

アフガン・ハウンドの飼い方 

アフガン・ハウンドは、もともとは猟犬なので、活動量は豊富です。日々の運動量はかなり必要で、猟犬としての本能を刺激するような、思い切り走らせることも取り入れて、朝夕30分以上たっぷりと付き合ってあげるとよいでしょう。犬が走り回れるような庭や日常的にドッグランへ通える時間があれば理想的です。ボール遊びなどもアフガン・ハウンドの能力を発揮できるでしょう。アフガン・ハウンドは独立傾向が強いので、子犬の頃から辛抱強くトレーニングして、社会に慣れさせる必要があります。おやつのごほうびなどを上手に使って、犬が自分からいい行動をとれるように導いてあげるとよいでしょう。長い被毛は、オシッコが付着します。オスでも決まった吸水性の良いトイレパットのうえで、座ってオシッコするようなしつけを入れておくと
将来的にお手入れが非常に楽になります。

アフガン・ハウンドのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境

室内で自由に動けるようにして、入ってもらいたくない場所には、仕切りなどを設置して事故の予防をしましょう。また、犬が静かに落ち着けたり、眠ることができたりする自分だけの場所として、クレートや大きめのベッドを用意しておくといいでしょう。運動量が多いので、犬が自由に走れる庭があると理想的です。細くて長い被毛は、非常に静電気を起しやすいので、冬場は部屋の湿度管理に気をつけると共に、静電気を起しやすい敷物などは避けるようにしましょう。運動量豊富な犬種とはいえ、暑い中で長時間外いるのは避け、室内の温度・湿度は犬が快適な程度に保ち、熱中症などにならないように気をつけましょう。

アフガン・ハウンドの食事

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

アフガン・ハウンドのお手入れ

アフガン・ハウンドは、シングルコート。長く、細かで、豊富な被毛が特徴です。美しい被毛を保つためには毎日のブラッシングが欠かせません。ブラッシングは被毛を切らない、抜かないことが大切です。軟らかめのピンブラシで優しくブラッシングしましょう。その際は、ブラッシングスプレーなどを併用することをオススメします。シャンプーは部分洗いなども取り入れて、まめに実施します。しっかりとすすぎ、ドライヤーを用いて乾かしましょう。

アフガン・ハウンドが気をつけたい病気・寿命 

・心臓の筋肉が弱くなり心機能が低下することで、全身に血液を送り出せなくなる「拡張型心筋症」
・去勢済みのオスに、左右対称に脱毛が起こる「テストステロン反応性皮膚炎」
・脊髄白質に炎症を起こし、歩行異常や麻痺、最悪の場合は呼吸麻痺で死亡するケースもある「アフガン脊髄症」
・網膜が委縮して動かなくなる「汎進行性網膜委縮」
・股関節の形が先天的に異常な形(骨盤のへこみが浅いため大腿骨の先が抜けやすく、慢性的な脱臼状態となってしまう)になっている「股関節形成不全」

飼いやすさの目安 ※5段階評価
お散歩が楽 1
初心者向き 1
友好的   3
お手入れのしやすさ 1
訓練のしやすさ 2

監修
ヤマザキ学園大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

犬と暮らす

更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新着記事

新着記事をもっと見る