犬と暮らす
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愛犬が避妊手術前に発情期を迎えたときの注意点
「犬の発情と愛犬が発情期を迎えたときの注意点」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬の発情期とは
岡本先生:
「まず、未避妊のメス犬の陰部から濃い出血がみられる期間を発情前期といいます。この期間の長さには個体差がありますが、濃い出血が10日前後続くことが多いです。
その後、発情期というメス犬がオス犬を受け入れる期間に入り、陰部からの分泌物はピンク色で水っぽくなり、約5〜20日間続きます。
発情期では、オス犬が近くにいるとメス犬が立ち止まり受け入れ体制をとる行動が目立つようになるため、妊娠を望んでいない場合には注意が必要です。
またヒート(生理)は発情前期と発情期のことを示し、この期間は落ち着きがなくなったり食欲が落ちたり、体調の変化を伴う場合もあります。
メス犬のヒートは全体で約1カ月継続することが多く、その後オス犬を受け入れない発情後期に移行します。」
メス犬の避妊手術を行うタイミングについて
岡本先生:
「一般的に犬の避妊手術を行うタイミングは約6カ月齢が目安になります。」
――目安は6カ月齢とのことですが、犬が最初の発情期を迎える前に行う避妊手術と、発情期を迎えた後の避妊手術ではどのような差があるのでしょうか?
岡本先生:
「メス犬が最初の発情期を迎える前に避妊手術をした場合、発情期を迎えた後の避妊手術よりも将来的な乳腺腫瘍の発生率が低くなるといわれています。」
犬が発情期を迎えたときの注意点
岡本先生:
「愛犬が発情中の期間はなるべく他の犬に近づかないように注意し、もしアクシデントがあった場合でも望まぬ妊娠をしないように、ニオイが出にくく、ヒート中の目印にもなるマナーパンツを装着して散歩することをおすすめします。」
愛犬の避妊手術を計画していても、手術前に発情期がきてしまうという場合も考えられます。参考にしてくださいね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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