犬と暮らす
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「オスワリをするとおやつがもらえる」と覚えたばかりの子犬 何度もオスワリする心理を獣医師に聞いた
とある日の夕方、飼い主さんが晩ごはんの支度をしているときにふと足元を見ると、2頭がオスワリをしてじっ…と飼い主さんのことを見つめていたのだとか。
雪丸くんと小春ちゃんの姿は、なにかを訴えているかのようにも見えますが、一体どうしたのでしょうか。
どのような状況だったの?
何度かそのやりとりを繰り返しているうちに、飼い主さんはあることに気づいたといいます。
「撮影当時は、雪丸に『オスワリ』を覚えさせていた頃でした。おやつを使いながら教えていたため、雪丸は『オスワリをするとおやつがもらえると思っているのでは』ということに気づいたんです。
まだまだしつけを始めたばかりの雪丸が、おやつ欲しさに唯一できるオスワリを披露してくれて、微笑ましくクスッと笑ってしまいました」
雪丸くんと小春ちゃんはどんなコ?
なでてあげると気持ちよさそうにじっとしているといい、その様子がとても可愛らしいといいます。
誰に対してもフレンドリーですぐに懐く小春ちゃんは、近所の方たちにとても可愛がられているといい、小春ちゃんのおかげで飼い主さんも近所の方との交流が増えたようです。
【獣医師解説】覚えたてのコマンドを何度も披露する犬の心理
「今回の雪丸くんは、飼い主さんがオスワリの練習の際に『おやつを使って覚えさせていた』とおっしゃっています。
トレーニングのときの雪丸くんの思考を細かく見ると、『オスワリという言葉→座るという行動をする→食べ物がもらえる』という学習をしていると考えられます。そのため、この覚えたての学習を使って、おいしそうなごはんをなんとか手に入れようとしたのではないでしょうか。
こうした行動を見せやすい犬の傾向としては、知的好奇心がすごく旺盛だったり、活発で気持ちが行動にでやすいコなどに起こりやすいのではないかと思います。記事の中で触れられている雪丸くんの性格を見ても、なかなかアピール上手な一面が見えてきますよね。
このとき、雪丸くんの近くに小春ちゃんもいましたが、小春ちゃんは先輩なので『それを今してももらえないんだ』ということがわかりながら、新入り犬の可愛いチャレンジを見守っていたのかもしれませんね。
それか、もしかするとごはんに夢中で気づいていなかった…なんてこともあるかもしれません」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/柴田おまめ
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