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【獣医師監修】メス犬の飼い主さん必見!犬のヒート期の過ごし方や散歩時の注意点

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メス犬のいる飼い主のみなさん。犬の「ヒート」についてご存知ですか?今回は、犬のヒートのメカニズムや発情期前期・発情期・発情後期ごとの状態、ヒート中の過ごし方や避妊手術について、さらにヒート中の散歩の注意点などについても解説します。

この記事の監修

加藤 憲一 先生

 獣医師
 相模原プリモ動物医療センター院長

 日本大学生物資源科学部獣医学科卒業
 麻布大学附属動物病院腫瘍科専科研修医
 麻布大学附属動物病院腫瘍科専科非常勤勤務

●資格:獣医師/日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医II種

●所属:日本獣医がん学会

●主な診療科目:一般診療(外科、内科)/腫瘍科/画像診断科

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メス犬のヒートを分かりやすく解説

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メス犬を飼ったことがない方には聞きなれないであろう言葉「ヒート」。これは、避妊手術を受けていない健康なメス犬に訪れる、犬の生理と呼ばれているものを指します。体が成熟して妊娠ができるようになり、出血をすることから、人の生理と同じように思われる方も多いかと思いますが、そのメカニズムは異なります。

犬の場合、通常生後6~10ヵ月頃から始まる「ヒート」とは、発情前期・発情期・発情後期の期間を総称した言葉です。個体差があるので生後1年を過ぎてからヒートを迎える場合もありますが、小型犬も大型犬も、主に年1~2回という周期でヒートを繰り返していきます。

「発情前期・発情期・発情後期」の状態

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発情前期:約10日間

約10日間続く発情前期は、陰部が腫れたようにふくらんで出血します。しかし出血量が少なかったり、メス犬が自分で陰部からの出血をなめとったりした場合は、飼い主さんでも出血に気付かないこともあるでしょう。

愛犬を観察したとき、お尻を気にしてよくなめるようになったり、陰部がふくらんだりしているときには、ヒート期間に入っている可能性があります。その他にもソワソワして落ち着かなくなったり、トイレへ行く回数が増えたり食欲が落ちたりすることもあります。

この時期から、マーキングをし始める犬もおりオス犬を引き付けるフェロモンを出すようになります。しかし発情前期は、まだオス犬を迎え入れる段階ではありません。

発情期:約10日間

出血量が少なくなると、発情前期から発情期に入ります。発情期に入ってから2~3日で排卵し、その前後5日間くらいが妊娠可能期間となります。犬によっては出血が止まる場合もあるので、飼い主さんの中には発情期が終わったと勘違いする方もいるようです。

この頃のメス犬は、オス犬に対してとても寛容な態度をみせることがあります。愛犬のオス犬への接する態度の変化に、驚く飼い主さんもいるでしょう。しかし妊娠を望まないなら、オス犬との接触には注意が必要です。

一度、交尾の体勢に入ると、オス犬の性器はメス犬の膣内でロックがかかった状態になり、人の力では引き離せません。無理に引き離そうとすると、大ケガにつながる可能性があります。

発情後期:約2ヵ月間

排卵された卵子に授精する能力が無くなると、発情期は終了します。その期間を発情後期とよび、徐々に体は通常の状態へ戻っていきます。しかし、妊娠していない犬は「偽妊娠(想像妊娠)」に注意しなければなりません。

通常、哺乳類は妊娠が成立しなかった場合、女性ホルモンの分泌が収まります。しかし、妊娠をしていなくてもホルモンが分泌され続けることがあり、その場合、「偽妊娠(想像妊娠)」が起こりやすくなります。

一般的には偽妊娠になっても自然と終わる犬が多いですが、中には母乳が出る犬もいます。その母乳をなめることで乳腺炎になることもあるので、偽妊娠の疑いがあるときは、獣医師に相談しましょう。

ヒート中の過ごし方|ドッグランはご法度!

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ヒート中は犬の体を清潔に保ち、ストレスなく安心して過ごせる環境作りを心がけましょう。そのために必要な対策をご紹介します。

室内の対策

・ソファーやベッドなど、洗えないものにはカバーをかける
・床などに落ちた血はまめに拭き取る
・お湯で湿らせた清潔なタオルで陰部を拭く
・出血が多い場合や気になる場合は、犬用のオムツを利用する

シャンプーは慎重に

ヒート中の犬の体は免疫力が低下し、細菌感染を起こしやすくなっていますので、食欲が落ちていたり元気がないなど、体調を崩すことも少なくありません。ヒート中のシャンプーは体調をよく見て慎重に行ってください。もし、ニオイや陰部の汚れが気になる場合は、部分シャンプーが有効です。

ドッグランはNG!

ドッグランやドッグカフェなどのペット同伴型の施設では、利用規約に「ヒート中のワンちゃんの利用はお断りしています」という看板を掲げていることも多いです。その理由は、ヒート中のメス犬はニオイでオス犬を興奮させてしまうから。

興奮したオス犬同士がメス犬をめぐってケンカになってしまったり、交尾に発展してしまったりすると、望まない妊娠にもつながりかねません。

ヒート中の犬を犬が多く集まる場所へ連れていく行為は、他の飼い主さんへの迷惑行為です。愛犬の体を守るためにも、ヒート中はペット同伴型の施設へ行くことはやめましょう。

ヒート中の散歩は最小限に!

ヒート中の散歩も、ドッグランなどと同様に近所のオス犬の関心を引きます。散歩はストレス解消や運動不足解消に役立ちますが、ヒート中のニオイを振りまく行為でもあります。そのニオイにひかれたオス犬が脱走を図ったり、集まってきた犬同士で騒ぎをおこしたりする危険性もはらみます。

ヒート中の散歩は最小限にとどめ、可能ならば犬用のオムツをしてから出かけましょう。散歩ルートを出血で汚すことを防ぎ、ニオイを少なくし、もしもの場合も交尾行為を防ぐことができます。

多頭飼いは注意!妊娠や避妊手術について

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メス犬を含めた多頭飼いをしている家庭や、将来妊娠を考えていない飼い主さんは、避妊手術を考えるのも1つの手です。避妊手術は、初めての発情を迎える前に行うと、乳腺腫瘍の発生率が大幅にダウンするといわれています。さらに発情期に起こる情緒不安定や、本能的にオス犬を求めるといった精神的ストレスからも解放されます。

そして、発情後期に起こりやすい偽妊娠の心配も無くなるといったメリットがあります。もちろん避妊手術には、肥満になりやすくなったり、子どもを授かれなくなったりといったこともありますので、慎重に考えてあげてください。

ヒート中の便利アイテム!サニタリーパンツも便利!

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ヒート期間中の散歩は、オムツなどをして出血やニオイを防ぐことが大切です。犬用のサニタリーパンツも市販されており、サスペンダー付きのタイプや、服と一体型になっているタイプ、小型・中型・大型犬用とサイズ別になっているタイプなど、選択肢も豊富なのでおすすめです。

犬用オムツは常時用意しておくと安心ですが、地域によっては取り寄せや高額になってしまう場合もあります。そんなときは、人用の生理用ナプキンやトイレシートを折りたたんだものをマナーベルトに装着することで、マナーパッド代わりになりますよ。

もしくは愛犬の体に合わせたサイズや飼い主さんの好みで、オムツやマナーベルトを手作りしてしまうのもいいでしょう。そうすることで、憂鬱になりがちな散歩タイムも楽しく過ごすことができますよ。そして散歩は他の犬に会いにくい時間帯に行き、オムツやマナーベルトを装着することで、他の飼い主さんにヒート中だということをアピールしながら行ってください。

ヒート中の犬は、神経質になることもあります。しかし、飼い主さんが大らかに接することで、愛犬の気分も落ち着いてくるかもしれません。愛犬の事情も理解してあげて、温かく見守ってあげましょう。

参考/『いぬのきもち』2016年10月号「男子犬 女子犬 違いを活かす育て方」(監修:石田陽子先生)
監修/加藤憲一先生(相模原プリモ動物医療センター院長)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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