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獣医師監修|犬を飼うのに向いていない人は? 犬を飼う前に知っておくべきこと
今回は、犬を飼うのに向いていない人の特徴や、犬を飼うメリット・デメリット、犬を飼うときに大事にしたいことを解説します。飼い主さんに聞いた、犬を飼って大変だったこと・よかったことに関するアンケート結果もご紹介するので、参考にしてみてください。
いぬのきもち獣医師相談室
犬を飼うのに向いていない人の6つの特徴
(1)経済的な余裕がまったくない
犬を飼うときに必要なもの・費用とは?
(2)散歩やしつけをしたくない
(3)犬のことを学ぶ気持ちがない
犬について何も学ぼうとはせず、ただかわいいなどという理由だけで飼ってしまえば、不幸な結末を迎えてしまうかもしれません。
(4)犬を飼う環境が整っていない
(5)自分の時間がない
(6)犬を飼う体力や年齢に不安がある
犬を飼うのは大変?よかったことは?飼い主さんの体験談
※2021年7月実施「いぬのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 300人)
犬を飼って大変だと感じたことはありますか?
犬を飼って大変だと感じたときは?
- 「雨でも散歩に連れて行かないと、おしっこやうんちをしてくれない」
- 「噛み・吠えが強いので大変です。よその犬にも吠えるので、ほかのコがいない時間で散歩をしていましたが、夏になって散歩時間が制限されると、それも難しくて散歩に気を使います」
- 「簡単に旅行に行けない。持病があるので少しのお留守番も不安」
- 「犬の体調が悪くなって、どうしてあげたらよいかわからなかったとき。もちろん病院には連れて行きますが、行ったからといってもすぐによくなるわけではないので、何をしてあげたらいいかなと考えてしまいます」
- 「散歩が欠かせないこと。ワクチンやノミ・ダニのお薬などの出費」
- 「柴を飼っていますが、毎年抜け毛がすごくてお手入れが大変です」
- 「絶対にサボれない毎日の散歩、吠え声がうるさいとの近所の苦情対応、家族としつけをめぐってのケンカ、家具破壊、動物病院での攻防」など
犬を飼ってよかったと思いますか?
犬を飼ってよかったと感じたときは?
- 「精神的にきつかったときに、愛犬がいてくれて救われた」
- 「犬がいなければ仲良くなれなかった人がいる、犬がいなければ行かなかった場所がある、そうやってともに過ごす時間が最高」
- 「高齢の両親と住んでますが、犬がいるおかげで会話もはずみ、2匹のほのぼのとした行動が刺激になって家族の調和がとれています。私も両親の世話や仕事で息詰まるときに、2匹が癒やしてくれ、頑張ろうと前向きになれます」
- 「家族の会話が増え、笑顔も増えました。落ち込んだとき寄り添ってくれている気がして、癒やされます」
- 「癒やしが1番! 犬の散歩に出るようになり、お友達が増えた」
- 「気持ちが優しくなれてイライラも減り、家族とのケンカが減りました」 など
今回のアンケート結果からは、犬を飼うことは決して楽なことではないことがわかりますが、飼い主さんたちはそれ以上に、犬を飼うことで幸せや喜びを感じているといえるでしょう。
犬を飼うメリット・デメリットとは?
犬を飼うメリット
- 家族間の会話が増える
- 犬を通じて友人や知り合いが増える
- 散歩に行くことで運動不足解消になる/規則正しい生活になる
- 犬と見つめ合うことでオキシトシンというホルモンが分泌され、安心感や幸福感などが得られる(※1)
- 乳児から犬を飼っていると、アトピー性皮膚炎やぜんそく、花粉症にかかる確率が低くなる可能性がある(※2)
- 犬の飼育を通して命の大切さを学ぶなど、子どもの情操教育によい影響がある
- 犬の存在が生活の活力になり、前向きな気持ちになれる など
(※1)麻布大学などの研究チームによる研究結果(2015年米国科学誌「サイエンス」発表)
(※2)フィンランドの大学病院でペットのいる家庭の乳幼児397人を対象に実施された研究結果(2012年)
犬を飼うデメリット
- 抜け毛や排泄物など、掃除の負担が増える
- 散歩やお手入れなどに時間がかかるため、自分の時間が減る
- 経済的な負担が増える
- 犬アレルギーを起こす可能性がある
- ご近所トラブルになることがある
- 旅行や出かける場所が制限される など
犬を飼うときに大事にしたいポイント
最期まで責任をもって飼う
愛犬が寿命を迎える日まで見届ける
愛犬とよりよい生活を送るために「学ぶ気持ち」をもつ
犬を飼うときは慎重に考え、ライフスタイルに合った犬種を選ぶことも大切
例えば、共働きで散歩時間がそれほど多くとれない場合は、小型犬などの比較的散歩時間が短くてもOKな犬種を選ぶ、また、アウトドアが好きで愛犬と一緒にレジャーを楽しみたい人なら、アクティブな犬種を選ぶなどするとよいでしょう。ただし、犬の性格などには個体差がありますので、この点についても慎重に考え、迎え入れる必要があります。
繰り返しになりますが、犬を飼うことは命を預かり責任をもって育てるということです。よく考えてよく学び、迎え入れるようにしましょう。
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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