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獣医師監修|ボーダー・コリーの大きさ(体重推移)・飼う際の注意点
ボーダー・コリーってどんな犬種?
歴史や名前の由来
ボーダー・コリーという名前は、原産地が国境(ボーダー)地域であることに由来していると考えられています。
毛色や見た目の特徴
また、耳は耳先まで立つ直立タイプや、途中で折れる半直立タイプがいるなど、外見の統一性が低いのもボーダー・コリーの特徴です。基本的な目の色はブラウンですが、毛色によっては両目や片目、目の一部がブルーになることも。
基本的な性格の特徴
聡明で適度に警戒心があり、カナダの心理学者スタンレー・コレン氏が1994年に発表した「犬種別知能ランキング」では1位に輝くなど、賢い犬種としても知られています。
※犬の性格には個体差があります。
成犬時の大きさは?ボーダー・コリーの体重推移の目安
1才までの体重推移(一例)
・生後3ヶ月ごろ:6kg前後
・生後4ヶ月ごろ:7kg ~ 12kg前後
・生後5ヶ月ごろ:13kg ~ 14kg前後
・生後6ヶ月ごろ:14kg ~ 15kg前後
・生後7ヶ月ごろ:14kg ~ 15kg前後
・生後8ヶ月ごろ:15kg ~ 16kg前後
・生後9ヶ月ごろ:15kg ~ 16kg前後
・生後10ヶ月ごろ:15kg ~ 16kg前後
・生後11ヶ月ごろ:15kg ~ 16kg前後
また、生後6ヶ月を過ぎると体重の増加は緩やかになり、1才を過ぎると大きな体重の変動はなくなることが多いようです。
※犬の成長には個体差があります。
成犬時の標準的な大きさ
・体高:53cm前後
・体重:14~22kg
オス・メスともに標準体重・体高はほとんど変わりませんが、メスの方が比較的コンパクトに成長する傾向があるとされています。
ボーダー・コリーに最適なケージやクレートの大きさは?
また、体重推移を見てもわかるように、ボーダー・コリーの場合、子犬と成犬では体の大きさがかなり変わるため、子犬のときにこれらを購入する際は、大きめのものにするか、成長してから買い替える必要があるでしょう。
そのような点を踏まえ、ここではクレートやケージ、サークルを選ぶ際のポイントをご紹介します。
クレートのサイズの目安
小さすぎるクレートは、犬がくつろげなかったり、パニックになったりすることも。反対に、大きすぎても犬は落ち着かず、持ち運ぶ際には犬が安定しにくくなるため、子犬期に大きめのものを買う場合は注意しましょう。
ケージ・サークルのサイズの目安
ケージの場合、高さが犬の頭より10cmくらい高いと頭が屋根にぶつからず、快適に過ごせるでしょう。
なお、ボーダー・コリーは身体能力が高いため、サークルの場合はかなりの高さでも飛び越えてしまいます。脱走の原因にもなるので、基本的にサークルは使用しないほうがよいでしょう。
ボーダー・コリーを飼う上で注意したいこと
運動量に注意
また、ドッグランなどを利用して自由に走り回れる時間や、ボール・フリスビー投げ、ロープの引っ張りっこ遊びなどを取り入れるのもおすすめです。運動はストレス発散や肥満予防にもつながるので、しっかりと取り組みましょう。
遺伝性の病気などに注意
《股関節形成不全》
大腿骨の先端(大腿骨頭)が股関節に正常にはまらず、関節に炎症や痛みが現れる病気です。先天的なものがほとんどで、歩き方に異常が見られたり、運動を嫌がったりするなどの症状が現れます。
《コリーアイ異常(コリー眼異常)》
先天性の目の病気で、眼球の中の脈絡膜の部分的な発育不全や、網膜の過剰な血管新生(血管が必要以上に作られる)などを特徴とします。症状には個体差がありますが、網膜からの出血や網膜はく離により視覚障害を起こし、最悪の場合、失明することも。
《セロイドリポフスチン症(CL症)》
脳内の老廃物を除去する酵素の先天的な異常が原因で、運動障害や知的障害、視力障害などの症状が見られる遺伝性の病気です。
《肘関節異形性》
前足にある肘関節の周辺の骨や軟骨に炎症を引き起こす病気です。初期段階では気が付きにくいため、生後5ヶ月を過ぎたら、骨格や関節の精密検査を受けることも考えましょう。
《捕捉好中球症候群(TNS)》
ボーダー・コリーに見られる遺伝性の血液疾患で、発熱、食欲減退、関節痛、下痢などの症状が現れます。子犬のうちに発症するので要注意です。
子犬期のしつけに注意
しかし、悪い方向にこの能力が発揮されると、イタズラや問題行動を起こしやすい犬になってしまうので、子犬のときから高い意識をもってしつけに取り組む必要があります。特に走る子どもや小動物、バイクといった動くものに反応しやすい傾向があるので、子犬のときからしっかりと慣れさせましょう。
飼う前にボーダー・コリーの大きさを理解することは大切
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『ボーダー・コリーの平均寿命、かかりやすい病気の前兆を獣医師が解説』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『愛犬が喜ぶ! ピッタリサイズのクレートとサークルの選び方』
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『愛犬も入ってる!?賢い犬種ランキング、TOP20!』
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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