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【2021年版】犬と電車に乗る際のルール 飼い主体験談や東京の主要鉄道会社の料金も

犬と一緒に電車に乗るには各鉄道会社のルールやマナーを守りましょう。犬の乗車は手回品扱いとなることやキャリーケースの使用、ケースの大きさや重さなどの規定が鉄道会社ごとにあります。

今回は、犬と電車に乗る際の乗り方や料金などの注意点のほかに、東京の主要鉄道会社の手回品規定と飼い主さんの体験談をお伝えします。

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犬と電車に乗ることはできるがルールがある

【2021年版】犬と電車に乗る際のルールと注意点は?東京の主要鉄道会社の料金や飼い主体験談も いぬのきもち
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愛犬とお出かけや旅行をする際に車を使って移動される方も多いかと思いますが、電車や新幹線で一緒に移動することができたら行動範囲はさらに広がります。

しかし、犬と一緒に電車に乗る際には、鉄道会社の定めたルールを守らなければ電車を利用することはできません。

主要鉄道会社ではペットは「手回り品(手荷物)」として乗車可能

日本の多くの鉄道会社では、一定のルールのもと、犬や猫などペット連れでの乗車を「手回り品(手荷物)」として認めています。各鉄道会社が定めるルールを守り、ほかの乗客へのマナーに配慮したうえで、犬と一緒に電車に乗ることができます。

鉄道会社によってルールが異なる

ペットにかかわらず「手回り品」を車内に持ち込むにあたっては、それぞれの鉄道会社で持込み可能なサイズや持ち込みにかかるルールや費用が定められています。

なお、動物を車内に持ち込む場合は、どの鉄道会社でも全身が入るケースに入れることを前提としているため、犬が入るキャリーバッグなどのサイズが規定内であることを確認する必要があります。

また、駅構内や車内でリードをつないで歩かせたり、ケースから犬の顔や体を出すことはできません。(身体障害者補助犬法に定める盲導犬、介助犬、聴導犬を除く)

10kg以上の犬は乗車ができない

犬と電車に乗る際には、犬がケース(キャリーバッグなど)の中にいる状態で、かつ手荷物での扱いになります。また、多くの鉄道会社では、動物とケースの重さを含めて10kgの重量制限を設けていることから、実際には小型犬の利用のみが認められている状況です。

愛犬と電車を利用する際のルールとマナー

では、ここからは、犬と電車に乗る際のルールとマナーについてみていきましょう。
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各鉄道会社のルールを守ること

犬と一緒に電車に乗る場合は、利用する鉄道会社の規定(ルール)を守る必要があります。

必要があれば、事前に鉄道会社に問い合わせを行い、愛犬と一緒に電車に乗れるのか、料金はかかるのかなどをしっかりと確認しておきましょう。

動物が苦手な人に配慮すること

電車は、公共交通機関であるため、さまざまな乗客が利用しています。なかには、動物が苦手な方やアレルギーの方もいる可能性があります。トラブルを避けるためにも、乗車ルールは必ず守りましょう。

移動用ケースは全身が入るペット用キャリーバッグなどを

各鉄道会社でルールとして定められているように、犬を電車に乗せる場合は、犬の全身が入るペット用キャリーバッグやクレートなどの移動用ケースに入れる必要があります。

愛犬が可愛いからと車内でケースから顔出しをさせたり、ほかの乗客に犬を見せびらかしたり触らせるといった行動は、ルールとしてもマナーとしてもNGです。

また、座席の上にケースを置くと周囲の迷惑となるため、足元に置くか手で持つようにしましょう。電車の網棚(荷物棚)にケースを置くのは危険・迷惑ですので絶対にNGです。

手回品のサイズを超えるペットカートごとでの乗車はNG

犬用カートは、愛犬とのお出かけに便利なアイテムですが、犬用カートごとでの乗車を禁止している鉄道会社も多いです。

カートの種類によって異なりますが、ケースの部分だけ取り外せるペットカートの場合、カートが畳んだ状態になり、ケースの大きさと重量が鉄道会社の規定をクリアしていれば手回品扱いとなる場合もあります。

ペットカートにはさまざまな種類があるので、事前に駅員に電車に乗れるカートかどうかを問い合わせることをおすすめします。

基本的にスリングや布袋での乗車はNG

スリング(抱っこ紐)は、抱っこができるサイズの犬とお出かけする際に便利なアイテムです。しかし、主要の鉄道会社のルールでは、動物を車内に持ち込む場合は、フタができて全身がケースに入っている状態でなければなりません。

また、鉄道会社によっては、スリングにチャックがついていても形状が変わるものや布状の袋はケースとみなされず、犬の持ち込みを認めていない場合もあるので、事前に確認が必要です。

ペットと電車に乗る際の規定【東京の主要鉄道会社の料金とサイズ】

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「手回り品」を車内に持ち込むにあたり、それぞれの鉄道会社で持込み可能なサイズや持ち込みにかかる費用は異なります。また、動物を持ち込む際の注意点を別途定めている会社もあります。

どの鉄道会社でも、動物を持ち込む場合は全身が入るケースに入れることを前提としていますので、犬が入るキャリーバッグなどのサイズが規定内であることが必要です。

以下に、首都圏の主要鉄道会社の手回り品料金とサイズ規定、注意事項を記載していますので、参考にしてみてください。

各鉄道会社の手回り品料金・サイズ規定
鉄道会社手回り品料金3辺の合計1辺の長さ重さ
JR290円120cm以内
10kg以内
都営地下鉄無料250cm以内
30kg以内
東京メトロ無料90cm程度70cm以内10kg以内
小田急電鉄無料120cm程度70cm以内10kg以内
京成電鉄無料90cm程度
10kg以内
西武鉄道無料120cm以内
10kg以内
東武鉄道無料120cm以内
10kg以内
京王電鉄無料120cm以内
10kg以内
東急電鉄無料120cm以内
10kg以内
2021年10月調べ

各鉄道会社を利用する際の注意事項

各鉄道会社共通

  • 規定サイズ内のケースに収納されていること

JRの場合

  • 縦・横・高さの合計が120cm以内のケースで、動物とケースを合わせて10kgであれば在来線、新幹線ともに乗車可能
  • 最初にJRを使用する駅の改札で駅員にケージを見せて、駅員が確認後、1個につき290円の普通手回りきっぷを購入し、そのまま改札を出なければ、降りる駅まで乗車可能
  • ドッグスリングは、全身が入っていても利用不可(フタがついていても布袋などでなく、布以外のケースが必要)
  • ペットカート(ペットバギー)は、カートも含めた寸法がサイズ規定を超えるため使用不可、ただし、ケースとカートを分離する場合は手回品の条件を満たした場合を除く
  • 駅構内や車内では、ペットをケースから出さないこと

東京メトロ・西武鉄道・京王電鉄の場合

  • ほかの旅客に危害を及ぼしたり、迷惑をかけたりするおそれがないと認められるものに限り持ち込み可能

都営地下鉄・東急電鉄・京成電鉄・東武鉄道の場合

  • ほかの旅客に危害や迷惑がかかる恐れがないよう、頭や手足が出ないケース(容器)を使用すること

利用する鉄道会社に事前確認を

ケースの形状などに規定がある鉄道会社も多いので、上記はあくまで参考にしていただき、実際に愛犬と一緒に電車に乗る際は、利用予定の鉄道会社に事前に確認することをおすすめします。

また、ほとんどの鉄道会社で車内に手回り品(手荷物)として持ち込めるのは、動物の入ったケースの3辺合計が90cm〜120cm程度、総重量10kg以内と定められていることからも、中~大型犬を電車に乗せることは難しいでしょう。

まずは一駅から!電車に乗る練習をしよう

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愛犬がはじめて電車に乗る場合、慣れない乗り物の移動にストレスを感じやすいです。特に新幹線の長距離移動は犬が疲れやすくなります。安心して電車移動をするためにも、日頃から練習をしておくことが大切です。

犬の乗車には移動用ケースに入ることが大前提なので、キャリーバッグやクレートに入る練習が必須になります。ケースに入ることができるようになったら、駅や車内の音に慣れさせる練習をはじめ、実際に一駅から電車に乗る練習をしましょう。

こちらの記事で電車に乗るための練習方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

愛犬と電車を利用する際の注意点

【2021年版】犬と電車に乗る際のルールと注意点は?東京の主要鉄道会社の料金や飼い主体験談も いぬのきもち
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実際に電車を利用する際には以下のようなことに注意をするとよいでしょう。

出発直前に食事を与えない

犬と電車に乗る際には、食事を2時間前程度に済ませておくとよいでしょう。直前に食べさせると、乗り物酔いによる嘔吐をしやすくなります。

電車に乗る前にトイレをさせておく

駅構内や車内では、犬の体をケースから出すことができません。このため、乗車前にトイレをさせてあげましょう。

新幹線などで長時間の乗車が予想される場合には、ケースの中に厚めのペットシーツを敷いておくか、おむつやマナーパンツを使用するとよいでしょう。

犬の体調に配慮する

電車移動に慣れない犬は、揺れや騒音に疲れを感じたり、電車酔いをして吐く場合もあります。電車を利用する当日に愛犬の体調が優れない場合や犬が極度に怖がるといった場合は、お留守番をさせるなど犬の体調やストレスにも配慮をしましょう。

愛犬と電車に乗った飼い主さんの体験談を紹介

洋服を着るトイ・プードル
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いぬのきもち WEB MAGAZINEで実施した、飼い主さん719名に対する「愛犬と一緒に電車に乗ったことがあるか」というアンケート調査では、少数ではありますが、17.0%の飼い主さんが「愛犬と電車に乗ったことがある」と回答。ここでは、飼い主さんたちが経験したエピソードの一部を紹介します。

おとなしくしてくれていた

まずは、「おとなしくしてくれていた」という飼い主さんの声から見ていきます。
  • 「おとなしくしてくれていたので、犬がいることに気づかなかったほかの乗客がびっくりしていた」
  • 「一言も鳴かなかったので、犬と一緒にいることを付近に座っていた人たちは気付かなかった」
  • 「ずっと吠えるかなと思ったけれど、電車の振動で心地よかったのか、クレートの中で横になって眠りこんでしまっていた」
  • 「小さい頃から乗っているせいか、電車が大好きで。子どものように、網の中から窓の外を眺めて電車が通り過ぎるたび私を見つめ、まるで『あれ何の電車?』と聞いているかのようです!」
  • 「犬があまりにもおとなしくしていたので、倒れてしまったのではないかと思って、心配してしまいました。爆睡してました(笑)」

お利口に電車に乗れるコもいるみたいですね!

吠えたり、怖がったりしていた

なかには、慣れない音などを怖がったり、電車内で吠えたりしてしまったコもいるようです。
  • 「ローカル線ではおとなしかったのに、新幹線では音が怖かったのか怯えていた」
  • 「キャリーに入れて、外が見えないようにしていたが、ほかの人の話し声が聞こえると、たまに単発で吠えていた」
  • 「キャリーバッグの中から乗客と目が合い、グルルとうなったことがある」
  • 「キャリーバックの中で、暴れまくり。それ以来、公共の乗り物には乗れません」
  • 「パピーの頃は鳴いてしまうことがあり、おやつをあげたり、駅に着くたびに降りたりしていた。でも今は、バッグの中でお利口に静かにしてくれます」
  • 「電車が止まってホームに降りたのがわかると、ケージの中から『早く出して!』と言わんばかりに、出してもらえるまで吠えまくって肩身が狭い思いをした。それ以来、電車では出かけず移動は車になった」
  • 「キャリーバッグに入っていましたけど、酔ってしまって。それ以来、電車が苦手となりました」
  • 「乗り物酔いが酷くて、よだれダラダラ状態でした」

慣れない揺れに、乗り物酔いをしてしまったというコもいるようですね。

飼い主さんのほうが緊張?

愛犬よりも、飼い主さんのほうが緊張してしまったという声もありました!
  • 「普段からよく吠える犬なので『お願いだから吠えないでね~』とずっと気にかけていたが、意外と静かにしていてくれてホッとしました。神経がすり減るので、また電車に乗せる気には、なかなかなれません」
  • 「ワンコがバッグの中でどうしてるか、ずっと気になってました。周りの人たちが嫌がっていないか心配でした」
  • 「冷や汗が出そうなくらい、飼い主が緊張しました。電車降りたら体が痛かった!」
鉄道会社のルールやマナーを守って、安全に楽しく電車の旅をしてくださいね。

また、事前に、電車移動に慣れてもらうことも大切です。駅や車内の音に慣れさせる練習、一駅から電車に乗る練習をしましょう。
アンケート/『いぬのきもちWEB MAGAZINEアンケート vol.112』
監修/いぬのきもち相談室獣医師
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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