犬と暮らす
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排泄が上手にできなくなり膀胱炎を繰り返す愛犬。そんなとき出会った東洋医療
今回ご紹介するのは、11才のときに「両後肢の固有位置感覚の低下」と指摘されたパグのガブくんと、ご家族であるKさん。
それまでは、友達犬と追いかけっこをしたり、飼い主さんと旅行を楽しんだりと、ごく普通に生活していたガブくんでしたが、徐々に後ろ足の機能が低下し、最終的には足の甲を地面に擦って歩くようになってしまいました。
しかし、そんなガブくんを東洋医学も取り入れながら前向きにサポートする飼い主さんと、現在のガブくんの様子についてご紹介します。
後ろ足の機能低下とともに細菌性膀胱炎を発症
続く10月には細菌性膀胱炎を発症しました。
原因としては、元気なときは、外で足を上げてオシッコをしていましたが、マナーベルトをすることで、オシッコが出きらないことがあること。
また、お尻を落としてしゃがんでオシッコをすることで、尿の出口が地面などに触れて、体内に菌が侵入することが挙げられるそう。また、外へ散歩に行くときは、後ろ足の甲が擦りむけないようにペット用サポーターを巻きつけます。写真で緑色に見えるのが、巻きつけたそのサポーターです。
そして細菌性膀胱炎は、繰り返し発症することに。
膀胱炎対策として、漢方薬にトライ
「膀胱炎になるたびに、かかりつけの動物病院で抗生物質を処方してもらっていたのですが、
鍼治療の獣医師から『東洋医学の漢方で膀胱炎が予防できる』と聞いて、すぐに試してみることにしました」とKさん。
以来、1日2回のゴハンのときに、フードに漢方を混ぜて飲ませているそう。食べることが大好きなガブくん。座った姿勢で食べやすいように、写真のように台の上にタオルを敷き、手前側が低くなるように傾斜をつけてボウルを置いています。
オシッコはマナーベルト+尿もれパッドで対処
パッドを頻繁に取り替えることで清潔を保ち、膀胱炎を防ぐようにしているのだとか。後ろ足が踏ん張れなくなってからは、写真のように常時マナーベルトを使用しているガブくん。ギャザーがしっかりしている尿もれパッドをマナーベルトで巻いています。
「漢方薬を飲ませ始めて2~3ヵ月たったころ、膀胱炎の症状が改善されてきました。
今も漢方薬は欠かさず飲ませています」
行きつけのトリミングサロンでタイムリーな情報を入手!
「私の場合、ひとつの方法だけに頼るのではなく、自分でいろいろ情報を仕入れて『これはガブにいいのでは?』と思うことはどんどん試すようにしています。
そんな折に、行きつけのトリミングサロンで『犬の鍼灸治療の先生が、月に2回サロンで出張診療してくれる』という話しを、まさにグッドタイミングで聞いたんです」
※各情報は2020年1月8日現在の情報です。
出典/「いぬのきもち」2020年3月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/筒井聖子
文/袴 もな
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