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温度や湿度が上がる夏に多い? 気をつけたい犬の2つの病気

「暑い季節はどんな犬の病気が多くなるの?」と思う飼い主さんも多いかもしれませんが、意外にも獣医師によれば季節による大きな差はないそうです。
ただし、温度や湿度が上がり常在菌が増えやすい季節は、いつもより外耳炎と膿皮症に注意が必要とのことでした。
夏に特に気をつけたい2つの皮膚の病気をご紹介します。

①夏に多い外耳炎

お耳がふわふわの可愛いカット♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
外耳炎は、外耳道に細菌や真菌が繁殖して炎症を起こす病気です。拭き取ってもニオイのある耳垢が溜まり、悪化すると出血や痛みが出たり、慢性化して耳の奥まで炎症が広がることで、中耳炎や内耳炎などを引き起こすこともあります。

また、犬が痒くて耳をかいたり、頭をブルブル振ることで、耳に血液が溜まって膨らんでしまう「耳血腫」という病気を併発する場合もあります。
川遊びや水遊びの後は、耳の中に水が残ると蒸れて雑菌が繁殖しやすくなるので、耳の水気をしっかり拭き取りましょう!

外耳炎の対処方法

お耳がピンっ!
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
外耳炎は、耳の洗浄と点耳薬の治療を行うことが多い病気ですが、症状がひどい場合は、耳を触られることを嫌がる子もいます。

症状が落ち着いた後のお手入れは、月に1〜2回、コットンにイヤークリーナーやぬるま湯をつけて汚れを優しく拭き取ります。ゴシゴシ拭くと痒みや刺激になったり、赤くなってしまうのでやめましょう。

また、綿棒は耳の中を傷つけたり、汚れを耳の奥に押し込んでしまう可能性があるので、拭くだけでOKです。
耳のケアを習慣にすることは外耳炎の予防にもつながります。夏に限らず、年間を通して定期的に愛犬の耳のお手入れを行って耳に異常がないかを確認しましょう。

②夏に多い膿皮症

お腹もっと撫でて〜♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「膿皮症」は、犬の皮膚の常在菌であるブドウ球菌などの細菌が増殖することによって発症し、皮膚の赤みや発疹、膿疱、脱毛、かさぶたなどがみられる化膿性の皮膚病です。免疫力の低下や他の病気から引き起こされることもあります。

全身どこにでも症状が現れますが、痒みを伴うため、犬が掻くと悪化するので注意が必要です。

膿皮症の対処方法

涼しい場所を見つけたよ!
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
膿皮症は、抗生物質による治療や薬用シャンプーの使用で治ることの多い病気ですが、アレルギーなどの体質や洗い過ぎによって繰り返すこともあります。

高温多湿の環境では、皮膚の細菌が繁殖しやすいので、室内の温度と湿度をエアコンで調整しましょう。また、アレルギーのある犬の場合は、食事の見直しや肌に優しいシャンプー選びが必要な場合もあります。
犬が生活する空間や寝床を清潔にすることも膿皮症の対策になります。

外耳炎も膿皮症も早期発見、早期治療が大切です。疑いがある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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