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もし新型コロナウイルスに感染したら「犬の世話をどうするか」考えている? 飼い主の意識の変化を調査
新型コロナウイルス感染拡大により、不安な日々が続いていますよね。今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん400名に「コロナ禍以降の気持ちの変化」に関する2つのアンケート調査を実施しました。
①コロナ禍以降、犬の飼い方や接し方で、これまでの考え方を改めた?
まずは、「コロナ禍以降、犬の飼い方や接し方で、これまでの考え方を改めたりしたか」というアンケート調査。その結果、飼い主さんの約3割が、考え方を改めたと明らかに。
以前とどのように考え方が変わったのかについて、飼い主さんたちにくわしくお話を聞いてみました。
お散歩や外出の仕方が変化
まずは、お散歩や外出の仕方が変化したという声から見ていきます。
・「散歩後に、足を洗うだけでなく、犬用の消毒薬を使うようになった」
・「散歩の場所を人のいないところへ行くようにしている」
・「以前はたくさんのワンちゃんとのふれあいを期待してお出かけしていましたが、今はふれあいの少なそうなところへ行っています」
・「散歩の時間帯を変更して、なるべくウォーキングしている方や同じく散歩してる人との時間がかぶらないように時間帯をずらしました。人が居ないときはマスクを外し、人が見えたらマスクを付けるようにしてます。夏の時期は脱水や熱中症等も考えられるので、そういう対策もしています。愛犬も外から帰ってきたら身体を拭いてブラッシングしてます」
・「お散歩の後、家に入る前にしていたブラッシングや足ふきの他にも、犬の口周りやお腹周りなど全体的にシャンプーシートなどを使って拭くようになりました。あとは室内飼いなので、部屋の空気が常に動く(流れる)ように窓を開けたり扇風機を回したりしています」
・「散歩する場所は、なるべく人の少ない公園や時間帯を選ぶようになりました。万が一感染して、入院したり、先に死んでしまっては、残された愛犬が可哀想なので、自分自身が気をつけるようにしています」
愛犬とのスキンシップの取り方が変化
愛犬とのスキンシップの取り方が変化したという方もいるようです。
・「帰宅時に犬が寄ってきても触れずに、先に手洗いうがいをしてからスキンシップをはかるようにしています」
・「留守番後の接触は、とにかく『念入り』の手指消毒、手洗い。どんなに呼ばれても待ってもらいます」
・「顔や口を舐めるのをやめさせました」
・「犬と人間の風邪はお互いにうつらないのが当たり前と思っていましたが、新型コロナはまだはっきりとしたことがわからなかったので、とても心配になり、それまでよりも注意して犬と接するようになりました」
・「外出を減らす中で散歩も遠出しなくなってしまいました。このためブラッシングやマッサージなど、ふれあう時間を増やすようにしています」
・「コロナの影響でドッグランに行けないので、家でマッサージなどのスキンシップを多く取るように心がけている」
・「在宅ワークで家にいることが増え、ケアや散歩をたくさんしてあげることができて愛犬も嬉しそうだし、飼い主も幸せでした。その後通常勤務に戻っても、今まで以上に早く帰ったり、定期的に休みを取って愛犬のための時間を作ろうと思いました」
ほかの飼い主さんや犬との接し方の変化
お散歩などで出会うほかの飼い主さんや犬との接し方が変化したという声も寄せられています。
・「他の人やワンちゃんとの接し方が変わりました(むやみに近づけない等)」
・「前ならかわいいワンちゃんがいたら気軽に飼い主さんに声をかけたり、ナデたりしてたけど、今はまずしない。声をかけることすら躊躇するようになり、前のようにコミュニケーションは取れない」
・「我が家のペットに触られたくない。他の動物も勝手に触らない」
・「人懐っこい性格なので知らない人にも寄っていくのですが、コロナ禍以降は知っている人にしか触ってもらわないようにしなければならないなと考えを改めました」
・「知らない人には極力触らせないようにしてる」
自分自身の体調管理を徹底するようになった
愛犬のためにも、飼い主さんが新型コロナウイルスに感染しないように、自分自身の体調管理を徹底するように意識や行動が変わった方もいるようでした。
・「自分がかかって入院などしてしまったら、大切なワンコたちと一緒に過ごすことができない。より手洗いうがいなどに気をつけている」
・「とにかく、飼い主が病気にはなれないということを強く実感してます」
・「ほぼワンオペでお世話をしているので、絶対に感染できないと思いました」
・「飼い主が感染すると、この子はひとりぼっちになってしまうため、消毒を徹底した。また、万が一を想定し、犬を預かってくれる人を探して、渡す際のペットの消毒も調べた」
・「万が一はこないと思っていたけれど、『万が一の場合は最後まで頼みます』と実家の家族に改めて頼みました」
・「一緒にいる時間が増えたので、愛犬のことを前よりも考えたり、散歩の時間や、家での環境についても意識が変わった」
・「もし私が罹患した場合の預け先、また災害での避難先を考え、しつけを強化して、どこでもストレスなく過ごせるように努めています。離れ離れになっても、どこでも環境変化に耐えられるように接しています!」
愛犬だけでなく、ほかの飼い主さんや犬に対しての接し方を改めた方がいるようでした。また、新型コロナウイルスに感染しないようご自身の行動・意識を改めたという方もいるようですね。
②コロナ禍以降、もし飼い主さんが感染してしまった場合に愛犬のお世話をどうするか、考えた?
続いて行ったのが、「コロナ禍以降、もし飼い主さんが感染してしまった場合に愛犬のお世話をどうするか考えたか」というアンケート調査。
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、これまでに何度か新型コロナウイルス関連のアンケート調査を行っていますが、その際は自分が感染したときに愛犬のお世話をどうするか、具体的に考えている人がまだ少ない印象でした。
ただ今回は、約6割もの飼い主さんが、もしものときのことを具体的に考えるようになったようで、意識の変化も伺えます。飼い主さんたちは、どのような対策を考えているのでしょうか…?
もし、自分(飼い主)が感染してしまったときの対策
・「いつもお世話になってるペットホテルにお願いするしかありません。その他の知人等には迷惑をかけたくないので」
・「娘のところに預かってもらうように話してあります」
・「ペットを預かってくれる保険に入ってます」
・「夫に年休を取ってもらう」
・「近くに住む親類に面倒を見てもらえるように、ご飯の分量や散歩コース、物のありかなどいろいろ説明した」
・「子供か友人、お世話になっているドッグトレーナーさんにお願いする」
・「実家がすぐそばなので、預けるときのお泊りケージを購入したり、代わりに行ってもらう散歩の予行練習をしました。あとはペットホテルがある場所を調べたりしました」
・「心臓が悪いワンちゃんもいるので、どこに預けるか検討して動物病院などにも聞いています」
・「感染が判明したらそのまま自宅に帰れなくなり、面会もできないと思うので、家族に合鍵を渡し、愛犬に必要な持ち出し用グッズを一ヶ所にまとめて置いてある」
・「預け先の確保。ペットホテル、実家、トレーニングに通っている先生のところの3件。犬のお世話セット(食餌だけでなく、保険や犬の健康、しつけについての日記のようなもの)を1セットにしています」
・「同居していない娘に頼む予定になってます。今から、餌の量と、薬とサプリを動画にして送ってあります」
・「まずは隣に住む義姉に一時預かりを頼み、その後は複数の犬と暮らしている友人に世話を頼むつもりですが、万一不都合が生じた場合は、加入しているペット保険会社の預かりサービスを検討します。それもダメなら、都などの公的な機関に相談します」
・「近隣の犬友同士で、お互い人間が感染し、犬を見る人が家にいなくなってしまう状態になったならば、互いに犬を預け合おうという話をしている」
・「入院したときの預かり先を探してみました。友人、知人、家族の了解、確認をし直しすると、住環境などで預けられないトコもあり、いい機会になりました」
家族や顔なじみの犬友、動物病院やペットホテルなど、愛犬の預け先の候補を見つけているという方が多いようでした。
また、預かってもらう際に必要な犬用グッズをカバンにまとめておいたり、ごはんや薬の量などの愛犬に関する細かな情報をノートなどにまとめて準備している、という方も。
考えたけれど…
また、なかにはいい対策法がまだ見つかっていないという方もいるようでした。
・「通院が必要な犬 猫を誰に頼るかなど、預け先など、まだ難しいことだらけ」
・「共働きなので、考えたけれど答えがみつからない。結局、ホテルなのかなぁと」
・「考えたが、家族以外にお世話を任せられるとは思えないので、不安」
・「考えてる最中です。今は感染しないようにすることだけしか浮かばないです」
・「考えたけど、よい方法は浮かばなかった。家族がいるので人手はあるけど、みな感染してしまったらどうしたらいいか…」
もしものときの愛犬のお世話を考えておくことは、愛犬のためにもとても大切なことです。各ご家庭により、さまざまな事情などもあるかと思いますが、「まだ具体的なことは考えていない」という方は、感染対策をしっかり行いながらこの機会にぜひ考えてみてください。
その際に、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
『いぬのきもちWEB MAGAZINEアンケート 犬の飼い主さんへ「コロナ禍以降の気持ちの変化」に関するアンケートvol.01』
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ
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