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オス犬に多い4つの生殖器の病気 飼主が気を付けたいポイントを獣医師が解説!

愛犬を飼っていると様々な体調の変化に気づくことがあります。
オス犬では、例えば包皮に膿のようなものがつくことも。これはオス犬特有の包皮炎です。
どの病気も早期発見が大切です。
今回はオス犬の生殖器に関わる病気に気が付くポイントを、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。

①:包皮炎

いぬのきもち オス犬に多い生殖器の病気を早く見つけるポイント
オス犬特有の病気に気を付けよう!
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「包皮炎」はペニスを包む包皮が、病原性の細菌に感染と炎症を起こし、包皮の先端からクリーム色の膿や分泌物が出る病気です。痛みがあり、犬がペニスをなめることで分泌物の量も増えます。

治療は包皮内の洗浄と抗生物質の投与を行います。日頃から包皮の状態も確認して常に清潔にしておきましょう。

獣医師から早期発見へのアドバイス

包皮の先に白っぽい、緑色っぽいものが付着していたら包皮炎の可能性があります。

病気・症状データベース 包皮炎(オス)

②:前立腺炎

いぬのきもち オス犬に多い生殖器の病気を早く見つけるポイント
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「前立腺炎」は、前立腺が細菌に感染して炎症を起こすシニア犬に多い病気です。発熱や嘔吐、食欲低下、尿が出にくい、血尿などの症状があり、痛みがある場合は背中を丸め下腹部に触られることを嫌がります。
前立腺炎には急性と慢性があり、慢性の場合は症状が特にあらわれないケースもあります。
治療は抗生物質の投与を行います。特別な予防方法はないため定期的な健康診断が大切です。

獣医師から早期発見へのアドバイス

愛犬の腰が痛そうにみえるときに前立腺炎であるケースもあります。歩き方や立ち上がり、食事の際などに観察しましょう。

病気・症状データベース 前立腺炎(オス)

③:前立腺肥大

いぬのきもち オス犬に多い生殖器の病気を早く見つけるポイント
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「前立施肥大」はシニア犬に多く、症状はなくてもオス犬全体の50%は前立腺の肥大があるといわれています。前立腺の付近の腸や膀胱、尿道が圧迫されることで、便秘などの二次的な病気を起こす場合があります。

治療はホルモン剤の投与や前立腺を取り除く手術が行われます。
前立腺肥大の一番の予防方法は、去勢手術を行うことです。かかりつけの獣医さんとしっかり相談をしましょう。

獣医師から早期発見へのアドバイス

前立腺肥大の可能性がある犬は便が細くなることがあります。ウンチの形も観察しましょう!

【獣医が教える】オス犬の前立腺肥大について

④:停留睾丸(睾丸停滞・潜在精巣)

いぬのきもち オス犬に多い生殖器の病気を早く見つけるポイント
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「停留睾丸」は、睾丸が下がらずにお腹やそけい部に留まってしまう病気です。お腹の中に残っている場合は腫瘍化しやすく、見た目では分かりにくいので子犬を迎えたら睾丸が下りてきているか早めに検査をすることが大切です。

停留睾丸は、早めに取り除くことで腫瘍化を防ぐことができます。また、遺伝の可能性があるので繁殖をしないようにしましょう。

獣医師から早期発見へのアドバイス

子犬の時にすでに睾丸が下りてきているかを獣医師に診てもらえば安心です。

病気・症状データベース 睾丸停滞(オス)

気になる場合は動物病院を受診して健康チェックをしてもらい、愛犬の健康には気を付けていきましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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