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レオンベルガーの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

レオンベルガー

レオンベルガー

英語名
Leonberger
原産国
ドイツ
サイズ
大型犬
グループ
使役犬
  •  レオンベルガー その1
  •  レオンベルガー その2
  •  レオンベルガー その3
  •  レオンベルガー その4

レオンベルガーの性格と特徴・飼いやすさ

レオンベルガー
レオンベルガーは、ライオンのような犬を目指して交配された、まさしく百獣の王の風格をもつ超大型犬です。先祖となるニューファンドランド、セント・バーナード、グレート・ピレニーズそれぞれの心の優しさを受け継ぎ、しつけもしやすい犬種です。飼い主さんに忠実な賢い犬なので、超大型犬を飼うことのできる余裕のある人、アウトドアが好きな人にとっては、優秀なパートナー犬となれるでしょう。

レオンベルガーの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

レオンベルガーのグラフ
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)

レオンベルガーの性格

レオンベルガーは多くの超大型犬と同じように、反応性が低く、落ち着きのある振る舞いをします。小さい犬とも良好な関係性をもつことができる優しい性格です。この資質を育むためには、子犬の時からしっかりとした社会性を身につけさせる必要があります。体が大きいからといって、「辛抱強い」「勇気がある」「怖がりでない」ということはないので、優しく育て上げましょう。

レオンベルガーの大きさ

体高と体長※の比率は9:10を理想としています。たくましい体つきで、ライオンのような風貌が特徴の超大型犬です。厚くて長い被毛のかたさは色々ですが、基本直毛で、少しウェーブがかった被毛のイヌもいます。

この被毛のおかげで、番犬として雨風をしのぎ活躍することができました。大きな体は豊富な被毛でさらに大きく見えます。そしてライオンのたてがみのような首周りの被毛は、この犬種に貫録をもたらしています。

体高:65~80cm/体重:40kg以上

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
※体長:前胸の出っ張り部分から、お尻の出っ張り部分までの長さ。

レオンベルガーの毛色の種類

毛色は野性味のある茶系の色で、ライオン・イエロー、レッド、レディッシュブラウンなどで、これらの組み合わせもあります。どの毛色でも必ず口周りから目にかけては黒くなります。
レオンベルガー
レオンベルガー

レオンベルガーの心配な病気

・股関節の形が先天的に異常な形になっている「股関節形成不全」
・胃がねじれを起こしてガスや液体がたまる「胃捻転」
・副腎の機能が低下する「副腎皮質機能低下症」

レオンベルガーの価格相場(2023年)

レオンベルガーは一般的に入手が難しく、輸入や専門のブリーダーや里親制度が主な入手方法です。

レオンベルガーの飼い方

レオンベルガー

ポイント(1)超大型犬で相当の運動量が必要

レオンベルガーは、超大型犬で牧畜番犬だったこともあるので、相当量の運動が必要で、毎日たっぷりと散歩させられる人に向きます。

また超大型犬なので、食費、医療費、老犬介護費などの金銭的負担がクリアできることも条件として考慮する必要があるでしょう。超大型犬が自由に動き回れる飼育スペースを確保できる人が向きます。

レオンベルガーは厚くて長い被毛なので、寒さには強くても暑さに弱く、エアコンなどで温度管理ができる環境が作れることが飼う絶対条件になります。力が強い犬のコントロールやトレーニングも一貫して行うなどの面を考慮すると、飼育経験豊富な人向けです。

ポイント(2)しつけはできるだけ早い段階からスタート

レオンベルガーは、朝夕30分程度の散歩が必要になります。体が大きいので関節等に大きな負荷がかからないように運動します。滑らない土の上等での自由運動や少し早く歩くこともオススメです。余裕があれば、体にかかる負荷が少ない水泳などの水遊びをするのも良いでしょう。

とても力が強いので、しつけはできるだけ早い段階からスタートし、社会性を効率よく身につけさせましょう。特に子どもや小さい犬などとは、慎重に接触させ、良い印象を持つようにしましょう。

また散歩でのみトイレをすることを覚えてしまうと、猛暑・大雨、梅雨の時期、足腰の弱った老後のトイレで苦労しますので、ペットシーツですることも覚えさせておきましょう。

ポイント(3)静かに落ち着ける場所の用意を

レオンベルガーは、超大型犬ですし、被毛が非常に厚いので、涼しい地方なら屋外飼育も可能です。しかし、単独での飼育は刺激の乏しい単調な生活になってしまいますので、家庭内で飼育できる環境を整備することをオススメします。

室内では、入ってもらいたくない場所には、仕切りなどを設置して事故の予防をしましょう。また、犬が静かに落ち着けたり、眠ることができたりする自分だけの場所として、大きめのベッドを用意しておくといいでしょう。犬が自由に動ける庭があると理想的です。庭がなければ、定期的にドッグランなどへ行き、自由に動ける習慣をもつとよいでしょう。

レオンベルガーは暑さに弱いので、一年を通して室内の温度・湿度は犬が快適な程度に保ち、熱中症などにならないよう十分に気をつけましょう。

ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを与えて

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。

犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「大型犬用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。また、超大型犬なので、食事量は一般の大型犬の2倍くらい必要です。

ポイント(5)シャンプーケアはプロに任せて

レオンベルガーの被毛は、長くて厚く、防水性に優れています。そのため粗く束になりやすく、まめなブラッシングが必要です。週2、3回はブラッシングをしましょう。体が大きく、洗うのも、乾かすのも非常に手間と時間がかかります。洗い残し、乾き残しが無いように、シャンプーケアはプロにお任せすることをオススメします。ご家庭では、硬く絞ったタオルで全身を拭き上げることもオススメです。

レオンベルガーに似た犬の種類

レオンベルガーの歴史や背景

1800年代、ドイツのレオンベルグ市で、市の紋章のライオンに似た犬が求められ、ニューファンドランド、セント・バーナード、グレート・ピレニーズを交配させて誕生したのがレオンベルガーです。第二次世界大戦中は、絶滅に近い状態にありましたが、その後はドイツ、イギリス、北アフリカなどで人気となっていきました。その昔は、牧畜番犬として優秀であったといわれています。近年は日本のドッグショウなどでも見られるようになりました。
監修:ヤマザキ動物看護大学講師 福山貴昭先生 (危機管理学修士)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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