
ジャーマン・ショートヘアード・ポインター
- 英語名
- German Shorthaired Pointer
- 原産国
- ドイツ
- サイズ
- 大型犬
- グループ
- ポインティング・ドッグ
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの性格と特徴・飼いやすさ
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターは、優秀な猟犬を求めて作出された犬種の一つ。バランスのとれた外貌を持ち、引き締まった体躯からスピード感が溢れています。獲物を追う本能が強いので、追跡する遊びやスポーツを取り入れ、満足させてあげることが大切です。
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの性格
明るく前向きで、落ち着いていますが、獲物を追う本能は失われていません。家庭で飼育する場合は、追跡する本能を満足させるような遊びやゲーム、スポーツを取り入れるようにしましょう。ドッグスポーツではトラッキング、マントレイリング、ノーズワークなどの追跡競技がおすすめです。また、体力のある犬種なので、充分な運動量を確保する必要があります。
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの大きさ
オスで体高62~66㎝、体重25~31.7㎏、メスで体高58~63㎝、体重20.4~27.2㎏で、大型犬に分類されます。均整のとれた引き締まった体つきをしており、筋肉質で無駄な脂肪のない肢で体を支えます。
オス 体高:62~66㎝/体重:25~31.7㎏
メス 体高:58~63㎝/体重:20.4~27.2㎏
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの毛色の種類
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの被毛の色は、ブラウンの単色、または胸や脚に小さなホワイトのマーキングや斑、ホワイトで頭部にブラウンのマーキングや斑があるものなどがあります。毛色によっては、誕生直後の子犬はほぼ白い色で、成長するにしたがって斑やマーキングが出現します。
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの心配な病気
・大型犬に多い「股関節形成不全」
・垂れ耳の犬に多い「外耳炎」
・胃の固定が充分でないため起きやすい「胃捻転」
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの価格相場(2023年)
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターは一般的に入手が難しく、輸入や専門のブリーダーや里親制度が主な入手方法です。
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの飼い方
ポイント(1)追跡本能を満たす遊びやスポーツを取り入れて
優秀な猟犬としての本能を残しているので、強い追跡本能を持っています。物を追いかけたり探したりする遊びやゲーム、スポーツを積極的に取り入れて、本能を満たしてあげましょう。トラッキング、マントレイリング、ノーズワークなどのドッグスポーツを楽しみたい飼い主さんにはピッタリの犬種です。
また、体力のある犬種なので、毎日朝晩30分以上の散歩を欠かさないようにしましょう。
ポイント(2)指示出しは規則正しく
知能が高い犬種なので、飼い主さんが規則正しく指示を出さないと混乱し、問題行動を引き起こすことも。トレーニングには知識や技術を必要としますので、プロによる訓練を受けることも一案でしょう。
ポイント(3)短毛犬種のお手入れ
お手入れは、定期的に硬く絞ったタオルで全身をよく拭きます。日常の抜け毛を防ぎたい場合は毎日ラバーブラシでブラッシングし、人為的に抜け毛を除去しましょう。
ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているものの中から、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
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ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの歴史や背景
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターは、ドイツで17世紀頃から優秀な猟犬を求めて作出された犬種の1つ。ガンドッグとして鳥の猟を得意としていました。猟犬としての本能を強く残しており、ドイツやイギリスでは現在もハンターのパートナーとして愛好されています。また、北アメリカではドッグスポーツで活躍しています。日本では、爆発物探知犬として活躍した歴史もあります。
監修:
ヤマザキ動物看護大学講師
福山貴昭先生(危機管理学修士)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)