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愛護活動のバトンを、多くの人に渡すために。ドッグトレーナーが「保護犬」のラジオ番組を立ち上げた!

保護犬の情報を発信するラジオDJとして、またドッグトレーナーとして、愛護活動を精力的に行っている太田美智代さんの活動を紹介します。

1回目の記事|「不幸な犬を一頭でも減らしたい」ドッグトレーナーとして愛護活動を行う一人のラジオDJの思い

2回目の記事|「愛護活動を始めて気づいた保護犬にとっての幸せ」一人のラジオDJが活動する中で気づいたこと

保護活動で気づいた、情報発信の大切さ

現在太田家で暮らす愛犬たち。左から元保護犬のフランちゃん(推定13才)、ナナちゃん(14才)、元保護犬のかなえちゃん(推定9才)。
保護活動の現場に足を運び、メディアでの情報発信の必要性を感じた太田さんは、知り合いに働きかけて、地域密着型のコミュニティラジオ局「レインボータウンFM」の番組プロデューサーを紹介してもらうことになりました。

「私は大のラジオファンだったこと、そしてプロデューサーからの『チャレンジしてみたら?』という言葉で心が決まりました」と太田さん。

最初はアシスタントから始め、DJとして番組をもたせてもらうまで、経験を積ませてもらったそうです。このときの目標にしていたのは、自分で番組スポンサーを探して『保護犬』の番組を作ることでした。

「保護犬」に関するラジオ番組をつくる

2018年に開催された、「NPO法人アグリドッグレスキュー」の卒業犬が一堂に集うイベントで司会を務めた太田さん。
「番組を通して、犬と暮らすうえでの正しい知識や、しつけについて広めていければ、飼育放棄される犬も減るし、また、新しい飼い主さんを待っている保護犬の存在も知ってもらえると思ったんです」
 
この強い熱意のもと、2013年ごろから太田さんは、スポンサー料を提供してくれる個人や企業を仲間たちと集め、2014年に自身の番組をスタートさせました。

「現在、番組に毎回出演してくれている脚本家の岡本貴也さんとは、私が自宅で一時預かりをした不二子という保護犬を譲渡したことで、つながりができたんです。岡本さんをはじめ、譲渡を通じて知り合った方々が番組を支えてくれているんです」


太田さんの番組は、今年から新しい番組名「クリスタルゼロワンプロジェクト」となり、誰もが楽しく保護犬を応援できる新企画も登場。チャリティグッズを購入してボランティア団体に寄付ができるコーナーなどもあります。

記憶に残る、一頭の元保護犬

以前、太田さんが預かった虹心くん。
今まで何十頭もの保護犬を預かり、譲渡してきた太田さん。
「なかでも印象に残っているのは、ミニチュア・ダックスフンドの虹心(にこ)くんです」と、太田さんは話します。2019年の夏、炎天下のなかケガを負った体で放浪していたところを動物愛護センターが保護し、その後、太田さんが預かることになりました。

虹心くんはシニア犬で深刻な病気もあり、その治療費を捻出するために、太田さんはオリジナルブランドのコーヒーを販売して、その収益を治療費にあてたそうです。
治療のかいあって、虹心くんは元気になり、新しい家族もできました。

「今まで、病気を患っていたり、シニアだったりする保護犬も預かってきましたが、あきらめずに新しい家族を探し続ければ、どの犬も迎えてもらえるんです。保護犬の命は、多くの人がバトンをつなぐことで救われます。」

「今後、さらに多くの人々にバトンを渡せていければ」と最後に太田さんは語ってくれました。



※各情報は、2021年6月7日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2021年8月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
写真提供/太田美智代
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