1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. ボルゾイの特徴・性格・飼い方

ボルゾイの特徴・性格・飼い方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ロシアの貴族階級の人々によって愛されてきたロシア・ウルフハウンドをルーツにもつボルゾイ。狩猟犬として改良され、ヨーロッパやアメリカのほか、全世界に広まっていきました。そんなボルゾイの特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

ボルゾイの特徴・魅力 

物静かで優しい性格のボルゾイは、大型ですが家庭犬としても飼育できる犬です。特徴的な長い四肢は、後ろ足で立ち上がると前足を大人の肩にかけられるほど。また、狩猟犬のなかでも視覚を武器に狩りを行うサイトハウンドに分類され、かなり遠くまで見渡せる視野ももっています。おだやかな風貌に反してじつは俊足で、その速さは時速50kmを超えるともいわれています。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ボルゾイの歴史 

ロシアン・ウルフハウンドの名で呼ばれ、ロシアの貴族階級の人々によって何百年もの間愛されたイヌがボルゾイのルーツ。ロシアではスポーツとして13世紀ごろから野ウサギ狩りが、15~16世紀ごろにはオオカミ狩りが盛んになり、その過程で、体を大型化させたり、被毛の量を多くしたりといった改良が行われ、現在のボルゾイの原型が誕生したといわれています。貴族層の寵愛を受けたそのイヌは、革命まではロシアの国犬だったほど。1936年に、ロシア語で「俊敏」を意味するボルゾイと名づけられました。飼い主やブリーダーには、皇帝や詩人など、著名人が多かったともいわれています。

ボルゾイの外見上の特徴 

体高※:オス=75~85cm、メス=68~78cm。体重:オス=34~48kg、メス=27~39kg。子犬のころは口もとが短く、丸みのある体型をしていますが、成長とともに顔や四肢、体全体が細長く、引き締まっていきます。華奢に見えますが、跳躍力があり俊足。その流線形の容姿から繰り出される走りは、ダイナミックで美しいといわれるのもボルゾイの魅力です。毛色はブルーとブラウン(チョコレート)のほか、この2色を除いたあらゆる組み合わせが認められています。被毛は、絹のように細く、ウェーブのかかったオーバーコートと、寒さに耐えるために密に生えたアンダーコートをもつダブルコート。地面に届くほど長く伸ばした気品のある姿のボルゾイのほか、さっぱりと短めの被毛を持つスポーティーな印象を見る者に与えるボルゾイの姿も気品があります。野山を駆け回る姿、長い尻尾を優雅に揺らしながら都会を歩く姿など、ボルゾイには場所を選ばない外見上の美しさがあります。
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ボルゾイの性格 

基本的には物静かで穏やかな性格をしています。争い事などは、その場を避けることで回避するタイプです。この性格こそ、飼い主に寄り添うことのできる大型犬として家庭内での飼育を可能にしています。しかし、観察力や感受性が高いので、恐怖や不安で神経質になる犬も多くいます。ボルゾイの性格を理解するためには、このタフでない性格を持ち合わせていることを十分に理解する必要があります。

ボルゾイを飼うのに向いている人 

ボルゾイは全速力で走ることを目的に作られた身体を持っています。十分な広さのある環境に犬を連れて行き自由に走らせることができ、その疾走する姿を見ることに喜びを感じられる人が向いています。また、感受性が鋭いため、時間をかけてじっくりしつけを繰り返せる人にも適しています。大型犬のため、老犬時の介護は体力・気力・経済力が必要とされます。特に介護者の体力的負担は大きいので、犬を持ち上げる力も含め体力に自信のある人にオススメします。

ボルゾイの飼い方 

ボルゾイは優れた視覚と脚力で狩りを行っていたサイトハウンドのため、動くものに敏感に反応しやすく、刺激によっては突然興奮し追い駆け回そうとすることもあります。飼主さんの「マテ」の号令でいつでも自制して止まることを学習させておきます。学習の際は感受性が高いため、叱ったりするようなしつけは厳禁。本来備わっているやさしい性格を生かして、ほめてしつけるようにします。しかし、犬の機嫌取りのような接し方は厳禁でワガママに育った大型犬ほど手におえないイヌはいません。必要であれば、譲れないことは断固として譲らないという態度を犬に理解しやすいように示すことが大切です。大型犬のためウンチが軟らかくなりやすいです。消化器系の負担に対応するノウハウを、子犬のうちから探っておくと、その後に迅速で効果的な対応が取れるようになります。大型犬ですが、室外飼育には向きません。人の家庭内こそボルゾイの“生息地”です。

ボルゾイのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

感受性が高いため窓の外の気配や、物音に敏感です。そうした影響のない場所にハウスを置き、犬が静かに落ち着いたり、眠ることができる環境を設定しましょう。脂肪が少なく、皮膚も薄いことから、肘などの関節部分が床と擦れ皮膚の損傷を起しやすいです。特に加齢に伴い活動量が落ち、横になっている時間が長くなることで、このリスクは高まります。犬が寝る場所にはクッション性のあるマット等を敷くなどして予防しましょう。滑りやすい床の上で滑りながら動きまわったり、重心を安定させることは健全な犬の発育に悪影響を与えます。飼育する際は、必ず滑りにくい床を選択しましょう。大型犬の室内飼育では、その大きな体で花瓶や電話など、物を机や棚から落とすトラブルが発生しやすいです。特に犬が若く活動的な時期は注意して予防のための飼育環境設定をしましょう。

ボルゾイの食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「大型犬用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

ボルゾイのお手入れ

つやがあり、絹のようなオーバーコートと、密生したアンダーコートをもつボルゾイ。アンダーコートは抜けやすいといわれていますが、長毛種のなかでは比較的お手入れしやすい犬種です。定期的なブラッシングで抜け毛を取り、清潔にしましょう。また、長い被毛に着いたオシッコは悪臭のもとになりますので、着いたらすぐに拭き取るなどのケアが必要となります。人工的にならないように美しくトリミングされたボルゾイは非常に美しいです。専門とするプロの技術は体験する価値があります。

ボルゾイが気をつけたい病気・寿命 

・胃がねじれてガスや液体がたまる「胃捻転」
・たれ耳のため蒸れやすくかかりやすい、細菌やカビが原因で外耳道に炎症が起こる「外耳炎」
・犬の皮膚に寄生する真菌(マラセチア)が増殖し、皮膚がべたつき、赤く腫れてしまう「マラセチア皮膚炎」
・骨折

飼いやすさの目安 ※5段階評価
お散歩が楽 1
初心者向き 3
友好的   3
お手入れのしやすさ 2
訓練のしやすさ 3

監修
ヤマザキ学園大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

犬と暮らす

更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新着記事

新着記事をもっと見る