犬と幸せに暮らすためには、さまざまな犬用グッズを購入する必要があります。そこで今回は、犬を飼うときに必要なものをまとめました。これから犬を迎え入れるかたはもちろん、最近犬を飼い始めたばかりのかたも考にしてみてくださいね。
監修/石田陽子先生(石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長)
犬を飼うときに準備するもの(1)ハウス
犬が落ち着いて寝られる場所をハウスといいます。ハウスには大きく分けて3タイプあるので、しつけの方針や生活スタイル、犬の体格などに合わせて購入するといいでしょう。
クレート
クレートは中で犬が一周できるくらいの大きさのケースで、プラスチック製や布製のものがあります。犬がクレートに慣れていると、旅行や車・電車移動、短時間の留守番のほか、災害時に避難するときなど、さまざまな場面で役立つため、1つは持っておきたいグッズといえるでしょう。
小型犬ならキャリーバッグとしても使えるハンドルつきが、中・大型犬なら転がして移動できるキャスターつきがおすすめですよ。
サークル
屋根がなく、四方を柵で囲まれている扉つきのものをサークルといいます。犬の行動を制限したいときやトイレトレーニングにも使えるので、早めに用意しておくと便利です。ただし、元気のいい犬や体の大きい犬の場合は、ジャンプをして脱走してしまうこともあるため、サイズには十分注意しましょう。
ケージ
屋根と扉があり、四方を金網で囲まれているものをケージといいます。サークルだと犬が飛び出しそうで心配という場合は、ケージを選ぶといいでしょう。
また、ケージは持ち運びもできるので、クレートと同じように災害時などにも役立ちますよ。
なお、ハウスの中に入れて使うタオルや毛布、犬用ベッドなども用意するようにしてくださいね。
犬を飼うときに準備するもの(2)トイレ・お手入れグッズ
犬が外でしか排泄できないと悪天候の時に困りますし、膀胱炎(ぼうこうえん)などを引き起こすおそれがあるため、室内でも排泄できるよう、犬を飼い始めたらトイレトレーニングをするのがおすすめです。
また、こまめなお手入れで犬の体の清潔を保つことは、犬を飼ううえでとても重要なので、しっかりと準備しましょう。
トイレグッズ
犬に必要なトイレグッズといえば、ペットシーツ(トイレシーツ)とトイレトレーです。
ペットシーツは犬のオシッコを吸収するために使うもので、すばやくオシッコを吸収してくれるため、犬がその上を歩いても足裏が汚れにくいのが利点といえます。トイレトレーニングで大量に使うので、多めに用意しておきましょう。
一方、トイレトレーはペットシーツを固定するために使います。最初に購入するかたも多いですが、サークルやケージ内でのトイレトレーニングができた後に購入してもOKですよ。
お手入れグッズ
お手入れを苦手とする犬は多いので、本格的なお手入れを始める前に、グッズに慣れさせておくことが大切です。
犬に必要なお手入れといえば、ブラッシングや爪切り、歯磨き、シャンプーなど。とくにブラッシングや歯磨きは頻度が高いお手入れなので、早めにブラシやコーム、歯磨きといったグッズを購入しておくといいでしょう。
犬を飼うときに準備するもの(3)散歩グッズ・おもちゃ
散歩やおもちゃを使った遊びの時間は、犬と飼い主さんの大切なコミュニケーションになります。犬の運動不足解消やストレス発散にもつながるので、きちんと用意しましょう。
散歩グッズ
散歩のときに使うリードと首輪(ハーネス)は、犬を危険から守る“命綱”のようなものです。また、周囲に迷惑をかけないためにも必要なので、犬の体の大きさに合ったものを用意しましょう。
そのほか、犬のウンチを処理する袋や、犬のオシッコを流す水なども散歩時の必須アイテムです。
おもちゃ
おもちゃは犬の体格に合ったものを選ぶのがポイントです。複数用意し、犬の好みのものを見つけてあげるといいですね。なお、おもちゃは必ず「犬用」のものから選んでください。
犬を飼うときに準備するもの(4)食事グッズ
栄養バランスに優れたフードと新鮮な飲み水は、犬の健康のために欠かせません。犬に合った食事グッズを用意し、健康をサポートしてあげましょう。
フードボウル
子犬で離乳食を食べているうちは、家にある食器で代用してもOKです。犬が成長し、粒状のフードを食べるようになったら、食事量に合わせて購入しましょう。
飲み水容器
犬の飲み水用の容器には、ボウルタイプやボトルタイプ、自動給水器など、さまざまな種類があります。それぞれメリット・デメリットを比較して選ぶといいでしょう。
種類 | メリット | デメリット |
ボウルタイプ | - 犬が水を飲みやすい
- 飼い主さんが衛生管理しやすい
- デザインが豊富でインテリアに合わせやすい など
| - 形状などによっては水がこぼれやすくなる
- ホコリや抜け毛などが入りやすく、こまめに水を取り替えないと雑菌が繁殖しやすい など
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ボトルタイプ | | - 犬が一度にたくさんの水を飲めない
- ノズル部分に菌が繁殖しやすく、衛生管理がやや難しい など
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自動給水器 | - 犬にいつでも新鮮な水を与えることができる
- 犬が水を飲みやすい
- 忙しい飼い主さんでも衛生管理が簡単にできる など
| - ほかのタイプに比べて高機能なため、製品自体は高額になる
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いぬのきもちユーザーに聞いた!自動給水器ランキング
では最後に、いぬのきもちアプリユーザーに人気の自動給水器ランキングをご紹介します。飲み水容器を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
自動給水器ランキング1位 | ジェックス ピュアクリスタル ホワイト
| ポンプで水を循環させながら、抗菌活性炭を使用したフィルターで汚れをろ過することで、きれいでおいしい水をつくる自動給水器。犬用は犬が飲みやすいボウル型になっており、犬種・飼育数・用途などに合わせて10種類から選べます。
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2位 | アイリスオーヤマ ペット用自動給水機 PWF-200 | 活性炭入りフィルター付きの循環式自動給水器。アタッチメントを取り外しすることで、2通りの水流に切り替えることができます。
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3位 | ペティオ(Petio) ディッシュ 給水器付き | ボトル型の給水器がついたウォーターディッシュ。水が少なくなると自動的に給水されます。
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今回ご紹介したグッズのほかにも、エアコンはもちろん必須ですが、空気清浄機やサーキュレーターといった家電があると便利な場合も。犬を飼うとさまざまなグッズが必要になるので、予算は多めに見積もっておくと安心ですよ。
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監修/石田陽子先生
獣医師。川崎市の石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長。
おもに歯科・歯周外科診療と行動カウンセリングを行う。
愛犬は和音くん(オス・12才/4.7kg/ミニチュア・ダックスフンド)