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バセット・ハウンドの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

バセット・ハウンド

バセット・ハウンド

英語名
Basset Hound
原産国
イギリス
サイズ
中型犬
グループ
嗅覚ハウンド
  • バセット・ハウンドその1
  • バセット・ハウンドその2
  • バセット・ハウンドその3
  • バセット・ハウンドその4

バセット・ハウンドの性格と特徴・飼いやすさ

バセット・ハウンド
ファッションメーカーのキャラクターになったり、マンガの主人公になったりと、その独特な外見から、コミカルな印象の強いバセット・ハウンド。猟犬だったわりには、のんびりやさんでマイペースな犬種です。

運動量も多くはなく、温和で賢く、飼い主さんにも忠実なバセット・ハウンドは、家庭犬としての魅力にあふれています。

バセット・ハウンドの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

バセット・ハウンドのグラフ
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)

バセット・ハウンドの性格

猟犬には珍しいタイプの、温厚でマイペースな性格のバセット・ハウンド。探索が好きなことと嗅覚がすぐれているので、気になるニオイに惹かれて追いかけてしまう習性が強いのが玉にキズ。やや頑固な面もありますが、基本的には物静かで飼いやすい犬種です。

バセット・ハウンドの大きさ

頭が大きく、胴長、短足、長く垂れた耳が最大の特徴です。長い耳はほおに沿って垂れることで耳をふさぎ、聴覚を遮断してニオイをかぐ作業に集中できるとされていますが、科学的な根拠は乏しいです。

耳の長さは多くの犬種でも最長でギネスブックに認定されています。また、長く太いしっぽは背中の上に高く掲げられ、野原でも犬の居場所を知るのに役立ちます。

たるんだ皮膚はときに健康を脅かすため、現在では一部、たるみの少ない本来の猟犬のタイプに皮膚の量が戻っています。長い顔と穏やかな瞳が愛嬌たっぷりの、個性あふれる犬種です。

体高:33~38cm前後/体重:18~27kg

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

バセット・ハウンドの毛色の種類

被毛はシングルコートで、毛色はブラック&ホワイト&タンのトライカラー、レモン&ホワイトのバイ・カラーが主です。
バセット・ハウンド
バセット・ハウンド

バセット・ハウンドの心配な病気

・もともと太りやすい体質「肥満」
・椎間板の変形や破裂で脊髄神経が圧迫されて歩けなくなる「椎間板ヘルニア」
・股関節の形が先天的に異常な形になっている「股関節形成不全」
・垂れ耳のため中が蒸れやすい。細菌やカビが原因で、外耳道に炎症が起こる「外耳炎」

バセット・ハウンドの価格相場(2024年)

愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格29万円~

※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。

バセット・ハウンドの飼い方

バセット・ハウンド

ポイント(1)しつけに熱心な飼い主さん向け

猟犬であったバセット・ハウンドですが、家庭犬の現在は、若齢期以外は運動量はそう多くありません。一般的な散歩量を確保できる人なら大丈夫でしょう。

ただ散歩中に興味があるものには集中して追いかける探究心が強いため、きちんとコントロールできる、しつけに熱心な飼い主さんにおすすめの犬種です。

また、特徴的な体型から、医療と介護に資金と時間と労力がかかります。犬にかける時間的余裕のある人に向いています。

ポイント(2)肥満になりやすいので運動量をキープ

獲物を残されたニオイで追いかけるなど、すぐれた嗅覚を使って猟を行ってきたため、バセット・ハウンドは気になるニオイを追わずにはいられない習性をもっています。そのため散歩のときに脱線を止められるよう、飼い主さんの指示に従うようにしておくことが大切です。

また、肥満になりやすいタイプなので、太らせないよう、注意して。嗅覚がすぐれている特徴を利用して、おやつを隠して探させる宝探しゲームをするなど、探索欲求を満たすような工夫をして運動量をキープしましょう。

無理に短く作られた足は、年齢とともに関節の変形や痛みが伴っていることが考えられます。動き出しや、歩き方などをよく観察し、早期に痛みに気づくことが大切です。

ポイント(3)夏の室温管理は重要

バセット・ハウンドは胴長で足が短い体型のため、関節系の疾患にかかりやすい犬種です。滑る床や、クッション性の乏しいかたい床、段差の多い飼育環境は避けるようにします。

また暑さに弱いので、夏場は冷房なども使用し室温管理をしっかりと行いましょう。

外への散歩の際は、耳を地面に引きずってしまうことを避けるため「スヌード」と呼ばれる日本でいう「ほっかむり」をかぶせましょう。

ニオイで食べ物のありかを探知してしまいますので、入ってもらいたくない場所には、仕切りなどを設置して事故の予防を。探索好きで、力持ちなバセット・ハウンドなので、仕切りは頑丈に。

ポイント(4)年齢と目的に合わせたフードを

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。

犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

ポイント(5)まめに体を拭いてあげて

バセット・ハウンドは短毛なのでお手入れは比較的簡単です。散歩で外出したあと、体を拭いてあげたりするといいでしょう。

皮膚のたるみから目ヤニや涙が多い犬は、まめに目のまわりも拭きましょう。その他も耳の裏、ヨダレが多い口まわりなども、よく拭きましょう。

バセット・ハウンドに似た犬の種類

バセット・ハウンドのかわいい画像

バセット・ハウンドのハックくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
バセット・ハウンドのココちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
バセット・ハウンドのエールくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

バセット・ハウンドの歴史や背景

16世紀のフランスで、ウサギや赤鹿狩り用の猟犬として活躍していました。先祖はフラッド・ハウンドという説も。バセット(フランス語でバセー)は、丈や足が短いという意味。長い胴と短い足の体型は、低い茂みの中で動き回るのにすぐれると同時に、人が徒歩でもついていける歩くスピードを可能にしました。長い垂れ耳も特徴のバセット・ハウンドは、そのコミカルな雰囲気から、靴メーカーのキャラクターだったり、有名なマンガ「フレッド・バセット」の主人公になったりと、世界中で人気を博しています。フランスが原産ですが、現在はイギリスやアメリカで人気が高い犬種です。
監修:ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授 福山貴昭先生 (博士[学術]愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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