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中型犬

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四国犬の特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

四国

四国

英語名
Shikoku
原産国
日本
サイズ
中型犬
グループ
原始的な犬・スピッツ
  • 四国犬その1
  • 四国犬その2
  • 四国犬その3

四国犬の性格と特徴・飼いやすさ

四国犬
土佐犬と混同されやすいですが、四国地方に古代からいるのが、四国犬です。日本犬のなかでは、もっともオオカミに似ているといわれます。ワイルドな風貌が圧倒的な存在感を放つ、中型の土着犬です。飼育は難しい犬種ですが、しつけを徹底すれば、ほかの日本犬同様、飼い主さんに忠実な信頼できるパートナーになれるでしょう。

四国犬の飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

四国犬のグラフ
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)

四国犬の性格

飼い主に忠実で、勇敢な性質です。忠誠心が強く、群れ(飼い主)やテリトリーを守る傾向が強いです。知らない人には警戒心をいだきます、その際に犬の気持ちを考えずに近づいたりすると攻撃的になることがあります。

小さい動物への狩猟本能もありますので、飼い主さんがしっかりコントロールできるよう、幼犬期から徹底した社会化を行う必要があります。

四国犬の大きさ

オオカミにもっとも似ているといわれるくらい、野性味あふれる外見です。きりっとした精悍な顔つき、骨太で筋肉質の引き締まった体型、首は太く、小さめの耳は直立し、しっぽは太くくるりと巻くか、ゆるいカーブで背中に傾いています。平地を速く走るというよりも、足場の悪い急斜面などでもバランスを保ちながら力強く、軽やかに移動する骨格形成をしています。生物としての「犬」のすぐれた機能性を純血種ながら保持している中型日本犬です。

オス 体高:46~55cm/体重:15~20kg
メス 体高:46~55cm/体重:12~18kg 

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

四国犬の毛色の種類

被毛は粗いダブルコートで、冬になるとびっしり密生します。毛色は、胡麻、赤、黒褐色の3色で、胡麻がもっとも多い傾向にあります。
四国犬
四国犬

四国犬の心配な病気

・食物中のたんぱく質に反応し、皮膚に炎症などがあらわれる「アレルギー性皮膚炎」
・加齢による「認知症」。基礎体力があるので、夜鳴き、徘徊等あり。

四国犬の価格相場(2024年)

愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格17万円~

※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。

四国犬の飼い方

ポイント(1)敷地に余裕がある家庭向き

スタミナ豊富で、力が強く、散歩中も気を抜けないため、四国犬を制御できる体力と技術に自信がある人に向いているでしょう。

とくに瞬発的な力や、物を噛んだときの破壊力は強いので飼い主のコントロール能力が必須となります。

四国犬は犬の飼育密度が高い、都心のような場所では、ペットとして飼うのは難しいかもしれません。そういった意味では、郊外で敷地に余裕のあるような家庭での飼育が向いているといえます。

ポイント(2)子犬のころから人や犬に慣れさせて

四国犬は、きちんとしつければ飼い主さんへの忠誠心が強い性質をしていますが、なかには扱いが難しいタイプも見受けられます。子犬のときからさまざまな人や犬と友好的な接触をさせ、警戒心を高めないようにする機会を多くつくりましょう。

散歩は朝夕2回、それぞれ1時間は必要です。ジョギングを取り入れて走らせるなど、運動量は保つようにしてください。筋肉量の多い犬ですので加齢に伴う筋肉量の低下が、生活の質に与える影響は大きく、介護となれば飼い主さんの生活にも大きな影響を与えます。無理のない範囲でしっかり運動させることは非常に大切です。

また、警戒心や闘争心から、ほかの犬を噛んでしまう可能性もあります。散歩の際には、ほかの犬との接触に充分注意し、飼い主さんがコントロールできよう、常に確認するのを忘れないでください。

ポイント(3)暑さ寒さから守る工夫を

四国犬は野性味が強い犬なので、飼育環境を整備する必要があります。飼育している環境の中で入ってほしくない場所には、頑丈な仕切りなどを設置して侵入を防ぎ事故を予防しましょう。また電気のコード類や噛み傷をつけられたくない家具などには、噛み防止用の塗布剤を塗っておくことが有効です。

野外飼育の場合は、とくに夏場の暑さは逃れようがないので、風通しのいい日陰に体を冷やす機能のあるマットなどを敷いて犬を暑さから守りましょう

冬場は底冷えや風や寒気に犬が直接触れないようなハウスなどを用意しましょう。また、犬が寝る場所にはクッション性の高い敷物を敷くなどして、ひじや関節部の床ずれやタコを予防しましょう。

ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを与えて

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているものを選んで。

犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

ポイント(5)換毛期にはしっかりブラッシングを

四国犬の被毛は短毛のかたい直毛なので、シャンプーなどのケアは特別に必須ではありません。毎日しっかりとかたく絞ったタオルで全身を拭き上げて、その後ブラッシングを軽く行います。

あまりブラシをかけすぎると被毛のボリュームがなくなってしまうので注意します。春から夏にかけての季節性のはっきりとした「換毛期」には入念なブラッシングが必要になります

四国犬に似た犬の種類

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四国犬の歴史や背景

四国の土佐地方に古代から生息していた日本犬です。おもにイノシシ狩りの獣猟犬として活躍していました。「土佐犬」と呼ばれることもありますが、「四国犬」が正しい名称で、1937年に天然記念物に指定されました。現在は、日本犬保存会が見守っている貴重な犬種です。
監修:ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授 福山貴昭先生 (博士[学術]愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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