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ペキニーズの特徴・性格・飼い方

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かつて中国の王宮だけで飼育されていたといわれるペキニーズ。仏教とも深いかかわりをもつ、東洋の神秘を具現化したような犬種です。横長の顔も愛らしいペキニーズの特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

ペキニーズの特徴・魅力 

首のまわりに生えた、豊かなたてがみのような毛が独特で気品のあるペキニーズ。中国の伝説ではライオンと猿の結婚により、ライオンの威厳と猿の愛嬌をもったペキニーズが生まれたといわれています。毛のかたまりがユラユラ動いているような、独自な魅力をもつペキニーズ。透明は輝きを放つ大きな瞳も印象的な、古代からの誇り高き愛玩犬です。

ペキニーズの歴史 

祖先はチベットのラサ・アプソと考えられ、ラマ教のダライ・ラマによって秦の始皇帝をはじめとした中国の歴代の皇帝に貢物とされ愛されてきました。長い間、王宮のみで飼育されており、庶民が飼うことは許されておらず、西太后も多くのペキニーズを寵愛していたといいます。中国北京原産の犬なので「ペキニーズ」と呼ばれますが、古代中国語でライオンと猿が結婚してできたという伝説があることから、「獅子犬」、皇帝が袖に入れて可愛がったことから「袖犬」といった名前でも呼ばれていました。この犬をイギリス軍が自国に持ち帰り、貴族がペットとして溺愛することでペキニーズは世界にその存在が知られていきます。現在、ドッグ・ショウなどでは小型犬の代表として「キング・オブ・トイ」と称されることもあります。

ペキニーズの外見上の特徴 

体高※25cm前後。体重は約5.4kg以下。横から見たときには顔の出っ張りがなく、切れ上がったお腹もない長方体・・・上から見たときも、凹凸が見当たらない長方体。一昔前の四角いティッシュ・ペーパー箱のような外見こそ、ペキニーズにもとめられている魅力的な外見です。ライオンのたてがみをイメージさせる、首まわりの長くて豊かな被毛。大きくて輝きのある美しい瞳と短い口や鼻がチャームポイント。垂れ耳で、しっぽはゆるやかに巻かれていて長い飾り毛があります。足が太く短いため、走らずゆっくり優雅に歩きます。被毛は真っ直ぐ長く生えたダブルコートで、オーバー、アンダーともに毛量が豊富です。なかでも耳まわりや首まわり、脚の後ろの毛が豊かです。毛色は、グレー、茶、白などあらゆるカラーが見られます。

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

ペキニーズの性格 

ペキニーズの性格は、落ち着きがあり利口でマイペース。キュートな外見とは違い、自立心旺盛で、怖いもの知らずの勇敢な面もあります。飼い主さんに誠実で、吠えにくい傾向があるので、飼育初心者でも飼いやすいでしょう。とはいえ、誇り高く頑固な一面もあるので、しつけは時間をかけてじっくり行いたいですね。

ペキニーズを飼うのに向いている人 

ペキニーズは、ゆっくりした動作が特徴で運動量はそんなに多くありません。ですので、散歩は楽でしょう。犬との触れ合いを楽しみたい人、飼育初心者にはよきコンパニオンとなります。ときに強情な面がある場合もあるので、しつけを我慢強くできる人にも向いています。散歩に時間をとられないぶん、被毛のお手入れに少々時間がかかるかもしれません。特徴的な姿ゆえに、健康的な問題は多いです。被毛のケアも合わせ、しっかり一生涯ケアする気持ちがある方こそペキニーズに向いています。

ペキニーズの飼い方 

運動は朝夕に外気浴もかねて可能なら15分程度のお散歩を。小型犬ですし、四肢が短く曲がっているので、基本は家の中の遊びで十分です。毛が多いことから、ノミやダニなどの外部寄生虫がからだに付いてしまっても発見しにくいことがあります。予防薬でしっかりと対策を取りましょう。ペキニーズは中国東北部の寒い地方出身なので、暑さに弱い傾向が。夏場は涼しい時間帯に散歩をする、地面からの照り返しに注意するなどの熱中症対策を万全に。また、垂れ耳なので、夏場の耳のトラブルが多い傾向にあります。毎日、耳の中を見たり、臭いを嗅いだりして異常がないかチェックしましょう。特に耳を後ろ足で掻くしぐさは要注意。しつけは楽な犬種ですが、お手入れはしっかり行いたいですね。

ペキニーズのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

動きがゆっくりなので心配は少ないですが、入ってほしくない場所には仕切りなどを設置して万が一の事故を予防しましょう。とくに留守番させるときは、必ずサークル等に入れて思わぬ事故を防いで。また噛んで命に関わる電気のコード類や噛み傷をつけられたくない家具などには、噛み防止用の塗布剤を塗っておくことが有効です。毛が豊富なため、熱中症への配慮は非常に重要になります。対策としては冷房機器が整備された飼育環境で、常に水が飲めるようにしておきましょう。四肢にも毛量が非常に多く、つるつるした床の上だと滑ってしまうことがあるため、飼育する際は必ず滑りにくい床を選択しましょう。

ペキニーズの食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているものの中から、ご自身の犬に合ったフードを選択します。犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

ペキニーズのお手入れ 

毛量が多いペキニーズですが、トリミングはとくに必要ありません。その代わり、毛玉ができると皮膚病につながってしまうので、ふだんのブラッシングは丁寧に行いましょう。ピンブラシとコームを使って毎日ブラッシングするのが理想です。また、顔の造作から、目や鼻のトラブルになりやすいので、毎日、顔まわりを拭いて清潔に保つことも大切です。

ペキニーズが気をつけたい病気・寿命 

・瞼の内側の粘膜に炎症が起こる「結膜炎」
・肺への空気の出し入れを行う気管が途中でつぶれてしまい呼吸ができなくなってしまう「気管虚脱」
・鼻の中の粘膜が炎症で腫れて鼻の孔が狭くなる「鼻腔狭窄(びくうきょうさく)」
・耳のまわりに被毛が多く、蒸れやすいためかかりやすい。細菌やカビが原因で外耳道に炎症が起こる「外耳炎」
・気温の上昇により体温が上昇し、呼吸が浅く速くなったり、口からヨダレを垂らしたり、泡を吹くなどの症状が見られたときには死に至ることもある「熱中症」

飼いやすさの目安 ※5段階評価
お散歩が楽 5
初心者向き 2
友好的   3
お手入れのしやすさ 1
訓練のしやすさ 2

監修
ヤマザキ学園大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

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