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セント・バーナードの特徴・性格・飼い方

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巨大な頭に、巨大な体、そこに巨大な心が備わった優しい大型犬。子犬の頃から困ったような表情をしていて、非常にかわいいです。そんなセント・バーナードの特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

セント・バーナードの特徴・魅力 

犬種中、最重量の部類属する犬です。大きな頭、幅広い背中や厚い胸板、長く大きな尻尾など、どのパーツも大きく、がっしりした印象を与えます。顔はマズルが短めで鼻筋はまっすぐ、唇はほんの少し垂れており、先端が丸みを帯びた幅広の垂れ耳をもっています。

セント・バーナードの歴史 

チベタン・マスティフが祖先とされており、1660年代から飼われていたといわれるセント・バーナード。雪深いアルプス山中で遭難した旅人を捜索する救助犬として働いていました。もっとも有名なのは、スイスのアルプス山脈にあるサン・ベルナール僧院で飼われていた「バリー」で、生涯で40人もの命を救いました。そのほかも数多くの遭難者がセント・バーナードに命を救われ、19世紀にはその名声がヨーロッパ中に広まることに。その後、一般にも広く飼われるようになりました。1887年にスイスの犬種として認められ、スイスの国犬となりました。日本ではアニメ「アルプスの少女ハイジ」の“ヨーゼフ”で、一躍人気犬種となりました。

セント・バーナードの外見上の特徴 

体高65~90cm。体重54~91.0kg。体高※と体長※のバランスは9:10を理想としています。そして頭部の全長は、体高の3分の1よりもやや長いとされる、大きな頭をしています。そこに三角形で先の丸い耳が頬に沿って垂れています。皮膚が重いせいか、目は良く見ると「あっかんべー」のように下瞼が垂れている犬もいます。大きな体を支えるため、太い骨と十分な筋肉を持ち、肢は非常に太いです。意外に認知度は低いですが、毛の長さにより、長い「ロングヘアード」と短い「ショートヘアード」のセント・バーナードがいます。どちらも、太くて、長い、重々しい尻尾を持ちます。機嫌よく動くときは、このシッポが高く上がって非常に目立ちます。毛色は白地に赤みがかったブラウンやブリンドルの斑。多くの犬に見られるように、胸、足、尾の先端、マズルの周辺は必ず白くなります。頭の中央にブレーズ(顔中央の線)が見られることもあります。

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
※体長:前胸の出っ張り部分から、お尻の出っ張り部分までの長さ。

セント・バーナードの性格 

大型犬ですので、反応は早くなく、そのことがセント・バーナードのおっとり感をさらに強めています。基本、穏やかで落ち着いていますが、警戒心はしっかり持ちます。表情が豊かでないので、イヌが警戒しているか、威嚇しているか、ただ注目しているかなど、普段の性格を知ることで読み取るようにしましょう。

セント・バーナードを飼うのに向いている人

体が大きく、力が強くて散歩中も気を抜けないため、大型犬を制御できる体力と技術に自信がある人に向いているでしょう。また、体が大きいので食費、医療費、老犬介護費などの金銭的負担がクリアできることも条件として考慮する必要があります。車での移動も求められることが多いので、少し大きめの車の所有もセント・バーナードを飼う人の条件の1つになります。

セント・バーナードの飼い方

興味のないことにはとことん無関心なので、指示やしつけなどのトレーニングに手こずることもあります。特に大型犬は、スタミナ面で人の指示に細かく従うことが、年齢が進むごとに難しくなります。成長速度が速いため、子犬の頃から良く食べます。その勢いのまま、成犬になっても食べさせると肥満になります。大型犬の肥満は、特にリスクが高いため、食事量と運動の割合は良く考えましょう。運動はお散歩と自由運動を織り交ぜて、足腰に負担の内容な、滑らず、あまり硬すぎない地面の上で実施します。暑い時間帯を避けて、イヌに無理をさせないことを心がけます。。一年中涼しくて乾燥した環境のなかでの飼育が望ましいです。

セント・バーナードのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

外が気になるような場所を避けてベッドを置き、犬が静かに落ち着けたり、眠ることができたりする自分だけの場所を用意しておくといいでしょう。また、体格が大きいため、イタズラされて困るものはカギがかけられる場所にしまったり、ジャンプしても届かない高い場所に保管を。パワーのある大型犬ですので、尻尾を振っただけで机の上のものを全部落としてしまったり、網戸は一度飛びつけば完全に破壊してしまいます。家の中だけであれば良いのですが、ドアや柵を壊して、外に出てしまう事は絶対に無いように、頑丈なものを選び、大型犬管理を徹底します。

セント・バーナードの食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているものの中から、ご自身の犬に合ったフードを選択します。犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」「大型犬用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

セント・バーナードのお手入れ 

汚れ、抜け毛対策として、スリッカーブラシで毎日ブラッシングを実施します。特に春先や夏場は、放熱を妨げる下毛はなるべく取り、通気性を確保します。よだれは、一年を通して、たっぷりと垂れ流しますので、喉から前胸にかけて良く拭きます。必要ならばよだれかけを装着します。大型犬はウンチが軟らかめなことが多いです。おしり周の汚れはまめにチェックします。垂れ耳のため、耳が汚れやすいです。ウエット・ティッシュ等で耳の入り口部分を拭きましょう。

セント・バーナードが気をつけたい病気・寿命 

・心臓の筋肉が弱くなり心機能が低下することで、全身に血液を送り出せなくなる「拡張型心筋症」
・胃がねじれを起こしてガスや液体がたまる「胃捻転(いねんてん)」
・上腕骨(じょうわんこつ)、橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃっこつ)の3本の骨で形成される肘関節が炎症を起こし、前足を上げて歩くようになる遺伝性の病気「肘形成不全」
・股関節の形が先天的に異常な形になっている「股関節形成不全」
・目の水晶体が白くにごって網膜に光が届かなくなることにより、視力が低下する「白内障」

飼いやすさの目安 ※5段階評価
お散歩が楽 2
初心者向き 1
友好的   3
お手入れのしやすさ 2
訓練のしやすさ 2

監修
ヤマザキ学園大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

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