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原因不明の脱毛症に悩まされた愛犬が、モフモフの姿に生まれ変わった!

この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。
今回ご紹介するのは原因不明の脱毛症「アロペシアX」を患った、ごんくんのお話です。

1回目の記事|原因不明の脱毛症で、ふわふわの毛がゴワゴワに……飼い主さんと4年間治療法を模索し続けた、ごんくんのお話

2回目の記事|愛犬が原因不明の脱毛症に。モフモフの毛を取り戻すための日々のお世話と工夫とは

ひまわり動物病院での治療によって発毛が起きた!

治療法が確立されていない、原因不明の脱毛症「アロペシアX」を突如発症したごんくん。そんな折に出会ったのが、現在のかかりつけ医である「ひまわり動物病院」でした。院長の北林先生はアルペシアXの診療経験が豊富という情報を得て、Kさんはわらにもすがる思いで訪れました。

「先生には、今までの経過を丁寧に聞いていただき、まず甲状腺ホルモンの数値などをくわしく検査していただきました。そして、しっかり体をシャンプーするようになど、今までの動物病院とはまったく逆のことを言われたんです(笑)」
 
そして、薬浴、お灸など皮膚に刺激を与える治療などを行い、先生が調合した薬をごんくんに飲ませたところ、2週間で発毛が見られることに!その後、治療を続けて4カ月で被毛がふさふさになりました。
ひまわり動物病院では1~2カ月に1度、お灸の治療も行っています。皮膚への刺激が発毛を促す効果につながるそう
ひまわり動物病院では1~2カ月に1度、お灸の治療も行っています。皮膚への刺激が発毛を促す効果につながるそう
「4年間、あきらめずに治療法を探し続けて本当によかった、と夫婦で喜び合いました。考えてみたら、子犬から成長して、ポメラニアンらしいモフモフの姿になったごんを一度も見たことがなかったんです。被毛がよみがえったごんは、ひと回り大きくなって、まったく別の犬みたいに見えました(笑)」

ふわふわの毛を取り戻し、キャンプも行けるように

Kさん夫妻は、愛車のキャンピングカーで毎月数日は愛犬と小旅行に行くのが趣味だそう。現在は、キャンプに行ってもごんくんは、草木に触れて思いきり走り回れるようになりました。また、愛犬との集いのイベントにもよく足を運ぶというKさんは、イベント会場で同じ悩みをもつ飼い主さんの相談にも乗ったり、脱毛症治療に関する情報を積極的にSNSなどで発信したりしています。
Kさん夫妻は「今週休みが取れる!」となったら即、愛犬2頭を連れてキャンピングカーで小旅行に出発。どこに行くにもいつもいっしょだそう
Kさん夫妻は「今週休みが取れる!」となったら即、愛犬2頭を連れてキャンピングカーで小旅行に出発。どこに行くにもいつもいっしょだそう
同じ時期にK家に迎えられた、ごんくんの相棒のぼにぃちゃん(6才・メス)。お互いあまり干渉しあわない、よい関係
同じ時期にK家に迎えられた、ごんくんの相棒のぼにぃちゃん(6才・メス)。お互いあまり干渉しあわない、よい関係
ごんくんの症状について、かかりつけ医である「ひまわり動物病院」の院長、北林麻琴先生は「今後もホルモン値を観察しながら治療を継続していきます」と語ります。

「ごんくんの場合、中等症程度の脱毛状態で、皮膚の状態も悪かったのですが、治療の結果2週間で発毛が認められました。治療をしても被毛が生えそろわないケースもあるなか、ごんくんは4カ月で全身の毛が生えそろった最速の例です。秋冬はホルモンの値が低下しやすいので投薬量を調整しながら治療は継続していきます。脱毛のきっかけになることがあるので、ポメラニアンはサマーカットなどをしないことがおすすめです」と北林先生。

最後にKさんは、「この病気は、不明な点が多く、診療経験が豊富な獣医師の先生も少ないんです。そのため、情報収集が大変でした。でも今、被毛が戻ったごんを見ると、あきらめずにがんばって本当によかったと思います」と語ってくれました。

※掲載の情報は『いぬのきもち』2023年5月号発売時のものです。

出典/「いぬのきもち」2023年5月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
取材協力/ひまわり動物病院
写真提供/Kさん
撮影/田尻光久
取材・文/袴 もな

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