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低カロリードッグフードが効果的?犬のダイエットを獣医師が解説!

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今回は肥満が気になる犬のダイエット方法をご紹介します。低カロリーの療法食と市販のダイエット用ドッグフードの基礎知識や、肥満度チェックに最適な「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」、シニア犬の体重管理についても解説します。最後のランキングもぜひ参考にしてみてくださいね。

1章:愛犬の正しいダイエット方法とは?

人と同じように、犬の肥満はさまざまな病気の原因となります。もしも愛犬が肥満になってしまった場合は、健康のためにもダイエットをする必要があります。では、犬はどのようにしてダイエットしたらいいのでしょうか。

まずは獣医師に相談しながら目標を設定する

ダイエットする際は、目標体重を設定する必要があります。目標体重は愛犬の適正体重でOKです。適正体重がわからない場合は獣医師に相談するとよいでしょう。
また、現在の体型がBCS4(※)の犬なら現在の体重の10~15%減を、BCS5(※)の犬なら20~30%減を目指すのもよい方法です。長期的なスパンで考えると、最終目標体重だけではなく、中間目標も設定しておくと達成しやすくなるでしょう。

※ BCSについては、3章で詳しく解説していますので、参照ください。

食事管理を徹底・与え方にも工夫をする

食事管理は犬のダイエットの基本です。おやつはやめ、1日の総食事量を獣医師に相談しながら決めて、きちんと管理しましょう。愛犬におねだりされても与えないように、飼い主さんやその家族も確固たる決意を持ってダイエットに臨む必要があります。
また、食事を食べて消化吸収することにはかなりエネルギーを消費しますので、少量を頻回にしてみましょう。可能であれば1日の食事の回数を3~4回以上に増やすのもおすすめです。ただし、極端な食事制限は健康を害するおそれがあるので絶対にしないでください。獣医師の指導のもとでダイエットする場合、1週間につき1~2%程度の体重減少が理想的です。定期的に動物病院で体重を測定してもらって、適切なペースでダイエットできているか確認しましょう。


適度な運動もダイエットには必要

ダイエットには運動量を増やすことも大切です。しかし、肥満度の高い犬の場合は、心臓や関節に負担がかかることもあるので、いきなり運動量を増やさないように注意してください。肥満度の高い犬の場合は、散歩の距離を徐々に延ばしながら運動量を増やす方法が望ましいですが、獣医師と事前に相談し、運動量を決めると安心です。ただし、運動だけで体重を減らすことは現実的ではありません。必ず食事管理も行いましょう。

2章:愛犬のダイエットにおすすめのドッグフードとは?

これまで与えていたドッグフードを適正な量にコントロールすることで、ダイエット効果が現れればよいのですが、なかなか効果が見られないケースも少なくありません。この場合は、動物病院を受診して、獣医師の指導のもと、ダイエット用の「療法食」を取り入れる方法も検討してみましょう。

ダイエット用の療法食とは?

療法食とは、ある病気や健康状態に応じて栄養バランスが整えられたフードで、獣医師の指導の元、食事管理に使用するもののこと。ダイエット用の療法食は、減量を目的に栄養バランスが整えられているので、飼い主さんも食事管理しやすくなります。療法食の利用には、必ず獣医師の判断を仰いでください。
犬のダイエットで重要なのは、余分な脂肪のみ減らし、それ以外の組織は維持して健康的に減量することですが、これまで与えていたドッグフードの量を減らすだけでは、体に必要な栄養素が不足してしまうことも。ダイエット用の療法食なら、カロリーを抑えても必要な栄養素を摂取できるように設計されているので、栄養不足になる心配がありません。
また、ダイエット用の療法食には、ドッグフードのかさを減らさない、満腹感を長く保てるようにする、などの工夫がされているものもあるので、犬にとってもメリットがあるといえるでしょう。

市販のダイエットフードとはどう違うの?

療法食以外にも、『肥満傾向の犬用』などと記載された「機能性フード」を使う手もあります。ただし、「機能性フード」と「療法食」はまったく別物ですので、注意が必要です。

前述通り、「療法食」は、病気や健康状態に応じて特別に栄養バランスが整えられ、治療の一環として取り入れられるドッグフードです。そのため、獣医師の指導のもと使用し、飼い主さんの自己判断で与えることはできません。一方、「機能性フード」は、健康を維持していくうえでの気になるポイント(ここでは肥満)に応じて、栄養素などに配慮したドッグフードです。重度の肥満を解消するのが目的ではなく、あくまでも適正な体重の維持や軽度の体重過剰が気になる犬の栄養に配慮したドッグフードという位置づけになります。

愛犬の食事管理にどのようなドッグフードを取り入れるのかは、かかりつけの獣医師に相談するとよいでしょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「機能性ドッグフードの病気予防や治療の効果」

3章:ダイエットは必要?愛犬の肥満度チェック

犬の体の大きさには個体差があり、その犬種の標準体重を超えたからといって、必ずしも肥満とは限りません。そのため、愛犬が肥満かどうかチェックするときには、「ボディコンディションスコア(BCS)」という方法が役立ちます。この方法では、犬の体を見たり触ったりすることで肥満かどうか判断します。
※BCSには5段階と9段階がありますが、ここでは日本の動物病院でよく用いられる5段階評価を示します。

上記の表を見て、愛犬がBCS4~5に該当する場合は、ダイエットが必要といえるでしょう。なお、この方法は飼い主さんがやると、どうしても甘くなってしまうことがあります。肥満度チェックも重要な健康管理のひとつですので、動物病院でチェックしてもらうことも大切ですよ。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「愛犬の肥満には気を付けて!飼い主さんのこんな行動も要注意。」

4章:シニア犬は太りやすい?ドッグフードの見直しが必要かも

ドッグフードを与えすぎているわけでもないのに、愛犬が太ってしまった場合は、「年齢」が原因かもしれません。シニア期に入っている犬の体重管理は、とくに注意が必要です。

ライフステージに合ったドッグフードを与えるのも手

犬の肥満を予防するためには、ライフステージに合ったドッグフードを与えるのが基本です。成長盛りの子犬期には、少ない食事量でたくさんの栄養が摂取できる「子犬用」のドッグフードを与え、成長が一段落したら必要なエネルギー量も変わるので、「成犬用」のドッグフードに切り替えましょう。
そして、犬は一般的に7才を過ぎると「シニア犬」と呼ばれるようになり、活動量や筋肉量が減少し、基礎代謝も低下するので太りやすくなります。そのため、7才を過ぎたあたりから「シニア(高齢)犬用」のドッグフードに切り替えることを検討しましょう。

シニア犬の体重管理とは

シニア犬の肥満のピークは7~10才くらいと言われています。それ以降は体重が減少する傾向もあります。シニア犬になると足腰が弱って運動量が減ってしまったり、病気にもかかりやすくなったりするため、体重管理が簡単ではないケースもあります。とくに病気の場合は、飼い主さんの自己判断でドッグフードを与えてしまうことで、症状を悪化させるおそれも。
愛犬に長生きしてもらうためにも、定期健診の回数を年に2回以上に増やし、こまめに体重チェックを行いながら獣医師と相談して管理していくことが大切です。心臓や関節炎による運動不耐や、内分泌疾患など病気が原因で太ることもあります。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「犬もライフステージに合わせて、栄養管理をしよう!」

5章:ドッグフード選びの参考に!「いぬのきもち」独自ランキングをご紹介

購入しているフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン(ロイヤルカナン ジャポン)
ブリード ヘルス ニュートリション 柴犬 成犬用

栄養バランス、粒の形や大きさ、食感まで、犬種ごとの特性に配慮。柴犬専用をはじめ、14犬種に対応した総合栄養食です。
2位サイエンス・ダイエット™(日本ヒルズ・コルゲート)
サイエンス・ダイエット™ アダルト 小型犬用 成犬用

オメガ3系・6系の脂肪酸、ビタミンC・D、カルシウムなど、50種類以上の栄養素を配合。小型犬の健康をトータルサポートします。★「体重管理」「減量サポート」商品もあります。
3位ニュートロ™ シュプレモ™(マース ジャパン)
ニュートロ™ シュプレモ™ 小型犬用 成犬用

チキンやラム、全粒穀物、ナチュラル・オイルなど、高品質の自然素材を厳選。17種類の素材を最適な栄養バランスで配合しています。
4位シーザー®(マース ジャパン)
シーザー® 吟選ビーフ 野菜入り

成犬・子犬・11才から・14才からの年齢別に、栄養素と食べやすさを考えたウエットフード。多彩な味のバリエーションも魅力です。
5位グラン・デリ®(ユニ・チャーム)
グラン・デリ® ふっくら仕立て 全成長段階用 ビーフ・鶏ささみ・緑黄色野菜・チーズ・角切りビーフ粒入り

栄養とおいしさがぎっしり詰まった総合栄養食。「もちふわ粒」や「角切りビーフ粒」入りで、さまざまな食感も楽しめます。★「体重の維持を考えた低脂肪」もあります。

使ってよかったフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン
サイズ ヘルス ニュートリション ミニ ライト ウェイト ケア

標準的なロイヤルカナン製品と比べ、⾼タンパク(+11%)、低脂肪(-31%)、高食物繊維(2.5倍)に調整。減量に最適な栄養バランスにより、筋肉量を維持しながら体重の管理ができます。
2位ニュートロ™ シュプレモ™
3位サイエンス・ダイエット™
4位アイムス

デビフ

ユーカヌバ
※各メーカーの代表的な商品です。

食事は犬の健康と直結するといっても過言ではありません。犬には個体差もありますので、大切なのは愛犬にあったフードを選ぶこと。どんなドッグフードを与えればよいか迷ったら、獣医師に相談することが大切です。

ランキング/「いぬのきもち」2018年8⽉号『⽝アイテム⼈気ランキング2018』より。※2018年4〜5⽉「いぬのきもちアプリ」内調査(n=278)

監修/徳本一義(獣医師)
へリックス株式会社代表取締役社長。大学卒業後、小動物臨床を経て、ペットフード会社で学術部門を担当。現在は、複数の獣医科大学の非常勤講師を兼任。ペット栄養学会理事。ペットフード協会新資格認定制度実行委員会委員長。
徳本先生

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