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獣医師監修|無添加ドッグフードの選ぶときのポイント・注意点

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ドッグフードにはさまざまな種類があり、最近では「無添加ドッグフード」の購入を検討している飼い主さんも増えてきているようです。そこで今回は、無添加ドッグフードを購入する前に知っておくべきことや、無添加ドッグフードの選び方・注意点を解説します。

監修/徳本一義(獣医師)
徳本先生

無添加ドッグフードを購入する前に知っておくべきこと

飼い主さんの健康志向が高まり、注目されることが増えた無添加ドッグフード。無添加ドッグフードを購入する前に、以下の点について理解しておくことが大切です。

ドッグフードにおける「無添加」の意味

「無添加」とは、何かが添加されていないということを意味しますが、ドッグフードがパッケージに「無添加」や「不使用」などと表記する場合、「ペットフードの表示に関する公正競争規約施行規則」の規定に従い、以下の基準のどちらかを満たさなければなりません。

◇ドッグフードを作るすべての工程で、その原材料に添加物が使われていないとわかる場合
◇『ペットフード表示のための添加物便覧』に記載された添加物を一切使用していない場合

そして、これらどちらかの基準を満たし、パッケージに「無添加」や「不使用」などと記載する際は、「人工添加物」「香料」「保存料」「着色料」など、どのカテゴリーの添加物を使用していないのかを、明確に表示する必要があります。

ただし、製造工程で添加物が含まれていなければ、原材料にすでに添加物が含まれていたとしても、添加物の表示義務はありません。原材料に含まれる添加物がパッケージに記載されない点についても、覚えておくといいでしょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「ドッグフードの栄養基準などの決まり~品質と安全を守る法律・規約」

ドッグフードに添加物が使用されている理由

ドッグフードに添加物が使用されるのには、以下のような理由があります。

  • 食品の栄養成分を補うため

  • 食品を製造または加工するときに必要となるため

  • 食品を形作ったり、独特の食感をもたせたりするため

  • 食品の色や味、品質を保つため など


ドッグフードの原材料は基本的には「自然のもの」なので、栄養素にどうしてもばらつきが出てしまいます。そのため、ドッグフードの栄養素を一定に保つ働きのある、各種栄養添加物を使用することが多いのです。

つまり、栄養的な問題、製造上の問題、保存上の問題などをクリアするために、一切添加物を使用せずにペットフードを製造することは難しいといえます。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「犬のフードやおやつに入ってる添加物って危険なの?【獣医師が解説】」

無添加ドッグフード=安全・良質というわけではない

日本には「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(通称:「ペットフード安全法」)という法律があり、この法律によって日本国内に流通するドッグフードの安全性は確保されています。この「ペットフード安全法」は、ペットフードの基準・規格を設定したり、有害な物質を含むペットフードの製造を禁止したりするものです。そのため、「○○という添加物は危険」などと、極端にドッグフードの安全性や品質について心配する必要はないのです。

そもそも、体に危険を及ぼすものは添加物として認められません。先述したとおり、添加物は栄養価を高めたり、酸化を防止してドッグフードの品質悪化を防いだりするなど、さまざまな役割があり、ドッグフードの品質と安全を守るために使用されているので、犬に危険を及ぼすものではないのです。

なお、「ペットフード安全法」で決められた添加物の使用基準は、その範囲内であれば安全であることが科学的に確認されています。愛犬のドッグフードを選ぶ際は、「無添加だから安心」と考えるのではなく、「何が愛犬に合うのか」を考えることがもっとも大切なことといえるでしょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「「ペットフード安全法」とはどのような法律ですか。~法整備の目的と内容~」

いぬのきもち WEB MAGAZINE「BHAに発がん性って本当? ドッグフードの酸化防止剤の犬への危険性を調べました」

いぬのきもち WEB MAGAZINE「ドッグフードに入っている添加物が気になります。酸化防止剤は、どうして入っているのですか?」

ドッグフードの添加物や安全性についての真実はこちら!

無添加ドッグフードの選び方

フードを食べる犬
getty

では、無添加ドッグフードを選ぶ際、どのような点に注意すればいいのでしょうか?

何が「無添加」なのかきちんと確認する

無添加ドッグフードを選ぶときは、パッケージをよく見て、どんな添加物が不使用なのか、気になる物質が含まれていないかなどを確認するようにしましょう。その際、添加物の名称や目的を知っておくと便利ですので、以下の表も参考にしてみてください。

ドッグフードに含まれる主な添加物の種類

種類目的
酸化防止剤油などの酸化を防ぎ保存性を高めるBHA、BHT、ミックストコフェロール、没食子酸プロピルなど
着色料見た目を良くする、原材料がとれる季節や産地によって色にばらつきが出ないようにする赤色3号、赤色102号、赤色40号、青色2号など
甘味料甘みをつけて犬の食いつき(嗜好性)を良くするソルビトール、コーンシロップなど
発色剤細菌やカビの増殖を抑え、肉の変色を防ぐ亜硝酸ナトリウムなど
保存料ドッグフードの細菌やカビの増殖を抑えて腐敗を防ぐソルビン酸カリウムなど
保湿剤ドッグフードの乾燥を防ぐプロピレングリコールなど
香料においをつけて犬の食いつき(嗜好性)を良くする、○○フレーバーなど原材料には「香料」のみ記載され、詳細がわからないことも多い

主食となるドッグフードは「総合栄養食」から選ぶ

ドッグフードは目的別に、「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」に分類されています。そのうち、主食として推奨されているのが、「総合栄養食」と表示されているドッグフードです。

「総合栄養食」とは、新鮮な水とともに適量与えるだけで犬の栄養基準を満たし、表示された成長段階の健康を維持できるよう調整されたドッグフードのこと。そのため、主食として与える無添加ドッグフードを選ぶ際は、パッケージに「総合栄養食」と記載されたもののなかから選ぶようにしましょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「ドッグフードの選び方・与え方を知ろう~パッケージ表示の見方・与え方」

ライフステージに合ったものを選ぶ

成長期の子犬と成長が一段落した成犬とでは、体重あたりの必要なエネルギー量や栄養バランスが異なります。そのため、無添加ドッグフードを選ぶときは、愛犬のライフステージ(年齢や肥満などの生活状態、妊娠などの生理状態)に合ったものを選ぶことが大切です。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「犬もライフステージに合わせて、栄養管理をしよう!」

ウエットタイプとドライタイプは特徴を比較して

ドッグフードには、ウエットタイプやドライタイプなど、食感によって種類があります。ドライタイプは水分含有量が少ないため保存がきくほか、少量でも効率よく必要な栄養が摂取できるなどの特徴が。一方で、ウエットタイプは水分含有量が80%前後あり、食事と同時に水分補給ができる、食欲が落ちているときでも食べやすいなどの特徴があるため、愛犬の健康や食欲の状態に合わせて選ぶといいでしょう。

なお、ドライタイプはほとんどが「総合栄養食」のフードですが、ウエットタイプは「その他の目的食」であることも多いため、ウエットタイプのフードを選ぶ際はとくに注意が必要です。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「【獣医師監修】安全なドッグフードの選び方とは?人気フードもご紹介」

無添加ドッグフードを選ぶときの注意点

無添加ドッグフードを選ぶときは、以下の点に注意するようにしましょう。

「無添加」と混同しやすい「ナチュラル」「ネーチャー」の違いを理解しておく

一般の飼い主さんが無添加ドッグフードと勘違いしやすいものとして、「ナチュラル」または「ネーチャー」などと表記されたドッグフードがあります。

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、化学的合成物及び着色料を使用していないものに限り、「ナチュラル」や「ネーチャー」と表示することがきるとし、「ナチュラル」は、合成の添加物を使用していないことを指します。ただし、栄養バランスを整えるために必要なミネラル、ビタミン、アミノ酸などは合成でもよいとされていますが、この場合はその旨を表記することが定められています。

なお、「ナチュラル」や「ネーチャー」と比較されることの多い「オーガニック」は、特定の農薬を使用していない原材料から作られていることを示す言葉です。しかし、これは人の食品のJAS法で定められているものであり、日本ではペットフードに「オーガニック」と表記することは基本的に認められていません。
このような違いについて理解しておくことも、無添加ドッグフードを選ぶ際に役立つでしょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「「ナチュラル」、「オーガニック」ドッグフードの健康への効果と安全性」

愛犬の体質をきちんと理解しておく

無添加ドッグフードが、すべての犬の健康によいとは限りません。特定の添加物が使用されていないフードが、栄養バランスが整っているとは限らず、また愛犬の体質に合った原材料でないかもしれないという点にも注意が必要です。

これは無添加ドッグフードに限った話ではありませんが、愛犬のドッグフードを購入する際は、愛犬の体質についてきちんと理解し、それに合ったものを選ぶようにしましょう。

国産にこだわらなくてもOK

「国産=良質」というイメージがあるかもしれませんが、先述したとおり、国内で流通しているドッグフードは、「ペットフード安全法」による基準や規格をクリアしたものです。そのため、産地によってドッグフードの品質に差が出ることはありません。

また、パッケージに記載されている原産国は、そのドッグフードが最終的に加工された国のことであり、原材料を調達した国ではないため、産地はドッグフードの品質や安全性を判断する材料にはならないといえるでしょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「【獣医師解説】ドッグフードは国産?外国産?選び方を紹介!ランキング付」

愛犬のドッグフード選びの参考に!人気ランキング

フードの横で伏せをする犬
getty

では最後に、「いぬのきもちアプリ」ユーザーが選ぶフードブランドランキングを下にご紹介します。愛犬に合ったドッグフードを選ぶ参考にしてくださいね。

購入しているフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン ジャポン
ロイヤルカナン ブリード ヘルス ニュートリション

栄養素やそのバランスからキブル(粒)の形にいたるまで、犬種ごとの特性に配慮した総合栄養食。獣医学、動物栄養学から導き出された最新の技術をベースにしています。全18犬種専用のドライフードに加え、プードル、チワワ、ダックスフンドには専用のウエットフードも。※写真は、プードル 成犬用
2位マース ジャパン
ニュートロ™ シュプレモ™ 小型犬用 成犬用

チキン、ラム、サーモンを主原料に、独自の栄養学や素材学に基づいて厳選した17種類の自然素材をブレンド。素材のもつ豊富な栄養素、最適な素材の組み合わせから得られる相互作用により、愛犬の健康をサポートし、愛犬がおいしさを感じられるフードを目指しています。
3位日本ヒルズ・コルゲート
サイエンス・ダイエット™ アダルト 小型犬用 成犬用

皮膚、被毛、骨、関節、歯と歯ぐきなど、小型犬の健康維持に必要な栄養バランスを考えたフード。オメガ3系&6系脂肪酸、カルシウムやグルコサミン、ビタミンCとビタミンDのほか、免疫力を保つために欠かせない抗酸化成分も含んでいます。

犬の食事にとって重要なのは、栄養バランスです。犬は自分でドッグフードを選ぶことはできませんから、飼い主さんが愛犬の体質に合ったものを選んであげましょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「与えてよかったフードブランド部門ランキング いぬのきもちユーザー人気ランキング2019」

【人気ランキングつき】ドッグフードの評価・評判の真相|獣医師監修

ランキング/2019年5月「いぬのきもちアプリ」内調査(回答者数 340人)
※掲載商品はランクインしたブランドの一例を紹介しています。


監修/徳本一義(獣医師)
へリックス株式会社代表取締役社長。大学卒業後、小動物臨床を経て、ペットフード会社で学術部門を担当。現在は、複数の獣医科大学の非常勤講師を兼任。ペット栄養学会理事。ペットフード協会新資格認定制度実行委員会委員長。
徳本先生

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