1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 【獣医師監修】犬と清潔に暮らすには?掃除・お手入れ・飲み水のコツ

犬と暮らす

UP DATE

【獣医師監修】犬と清潔に暮らすには?掃除・お手入れ・飲み水のコツ

犬と清潔で快適に暮らすためには、飼い主さんのこまめなケアが必要です。そこで今回は、清潔を保つための部屋の掃除法や犬のシャンプー法、散歩後のお手入れ法について解説します。犬の飲み水を清潔に保つコツもご紹介するので、参考にしてみてくださいね。


監修/石田陽子先生(石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長)

犬と暮らす部屋を清潔に保つための掃除法

くつろいでいるヨークシャーテリア
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬と暮らしていると、どうしても抜け毛が飛び散って部屋が汚れたり、排泄物などで室内がにおったりしてしまいます。清潔で快適な犬との暮らしのためには、こまめな掃除が大切です。

犬の抜け毛の掃除方法

犬の抜け毛の飛び散りは、毎日のブラッシングである程度は防ぐことができます。しかし、完全になくすことはできないので、基本的に毎日掃除機をかけるようにしましょう。掃除機をかけた後は、フロアワイパーのシート(ドライタイプ)を手で使って拭き掃除すると、掃除機で吸いきれなかった細かい抜け毛をからめとってくれますよ。

また、犬の抜け毛はクッションやカーペットなど、布製品につくと掃除機ではうまく取り切れないので、ゴム手袋を使って掃除するのがおすすめです。ゴム手袋はめて布製品の表面をなでるだけで、掃除機で吸いきれなかった抜け毛がみるみるうちに集まります。集まった抜け毛は、掃除機で吸うか、粘着テープでまとめて捨てましょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「あぁ、また抜け毛の季節がやってくる…。愛犬の抜け毛がスッキリとれる裏技!」

犬用トイレやハウスまわりの掃除も大切

犬用トイレやそのまわりが排泄物で汚れていると不衛生ですし、ニオイの原因になります。また、抜け毛はハウスの中や犬用ベッドにもたまりやすく、放っておくとニオイはもちろん、ノミやダニの温床になりやすいので注意が必要です。

トイレトレーは定期的に水洗いましょう。また、トイレまわりの床や壁はペット用の消臭剤で拭くとニオイがスッキリしますよ。トイレトレーを洗ってもニオイが気になる場合は、トレーが丸々入るくらいの大きさのたらいや大きなゴミ袋を用意し、お酢かクエン酸を大さじ2程度溶かした水に半日ほどつけおきしてから洗ってみてください。

ハウスは抜け毛をしっかりと取り除いてから、市販のアルカリ電解水を使って拭き掃除をするといいでしょう。犬用ベッドはこまめに洗濯をして、天日干しするのがポイントです。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「室内が犬臭い?原因は?効果的な消臭対策やケアグッズをお教えします!」

いぬのきもち WEB MAGAZINE「暑さでニオイがさらに気になる…犬用グッズの犬に安心なお手入れ方法」

犬の体を清潔に保つためのシャンプー法

シャンプーされる柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬との清潔で快適な暮らしには、犬自身の清潔をキープしてあげることも重要です。そのためには、定期的なシャンプーが欠かせません。

基本的な犬のシャンプー方法

前日にブラッシングをしておく

スムーズにシャンプーをするために、前日までに全身をブラッシングしておきましょう。毛玉やもつれはやさしくほぐしながら、全身の抜け毛を取り除いてください。

「下洗い」をする

体の汚れを落としやすくするために下洗いをしましょう。まずは体をしっかりと濡らします。水で薄めたシャンプー液を作って泡立て、犬の体全体にのせます。犬の地肌に泡と水分をよくなじませたら、シャワーヘッドを体に密着させて、背中からぬるま湯でさっと流しましょう。

「本洗い」をする

次に本洗いです。シャンプー液は薄めず、しっかりと泡立てましょう。泡をたっぷりと使って背中→胸→お腹→お尻→内股→後ろ足→前足の順に洗います。指の腹を使い、泡で包むように地肌を軽くマッサージしながら少しずつ洗い進めるのがコツですよ。
顔は目や鼻、耳にシャンプーが入らないように気をつけて泡を乗せていきましょう。難しい場合には濡れタオルでこまめに拭くなどの対応を。

「すすぎ」をする

シャワーの水圧を弱め、シャワーヘッドを犬の体に密着させて顔まわりからすすぎます。胴体は、シャワーを持っていないほうの手で、お湯をためながらよくすすぎましょう。シャンプーの成分が地肌に残っていると皮膚トラブルの原因になるので、しっかりと丁寧に行ってください。

「水切り」をする

すすぎ終わったら両手で犬の体をはさみ、背中から足元の毛の流れに沿って手をすべらせ、水を押し出すようなイメージで1~2回水切りをしましょう。水気をしっかり切ることで、ドライヤーの時間が短縮され、犬のストレス軽減につながります。

「タオルドライ」をする

タオルを犬の体に押し当て、水分を吸い取りましょう。タオルで押さえても水がつかなくなるまで行うのがポイントです。ゴシゴシこすらないように気をつけましょう。

「ドライヤー」をかけて終了

温風と冷風を2~3秒ごとに切り替え、ぬるい風が常に出ている状態で乾かします。皮膚病の犬は、冷風のみのほうがいい場合もあるので、獣医師に相談してくださいね。

なお、愛犬が自宅でのシャンプーを嫌がる場合は無理をせず、動物病院やトリミングサロンにお願いするようにしましょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「【獣医師監修】犬のシャンプーのコツ、注意点」

犬の体を清潔に保つための散歩後のお手入れ法

笑顔の犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の散歩後は、足裏はもちろん、被毛にも汚れがついていることがあります。そのため、散歩後もしっかりとお手入れし、愛犬の体の清潔を保ってあげましょう。

散歩後は必ず足裏を拭く

散歩から帰ってきたら、ぬれタオルやウエットシートなどを使って足裏を拭きましょう。毎回シャンプーを使って洗ったり、強くこすって洗ったりすると肉球を痛めるおそれがあるので、注意が必要です。

雨の日など、足裏の汚れがひどいときは、水洗いしてからタオルで拭きます。ぬれたままだと蒸れて肉球や指の間に炎症を起こしやすくなるので、水洗いしたときは必ずドライヤーで乾かしてください。

いぬのきもち WEB MAGAZIE「【獣医師監修】犬の足裏を洗い過ぎてない?お散歩後のケア方法」

散歩後にブラッシングをするのも◎

散歩中に道路のホコリなどがついて、犬の被毛が汚れることもあります。そのため、散歩から帰ったらブラッシングをしてあげましょう。
汚れがひどいときは、汚れを分解する効果のあるローションやドライシャンプーなどを全身にスプレーしてからブラッシングをするのがおすすめです。それでも汚れが落ちないときは、シャンプーを使って部分洗いをし、しっかりと乾かしてあげるようにしてください。

いぬのきもち WEB MAGAZIE「【冬の犬の散歩】静電気防止&汚れ落としブラッシング法」

1日1回以上は水を取り替えて飲み水の清潔を保つことも大切

水を飲む犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が快適に暮らすためには、清潔な飲み水も欠かせません。飲み水は放置すると細菌が繁殖してしまいますので、1日1回以上は飲み水を取り替えて、いつも新鮮な状態を保つようにしましょう。

ただし、気温が高くなる夏は痛みが気になるので、1日2回以上は取り替えてください。朝夕のゴハンの前や、散歩から帰ってきたときなどに取り替える習慣をつけると忘れにくくなります。その際、飲み水用の容器もしっかりと洗うようにしてくださいね。

ちなみに、飲み水用の容器のなかには、電動で給水してくれる「自動給水器」というものがあります。フィルター式のものであれば、水に入ったホコリや被毛などをフィルターでろ過できるので、飲み水の衛生管理に不安があるかたや、仕事などでこまめに水を取り替えられないかたは、このようなアイテムを取り入れるのもひとつの手かもしれませんね。

いぬのきもち WEB MAGAZIE「【獣医師監修】犬に必要な水分量は? 水の置き場所や飲水量の量り方も」

愛犬との清潔で快適な暮らしにおすすめ!自動給水器ランキング

芝生の上を散歩する犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
では最後に、おすすめの自動給水器ランキングをご紹介します。自動給水器が気になるかたは、参考にしてみてくださいね。
自動給水器ランキング
1位ジェックス
ピュアクリスタル ホワイト
ポンプで水を循環させながら、抗菌活性炭を使用したフィルターで汚れをろ過することで、きれいでおいしい水をつくる自動給水器。犬用は犬が飲みやすいボウル型になっており、犬種・飼育数・用途などに合わせて10種類から選べます。

>公式サイトはこちら
2位アイリスオーヤマ
ペット用自動給水機 PWF-200
活性炭入りフィルター付きの循環式自動給水器。アタッチメントを取り外しすることで、2通りの水流に切り替えることができます。

>公式サイトはこちら
3位ペティオ(Petio)
ディッシュ 給水器付き
ボトル型の給水器がついたウォーターディッシュ。水が少なくなると自動的に給水されます。

>公式サイトはこちら
こまめな掃除やお手入れで清潔な環境をキープし、愛犬との快適な暮らしを送りましょう!
ランキング/2020年1月「いぬのきもちアプリ」内調査(回答者数 212人)
※掲載商品はランクインしたブランドの一例を紹介しています。



監修/石田陽子先生
獣医師。川崎市の石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長。
おもに歯科・歯周外科診療と行動カウンセリングを行う。
愛犬は和音くん(オス・12才/4.7kg/ミニチュア・ダックスフンド)

石田ようこ犬と猫の歯科クリニック

CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る