1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 秋田犬の特徴・性格・飼い方

秋田犬の特徴・性格・飼い方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本犬で唯一の大型犬種である秋田犬。「忠犬ハチ公」の犬種として、世界的に広く知られています。国の天然記念物にも指定されている、貴重な犬種。根強い人気の日本犬、そんな秋田犬の特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

秋田犬の特徴・魅力

古くは熊猟犬や闘犬として活躍していた秋田犬。「忠犬ハチ公」で有名なだけあって、飼い主さんに忠誠を誓い、生涯その関係性を守り抜こうとする犬です。クールで凛々しいイメージが多いですが、心を許した人には遊び好きで甘えん坊な面を見せます。かなり活動的なので、充分な運動量が必要になります。飼い主さん以外には、攻撃的な面を見せる場合もあるので、しつけはしっかり行いましょう。

秋田犬の歴史 

秋田犬は、秋田県大館市で山間部でのツキノワグマの猟の際に猟師のお供として活躍していた大館犬(おおだていぬ)がルーツ。江戸時代に奨励されて流行した闘犬の目的で、ほかの犬種と交配され、大型化されていきました。明治・大正時代にはさらに体を大きくするために、ジャーマン・シェパードやグレート・デーンなどの洋犬や土佐犬との交配が進み、和犬のイメージが弱まりました。その後1927年、日本犬としての純粋さを保全する目的で大館町町長によって「秋田犬保存会」が設立されました。1931年には、国内の犬種で初めて天然記念物に指定されています。忠犬ハチ公(秋田犬のミックスという説も)のエピソードで有名であり、主人に忠実なイメージと共に、広く知られた犬種です。

秋田犬の外見上の特徴 

体高※58~70cm。体重38~45kg。体力があり、元気に歩き、骨格は頑丈。首は太くたくましく、腰は幅広、背は水平で、体躯のバランスがとれています。しっぽの付け根の位置が高く、太くたくましいしっぽが背中側に向かって、くるっと巻いているのも特徴です。一方で顔つきは、三角形に近い小さな瞳や、先端に丸みのある耳などから、どこか素朴さも感じとれます。硬くて真っ直ぐな上毛(オーバーコート)と、柔らかく密な下毛(アンダーコート)に覆われていて、耐寒性は強いといわれます。しっぽの毛はほかの部位より長め。毛色は、赤、虎、白、胡麻(毛先が黒い赤)など、バリエーション豊富です。白以外の毛色でも、顔の前面やおなか側、足の内側の毛色は白っぽくなります。

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

秋田犬の性格 

性格は知的で、飼い主に従順で優しく、温和な性格です。秋田犬は飼い主を中心に比較的限られた人との関係を大切にします。この関係性を持たない人や犬に対しては、日本犬らしい警戒心を発揮させ友好的な態度をとらないことがあります。また辛抱強く、痛みややトイレを我慢する傾向もありますので、飼い主がこの点をよく注意する必要があります。

秋田犬を飼うのに向いている人 

秋田犬は体が大きく、かなり活動的なので、お散歩などの運動時間がきちんと確保できる人に向きます。押し倒されたり、引っ張られて転倒させられることもあるので、大型犬を制御できる体力と技術に自信がある人に向いているでしょう。また、体が大きいので食費、医療費、老犬介護費などの金銭的負担がクリアできることも条件として考慮する必要があります。

秋田犬の飼い方 

秋田犬は、飼い主さんへの忠誠心が高く、多くは落ち着いた性質をしていますが、なかには扱いが難しいタイプも見受けられます。子犬の時から様々な人や犬と友好的な接触をさせ、警戒心を高めないようにする機会を多く作りましょう。大型犬ですので生後10カ月頃までは、体に大きな負荷がかかるような運動は避け、滑らない地面を選んで歩かせたり、犬を放して自由に運動させましょう。散歩は朝夕2回、それぞれ30分程度。ゆっくり歩いては立ち止まり地面のニオイを嗅いでいては運動効果があまり期待できませんので、散歩の中では速足で歩くタイミングも取り入れましょう。可能であればドッグラン等で自由に走らせることもオススメです。
大型犬ですので加齢に伴う筋肉量の低下が、犬の生活の質に与える影響は大きく、介護となれば飼主さんの生活にも大きな影響を与えます。無理のない範囲でしっかり運動をさせることは非常に大切です。

秋田犬のハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

飼育している環境の中で入ってほしくない場所には、頑丈な仕切りなどを設置して侵入を防ぎ事故を予防しましょう。また電気のコード類や噛み傷をつけられたくない家具などには、噛み防止用の塗布剤を塗っておくことが有効です。大型犬のため加齢に伴い筋肉量が落ちると、滑りやすい床の上で重心を安定させることが困難になったり、足首などの関節等に負担をかけることになります。飼育する際は、必ず滑りにくい床を選択しましょう。また大きな段差のない環境も理想的です。犬が寝る場所にはクッション性の高い敷物を敷くなどして、肘や関節部の床ずれやタコを予防しましょう。寒さに強く夏の暑さは苦手な犬種です。夏場の室内は、犬がハアハアしない程度の低い温度設定をし、湿度にも気をつけて涼しく過ごさせるようにしましょう。

秋田犬の食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「大型犬用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

秋田犬のお手入れ・トリミング 

秋田犬の被毛は硬い上毛、細い下毛がびっしりと生えています。さらに大きな体をしていることもあり、夏場を中心に体温の放熱を妨げる余計な被毛の除去が必須の手入れとなります。特に春から夏にかけての季節性のはっきりとした「換毛期」には入念なブラッシングやシャンプーが健康管理として必要なケアとなります。基本的にトリミングは必要ありませんが、その分毎日のブラッシングや絞ったタオルで体を拭くなどのケアを行いましょう。

秋田犬が気をつけたい病気・寿命 

・股関節の形が先天的に異常な形になっている「股関節形成不全」
・中隔と呼ばれる左右の心室を隔てる組織が胎児期や出生後に充分に発達せず心室中隔に穴があることで、疲れやすい、呼吸困難などの症状が現れる、遺伝的に見られる病気「心室中隔欠損」
・小さな水疱ができて、落ち葉のように皮膚表面がはがれおちる、自己免疫の異常による皮膚病「落葉状天疱瘡」
・股関節の発育や形成に異常が見られ、お尻を振りながら歩く「股関節形成不全」
・まぶたが内側に巻き込まれ逆さまつげになり、角膜炎や結膜炎などを引き起こす「眼瞼内反症」
・網膜が正常に働かなくなり、夜間や暗いところで目が見えにくくなる遺伝性の病気「進行性網膜委縮症」
・胃がねじれを起こしてガスや液体がたまる「胃捻転」
・腸がたたまれた状態になり、食べ物などの通過障害が起きる「腸重積」

飼いやすさの目安 ※5段階評価
お散歩が楽 1
初心者向き 1
友好的   2
お手入れのしやすさ 3
訓練のしやすさ 2

監修
ヤマザキ学園大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

犬と暮らす

更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新着記事

新着記事をもっと見る