犬と暮らす
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ゴールデン・レトリーバーとラブラドール・レトリーバーの3つの違い
① 見た目の違い
ゴールデン・レトリーバー
ラブラドール・レトリーバー
このように被毛や頭蓋骨の形以外、外見がよく似ているため、ゴールデン・レトリーバーとラブラドール・レトリーバーは、同じ犬種の「長毛タイプ」と「短毛タイプ」と誤解されることも多いようです。
② 性格の違い
ゴールデン・レトリーバーの性格
カナダの心理学者スタンレー・コレン氏が1994年に発表した「犬種別知能ランキング」では、ボーダー・コリー、プードル、ジャーマン・シェパード・ドッグに続いて4位にランクインしていて、学習能力の高さも折り紙付き。やや野性的な一面もあり、早めのしつけが功を奏するようです。
「自分よりも小さな犬や小さな子供と遊ぶときは、相手に合わせてやさしく接することができる犬種です。年老いた母が散歩に連れて行くと、母が転ばないようにやさしく歩いてくれるんです。」(神奈川県・Aさん)
「子犬のころはとてもやんちゃなゴールデン。体格も大きいため、散歩では引きずられてしまいがちでした。しつけ教室に通ってしっかりトレーニングを積み、克服。今ではドッグダンスも楽しめます。」(東京都・Hさん)
ラブラドール・レトリーバーの性格
また、陽気な一面もあり人に喜ばれることが大好きで、よく食べる個体が多いとされています。そのため、美味しいごほうびと飼い主さんの笑顔のためならトレーニングを一生懸命頑張る気質がありますが、一方で体が大きくやんちゃな気質もある犬種と言えるでしょう。
「落ち込んでいると寄り添ってくれます。まじめな話を夫としていると、言い争いと勘違いして『まぁまぁふたりとも…』といわんばかりに間に入ってきます(笑)」(神奈川県・Nさん)
「人が大好きでしっぽを振って誰にでも寄っていきます。大きな体で飛びついて相手にケガなどをさせてしまわないように「マッテ」と「オスワリ」のしつけは必須です!」(愛媛県・Oさん)
両者とも毛色による性格の違いが?
一方で、ゴールデン・レトリーバーにはイギリス系とアメリカ系の2タイプがいます。毛の色が白っぽいイギリス系の方がおとなしく家庭犬に向いているといわれ、ゴールドなど濃い毛色を持つアメリカ系はイギリス系よりも明るく好奇心旺盛な性格とされています。
③ 歴史の違い
ゴールデン・レトリーバーの歴史
ラブラドール・レトリーバーの歴史
両者の共通点「レトリーバー」の由来は?
このようにいくつかの違いはあるものの、原産国や与えられていた役割など歴史にも共通する点が多いようです。
ゴールデン・レトリーバーの飼い主に聞く 飼いやすさと飼い方のコツ
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
■思っていたより飼いやすい
- 「トイレもすぐ覚え、問題行動が少ないから」
- 「よく飼い主の行動を見ていて、悲しいときは寄り添い、うれしいときははしゃいでくれる」
- 「コマンドをすぐ覚えてくれて、トイレのしつけにも苦労しなかった。イタズラをほとんどしなかった」
- 「留守にしても、おとなしく待っている」
- 「あまり吠えない」
- 「おとなしくてイタズラをあまりしない。とても賢くて、フライングディスクも1回目でできた」
- 「オシッコはすぐにトイレでできました。あとはムダ吠えしないのがすごくありがたい」
■思っていたより飼うのが大変
- 「毛質が細くからまりやすいため、ブラッシングが思っていた以上に時間かかる」
- 「子犬のころはイタズラがひどい」
- 「興奮してスイッチが入ると、落ち着かせるのが大変」
- 「大きくなりすぎて、抱っこができなくなった」
- 「経済的に」
- 「抜け毛が多く皮膚が弱いので、こまめなケアが必要なこと」
- 「子犬のころは毎日物や服をちぎられたり、毛足の長いラグにオシッコやウンチをされたりしていました。また、壁や柱はかじられてボロボロ、床は滑らないように無垢材に変えたのですが、真新しい床を掘り返すのでささくれ立っています」
ラブラドール・レトリーバーの飼い主に聞く 飼いやすさと飼い方のコツ
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
■思っていたより飼いやすい
- 「本などで、よく家具などをかじられるエピソードなどを目にしていたので、心配していていましたが、家の中で困ったことが一度もないので、とても平和に過ごしています」
- 「年をとった親といっしょに散歩に行っても、ゆっくり歩いてくれる。孫が生まれたときからやんちゃ盛りのときも、やさしく愛情深く接してくれる」
- 「10才からきたので、信頼関係を築けるか不安だったが、すぐになれてくれた。言葉が通じている気がする。ダメなことはダメと言葉で言えばやらなくなる。散歩も『リードしてない?』と思うくらい、引っ張らずのんびりしている」
- 「干してある洗濯物をかじったので、ダメと教えたら、それ以来鼻先にあっても、かじらなくなりました」
■思っていたより飼うのが大変
- 「ムダ吠えや引っ張りグセがあるので、しつけをきちんとしないとケガをしたり、まわりに迷惑をかけたりしてしまうところ」
- 「自分が入院したとき」
- 「大型犬で頭がいい犬種なので、イタズラがひどかった」
- 「体が大きく力も強いので、散歩などが大変でした。最期のときも、抱えて座らせてあげないと、オシッコをしなかったのですが、お父さんしか持ち上げられる人がいませんでした。大きい犬はとても愛情が大きくて幸せなぶん、大変なことも多いと感じました」
- 「思っていたよりも犬は好奇心旺盛だった。机の上になにげなく置いていたものをなんでもくわえて、最悪壊してしまう」
- 「病気のときに気づきにくい。常に観察していないといけない」
- 「前に飼っていた犬は穏やかだったが、新しい子犬は元気に走り回りすぎて、家の中を破壊しそうです」
もしも、どちらかを迎え入れたいと考えている場合は、このような点やコスト、生活環境なども含め、もう一度じっくり考えてみてくださいね!
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「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『体験談付き!ラブラドール・レトリーバーの性格の特徴や飼い方とは』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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