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ミニチュア・ピンシャーの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑

ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・ピンシャー

英語名
Mniature Pinscher
原産国
ドイツ
サイズ
小型犬
グループ
使役犬
  • ミニチュア・ピンシャーその1
  • ミニチュア・ピンシャーその2
  • ミニチュア・ピンシャーその3
  • ミニチュア・ピンシャーその4
  • ミニチュア・ピンシャーその5

ミニチュア・ピンシャーの性格と特徴・飼いやすさ

ミニチュア・ピンシャー
小鹿のようなすらっとした四肢をもつスタイリッシュな体型が特徴です。外観は小型のドーベルマンといった感じですが、まったく異なる犬種です。小さな体に似合わず、自分よりも大きな犬にも果敢に向かっていきます。初対面の人やほかの犬にはときに吠えてしまうこともありますが、飼い主にはベッタリ甘える一面も。そんな大胆さと繊細さが共存するかわいい犬です。

ミニチュア・ピンシャーの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

ミニチュア・ピンシャーのグラフ
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)

ミニチュア・ピンシャーの性格

ちょっとした物音、小さなものの動きに対して非常に敏感に反応します。この反応性の高さと強さは、嫌なことをされたときには、すばやい攻撃行動として出現することがあります。そして、怖いもの知らずな性格をもちますので、その反応は体の大きな犬や人にも向けられますので、子犬のときから、しっかりと「生きているものは、強く噛んではいけない」ことを学習させておくことが大切です。

とても活動的で、遊びも大好きです。さまざまな人や犬と交友させ、遊び相手を増やしていきましょう。

ミニチュア・ピンシャーの大きさ

ミニチュア・ピンシャーは、体高※と体長※がほぼ同じスクエアな体格が特徴です。胸部が深く引き締まり、とてもスリムな印象です。つぶらな瞳と凛としたたたずまいは小鹿のような愛らしさで、当初は「レー(鹿)・ピンシャー」と呼ばれていました。血統的には無関係とされていますが、ドーベルマンに似た体型と精悍さも備えています。筋肉質な体質に薄く引き締まった皮膚が張りつき、短い被毛は光沢があります。日本やアメリカなどでは、断耳、断尾することもあります。「ハックニー歩様」と呼ばれる前足を高く上げて歩く非常に特徴的な歩き方は、小さい体で威勢よく振る舞っているように見えて魅力的です。

体高:25~30cm/体重:4~6kg

※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
※体長:前胸の出っ張り部分から、お尻の出っ張り部分までの長さ。

ミニチュア・ピンシャーの毛色の種類

毛色は、ディアーレッド、レディッシュブラウン、ブラック&タン、チョコレート&タンなど。
ミニチュア・ピンシャー
ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・ピンシャーの心配な病気

・食物やハウスダストなどが原因で炎症を起こす「アレルギー性皮膚炎」
・大腿骨の骨頭という部位が徐々に壊死する「レッグ・ペルテス」
・そけい部から腸や子宮、膀胱などが飛び出す「そけいヘルニア」
・胸に大きな斑点があらわれる「色素欠落」

ミニチュア・ピンシャーの価格相場(2024年)

愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格24万円~

※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。

ミニチュア・ピンシャーの飼い方

ミニチュア・ピンシャー

ポイント(1)非常にタフな犬種。元気につきあって

小型犬でありながら非常にタフな犬種です。小型犬に対し、守ってあげたいような感覚のもち主よりも、小さなことを気にせず、元気に小型犬とつきあっていきたい!という人に向いています。多少のトラブルはミニチュア・ピンシャーの愛嬌程度にとらえ、悩まず、次の楽しいことに犬とチャレンジするような心持ちでちょうどいい犬種です。まわりに迷惑をかけないための、犬のコントロール力は求められます。

ポイント(2)自制心を育むしつけを

反応性が高いので、すばやい「オテ」「オスワリ」など体を動かすことを覚えさせるのは簡単です。ミニチュア・ピンシャーに必要なしつけは、興奮せずに落ち着いて行動すること、自制心を育むことです。子犬のときから、興奮して遊んでいるなかでも、時折「マテ」や「フセ」などの停止する号令に従わせ、従ったら充分に報酬を与えることで、飼い主さんも犬もコントロールを学びます。

そして新聞・郵便配達員、ドアホンなど、番犬として激しく反応しそうな場面でも号令に従えるようにします。散歩は1日2回。1回20分程度。あとはボール投げ等で家でも運動させます。小型の短毛犬種ですが、寒さにも比較的強いので冬場でも散歩はできます。食欲が強い犬は、散歩中の拾い食いには注意しましょう。

ポイント(3)滑りにい床で飼育を

小型ながら活動的な犬なので、入ってほしくない場所には、仕切りなどを設置して事故を予防しましょう。とくに留守番させるときは、クレートトレーニングをし、犬が落ち着ける場所を確保するとよいでしょう。

また、動きが活発なだけに、高い場所へ上って下りるときに、ケガをする心配もあります。テーブルとイスは離して置くなど、住環境にも注意をしましょう。噛みグセがつきやすいので、噛んで命にかかわる電気のコード類や噛み傷をつけられたくない家具などは触れられないように隠したり、仕切りをしたり、噛み防止用の塗布剤を塗っておくなど工夫をしましょう。

ひざにトラブルをもっている犬が多く、滑りやすい床の上での生活でさらに悪化してしまう可能性があります。飼育する際は、必ず滑りにくい床を選択しましょう。

ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを与えて

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。

犬は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

ポイント(5)冬の乾燥&寒さ対策を忘れずに

ミニチュア・ピンシャーは短毛なので、被毛の手入れは固く絞ったタオルで拭く程度で大丈夫です。ただ、皮膚に不調が出やすい犬なので、食事や環境づくりには気を配りましょう。

冬は寒さや乾燥への対策を忘れずに。寒がるようなら、部屋の温度や湿度を上げたりしましょう。保湿スプレーやクリームなどで被毛や皮膚に適度な潤いを与えるなどケアを怠らずに。歯みがきは毎日、やわらかめの歯ブラシで行いましょう。

ミニチュア・ピンシャーの飼い主に聞く 飼いやすさと飼い方のコツ

「いぬのきもちアプリ」ユーザーのミニチュア・ピンシャーの飼い主さんに、実際に飼ってみてどう感じたかをアンケート調査しました。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
愛犬は飼いやすい?大変?
【いぬのきもちWeb】アンケート調査(2024年5月実施)回答者数38人
いぬのきもちWEB MAGAZINE

■思っていたより飼いやすい

  • 「『運動量が豊富でやんちゃ』というイメージだったが、散歩は好きなものの、ドッグランではひなたぼっこ専門。自宅でも静かに過ごしていることが多い」

  • 「もともと健康で賢いコで生活上困ったことはなかったし、トリミング代もかからないので助かっています。シニアになり病気で頻繁に動物病院に行くようになりましたが、大型犬を抱えて通院する飼い主さんを見ていると大変そうで、飼い主の年齢が高い我が家には、小型犬のほうが飼いやすくて合っていると思います」

  • 「留守番もトイレもすぐに覚えたので」

  • 「外では大はしゃぎして大変なこともありますが、家の中ではムダ吠えもしません。ケージの中が落ち着くようで、ケージに入ってるときは、外で音がしても吠えることなくイイコでいられます」

  • 「飼い主に忠実で、かわいらしい姿や愛おしい姿で見つめてくれます。とても愛情深い犬種だと思います」

  • 「おとなしい性格で、トイレもきちんとするので楽です」

  • 「愛犬の特徴や性格を把握したから」

■思っていたより飼うのが大変

  • 「散歩が好きすぎる。運動量が多い」

  • 「今まで飼ってきた犬がとても静かなコだったので、あまりにもやんちゃで体力があり、びっくりしています」

  • 「食欲旺盛だが、胃腸が弱く、アレルギー性皮膚炎もあり、通院が多い。食べ物に気を使う」

  • 「しつけが悪いのかもしれませんが、吠えたり噛んだりすることが多いです」

  • 「皮膚が弱いみたいで、頻繁に動物病院に行かなくてはなりません」

  • 「結構鳴き声が高くて、うるさいです。でも、飼い主には従順でかわいいです」

  • 「寝床を噛みちぎる」
今回のアンケートでは、「思っていたより飼いやすい」「思っていたより飼うのが大変」と回答した飼い主さんは、半々という結果になりました。「思っていたより飼いやすい」という飼い主さんからは、やんちゃというイメージがったものの、意外とおとなしくしつけもしやすかったという意見が。一方「思っていたより飼うのが大変」と回答した飼い主さんから、皮膚のケアや吠え・噛みグセに大変さを感じているといった声が聞かれました。

ミニチュア・ピンシャーに似た犬の種類

ミニチュア・ピンシャーの飼い主さんのQ&A 

ミニチュア・ピンシャーのかわいい画像

ミニチュア・ピンシャーの鼓竜くん
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ミニチュア・ピンシャーのレオンくん
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ミニチュア・ピンシャーの歴史や背景

ミニチュア・ピンシャー
18世紀ごろにドイツで生まれ、ネズミ捕りや番犬として活躍しました。別名を「ツベルク・ピンシャー」といい、ツベルクは「超小型」、ピンシャーはドイツ語で「テリア」という意味です。20世紀にアメリカに渡ってからは、家庭犬や番犬として人気となり、「ミニピン」の愛称で親しまれています。
監修:ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授 福山貴昭先生 (博士[学術]・愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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