1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 【獣医師が解説】犬が痙攣したときの正しい対処法とは|NG行動も

【獣医師が解説】犬が痙攣したときの正しい対処法とは|NG行動も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

当記事では、突然引き起こす犬の痙攣発作について、生理的な震えとの見分け方と発作が起きる原因、痙攣発作を起こしたときのチェックリスト、さらに実際に発作が起きた時の正しい対処法と、NG行動もあわせて解説します。

犬の痙攣発作とは?

スヤスヤ可愛いしゃちちゃん
まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

犬の「痙攣発作」とは、数秒から1分くらいの間、全身または一部の筋肉が激しく収縮することによって、自分の意思とは関係なく震える状態のことを言います。さっきまで元気にしていた愛犬が突然倒れて全身を激しく震わせていたら、飼い主さんも驚き、パニック状態になってしまうかもしれません。そんなときに冷静に対処できるように、犬の痙攣と対処法について学んでいきましょう。

痙攣発作の症状と見分け方

ねむねむなプティちゃん
まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

普段の生活でよく見る愛犬のしぐさの中でも、痙攣と間違えやすい行動があります。たとえば、寝ているときに足をピクピクさせていることがありませんか?寝顔を見るとそのときに限って白目をしていることもあり、「これは何かの病気なのでは?」と心配になりますよね。しかし、これは犬が浅い眠りのときに見られる行動であり、痙攣ではありません。

また、不安や緊張といったメンタル面からくる震えや、寒さなどの環境的な震えもよく見られますが、これらも痙攣発作ではありません。まずは意図せず勝手に震えてしまう、神経症状からくる震えを、痙攣発作と見分けることが重要です。主な痙攣発作ではどのような症状が出るのか、下記にまとめました。

痙攣発作の症状

・全身を硬直させて、激しく震える
・体の一部だけが震える(例:前足だけなど)
・体を反るように激しく震える
・朦朧としたり、意識をなくす
・呼吸が数十秒間止まる
・痙攣の後に嘔吐や失禁する
・大量のよだれが出る

これらの痙攣発作の症状が繰り返される場合は、動物病院にて診てもらうことをおすすめします。また、痙攣が3分以上続く、呼吸をしていない、意識がないといった様子が見られたら、すぐに動物病院に連絡をしてください。

痙攣発作の原因

可愛く首をかしげる大吉君
まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

痙攣という言葉を聞くと、そもそものイメージから重度な病気だと想像してしまいがちですが、痙攣発作は軽度なものから、重度のものまであります。そして重度の痙攣は、病気が原因となっていることも。

軽度の痙攣発作

軽度の痙攣発作は、様子を見ているうちに治ることがほとんど。痙攣発作にいたるまでの状況で見分けがつくものが多いことも特徴です。

・筋肉疲労
激しい運動をした後に、体の筋肉の一部だけ(例:前足など)が震える状態です。一時的なもので、時間が経つと治ります。

・低血糖
子犬などに多く見られます。空腹時に運動をしすぎてしまうことで、低血糖になり体を震わせている状態です。対処としてはブドウ糖液や、食事を与えることで改善されます。

重度の痙攣発作

重度の痙攣発作は、すぐに動物病院に連れて行く必要があります。

・中毒
チョコレートなど、犬が食中毒を起こすものを食べたときや殺虫剤や除草剤などの中毒によって、痙攣発作を起こす場合があります。中毒はとても怖いので、すぐに動物病院へ連絡してください。

・熱中症
夏場に多い犬の熱中症は、家の中でも起こります。脱水症状で痙攣している場合は、重度の熱中症かもしれません。すぐに動物病院に連れて行く必要があります。

・てんかん
てんかんは、痙攣発作をよく引き起こす病気です。発作の前に大量のよだれを出していたり、いつもと様子が変わったりする傾向にあります。こちらも獣医師に相談することをおすすめします。

・その他の病気
てんかん以外にも、脳腫瘍やジステンパー、水頭症や心疾患など、痙攣発作を起こす病気はいくつかあります。もし頻繁に痙攣発作を起こす場合、これらの病気が隠れているかもしれないので、獣医師に相談することをおすすめします。

記録が大事!痙攣発作のチェック項目

可愛い表情でおやつを待ってるラガーちゃん
まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

実際に愛犬が痙攣発作をおこした場合、急すぎる愛犬の変化に驚きあわてることもあるでしょう。しかし、まずは深呼吸。どのような痙攣発作であるかを、冷静に見極めることが治療につながります。

いつ、どのようなときに、どのような痙攣発作を起こしたか?といったメモを取っておき、できれば動画を撮るなどして、獣医師に正確な様子を伝えましょう。そうすることで、どのような痙攣発作なのか、より正確な診断につなげることができます。

痙攣発作チェックリスト

・発作は初めてかどうか
・嘔吐はあるか
・よだれはあるか
・発作の前に食べたものはあるか
・発作の前にしていた行動
・愛犬が生活している室温など
・発作のあった時間(長さ)
・発作の起こった部位(部分的か全身か)
※意識がない、呼吸がないなどの場合はすぐに動物病院へ連れて行ってください。

知っておくと安心!痙攣発作への対処法とNG行動

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

最後に、痙攣発作の時に飼い主が取るべき行動を解説します。繰り返しになりますが、意識がない、呼吸がないなどの場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。

<飼い主がするべきこと>
・まずは慌てない
・周りにぶつかるものがあれば、ぶつからないようにする
・優しく「大丈夫だよ」などと小声で声をかける
※首輪やリードを外してあげる、嘔吐物があれば喉を詰まらせないように、取り除く、よだれを拭くなどは危険がなければいいですが、重度の場合は触らない方がいいでしょう。

<注意すべきNG行動>
・無理に押さえつけ、痙攣を止めようとしない
・体を起こさない
・体を揺らさない
・大きな声で名前を呼ぶなど、大きな声を出さない

もしも愛犬に痙攣発作が起きた場合は、飼い主さんの冷静な行動が重要になってきます。あらかじめ対処法やNG行動を覚えておくと対処しやすくなり、飼い主さん自身のパニックも防ぎやすくなるでしょう。

そして、もし少しでも「おかしいな」というときがあれば、動画やメモなどの記録を残しておくことをおすすめします。獣医さんにも伝えやすくなり、より治療しやすくなります。痙攣発作などのいつ起きるかわからない症状は、飼い主さんの事前の心構えこそが、愛犬にとっての大きな安心につながるでしょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「最悪の場合、死に至ることも……犬の熱中症の初期症状4つ」

いぬのきもち WEB MAGAZINE「もし自分や家族が犬アレルギーを発症したら…?「愛のカタチ」に考えさせられる」

いぬのきもち WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A(全身的な痙攣を起こす)」

出典元/『いぬのきもち』WEB MAGAZINE「最悪の場合、死に至ることも……犬の熱中症の初期症状4つ」
    『いぬのきもち』WEB MAGAZINE「もし自分や家族が犬アレルギーを発症したら…?「愛のカタチ」に考えさせられる」
    『いぬのきもち』WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A(全身的な痙攣を起こす)」
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/Un
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

犬と暮らす

更新

関連するキーワード 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る