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【獣医師解説】安全なドッグフードの選び方&人気ランキングもご紹介

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愛犬には安全なドッグフードを与えたいもの。今回は、安全なフードの選び方や総合栄養食について解説。また、安全性に関する疑問に回答するとともに、フード選びの参考になる人気ランキングもご紹介します。

安全なドッグフードの選び方

◇『ペットフード安全法』に基づいているので安心

『ペットフード安全法』とは、正式名を“愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律”といい、2009年に制定された法律で、ペットフードだけを対象にした世界でも類を見ないものです。海外でペットフードの原料に有害物質が混入し、犬や猫に健康被害が発生したことを機に、日本国内で流通するペットフードの安全を守るためにつくられました。この法律では、国は安全なペットフードの流通のため、守るべき基準や規格などを定め、事業者はそれを守って製造や輸入をし、販売することが定められています。また、法律に違反が認められた場合には、国は対象となるフードの廃棄や回収などの命令を行うことも可能です。なお、対象となるのは犬と猫の栄養として使用されるもので、フード以外にもサプリメント、⽣⾁などだけでなく、⽝用や猫⽤とうたっていれば⽔も当てはまります。医薬品や猫草、またたびなどは含まれません。
『ペットフード安全法』では、ドッグフードやキャットフードのパッケージに、以下の5項目の記載が義務付けられています。

《記載が義務化されている項目》
・名称(犬用または猫用も明記)
・賞味期限
・原材料名
・原産国名
・事業者名および住所の記載

◇『ペットフードの表示に関する公正競争規約』について
これは、ペットフードの業界団体である「ペットフード公正取引協議会」によって制定され消費者庁、公正取引委員会にも承認された規約です。この規約では『ペットフード安全法』で定められた5項目以外にも、ペットフードの目的、内容量、給与方法、成分の4項目を記載すべきとしており、国内で販売されるペットフードのほとんどは、この規約にそって表示が行われています。サイトで会員になっているメーカーをチェックしてもいいでしょう。

ちなみに、ペットフードのなかには、「『AAFCO』(米国飼料検査官協会)の基準に沿って作られている」という表記がされているものがあります。AAFCOはペットフードの栄養基準やラベル表示などに関するガイドラインを設定しているアメリカの団体です。日本の『ペットフードの表示に関する公正競争規約』でも、総合栄養食についてはAAFCOの栄養基準を採用しています。ただし、AAFCOは栄養基準のガイドラインを定めているだけで、AAFCOが個々のフードについて栄養基準を満たすかどうかの試験等を行うことや、栄養基準を満たしていることを承認することはありません。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「ドッグフードの栄養基準などの決まり~品質と安全を守る法律・規約」

ドッグフードの安全性に関するよくある疑問

基本的に上記の法律で定められた基準に沿って作られていれば、安全性に問題はないといえるでしょう。しかし、愛犬の健康を考えると、「そのなかでもより安全なものは?」「本当に安全なの?」と疑い深くなり、さまざまな噂や情報で混乱してしまいがちです。ここでは、飼い主さんから寄せられたよくある疑問をピックアップしてお答えします。

◇原材料名の最初に「○○肉」と書かれていることが大切ってほんと?
原材料名は、使用する重量の割合の大きいものから記載する決まりです。たんぱく質や脂肪から得られるアミノ酸や脂肪酸は、きちんと消化吸収されれば、動物性・植物性、どちらの原材料から確保していても問題ありません。また、例えば動物性の栄養素を、肉や魚といった複数の原材料から確保している場合は、ほかの原材料より、記載順が後になることがあります。本当に大切なのは、犬の健康に必要な栄養バランス。原材料表示の順番ばかりに振り回されてはいけません。

◇「チキンミール」「肉副産物」にはよくないものが含まれているの?
「チキンミール」とは、チキンから皮(おもに脂肪分)を取り除いて乾燥させた粉末のことです。チキンに含まれない不純物などが含まれているわけではありません。チキンミールは動物性たんぱく源として重要な原料であり、必須アミノ酸も多く含まれます。また、「⾁副産物」とは、正⾁(体幹部の筋肉)以外の⾁や、頭や⾜、内臓などのことです。鶏のトサカや牛のひづめなども「肉副産物」に分類されますが、このよう部位はペットフードには使用されず、肥料などに利用されます。内臓などは、たんぱく質以外の栄養素も多く含まれた栄養価が⾼いナチュラルな原材料です。これらは、「原材料に何が含まれているかわからない」「⼈が⾷べている部位と違う」などと不安視する声もありますが、主なフード会社では、原材料の検査を厳重に⾏い、清浄に処理し、ペットフード安全法に則り、安全性が確認されたものを使⽤しています。ペットフード安全法でも有害な物質や汚染された原材料を⽤いてはならないと決められていますので、不安に思う必要はありません。

◇酸化防止剤や保存料などの添加物は本当に安全?
ペットフードは栄養の塊なので、そのままでは酸化が進んだり、微生物の繁殖が進みやすいため、酸化を抑える酸化防止剤や微生物やカビの繁殖を防ぐ保存料が使用されています。しかし、使用されているのは、犬の健康に影響を及ぼさないもの、あるいは、影響を与えない量がわかっているものばかりです。また、その他の添加物についても、『ペットフード安全法』によって、使⽤できる添加物と、添加する量の上限値が定められているため、品質や安全に問題ありません。添加物を使用しているからといって、フードの品質や安全性が劣ることは一切ありません。

◇「ナチュラル」「オーガニック」なフードのほうが健康によい?
添加物については、毎⽇⾷べ続けても健康被害が起きないとされる使⽤量が定められているため、健康を維持するうえで「ナチュラル」や「オーガニック」なものが優位というわけではありません。「ナチュラル」や「オーガニック」なものが、健康により良いという医学的な根拠はありません。あくまで⼈が⾷べる⾷品を選ぶときと同じように、素材にこだわって選びたいときの参考指標の1つと考えてよいでしょう。

ちなみに、国産のほうが安全なのかという疑問も⽿にしますが、国産のペットフードだけでなく、外国産のペットフードも『ペットフード安全法』に従って作られていますので、国産
であっても外国産であっても、安全性に違いはありません。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「ドッグフードに添加されている保存料は、犬にとって安全ですか?」

大切なのは、ライフステージに合った「総合栄養食」を選ぶこと

数多くあるドッグフードのなかで、犬の主食として推奨されているのは、ライフステージに合った「総合栄養食」です。

◇主食を「総合栄養食」のドッグフードにしよう
「総合栄養食」とは、そのフードと水を与えるだけで、表示された成長段階の健康が維持できるように、栄養バランスが調整されたフードのこと。栄養の基準がきちんと設けられているため、毎日の主食にはこちらを選ぶとよいでしょう。

◇ライフステージに合ったものを選ぼう
育ち盛りの子犬と成長が止まった成犬では、体重あたりの必要なエネルギー量や栄養バランスが異なります。フードを選ぶ上で大切にすべきポイントは以下のとおりです。

《ライフステージ別、フード選びのポイント》
子犬少量で効率よく必要なエネルギーや栄養素を消化・吸収できること。
成犬栄養バランスを崩さずに肥満を防げること。
肥満傾向ダイエットには食事量を減らすのではなく、フード内のエネルギー量をコントロールすることで対応。
妊娠/授乳期母犬だけでなく子犬の分まで栄養が必要なので、専用のフードでたっぷり栄養を摂らせることが大切。
シニア犬食欲や消化・吸収能力が衰えるため、エネルギー効率がよいこと。

ひとくちに総合栄養⾷といっても、さまざまな商品が販売されています。サイズや⽝種、愛⽝のライフステージや健康状態に合わせて選ぶことが⼤切。与えた後に愛⽝の状態をチェックすることも必要です。どんなフードを与えているかということよりも、そのフードを食べて愛犬の健康状態や栄養状態が良好かどうかのほうが重要です。獣医師など専⾨家に相談しながら適切なフードを選ぶといいでしょう。

◇病気やアレルギーなら獣医師と相談の上で「療法食」を利用しよう
「療法食」とは、特定の病気や健康状態のときの治療や栄養サポートを目的とし、獣医師の指導のもと食事管理に使用されるフードです。病気などの進行度合いによって適切に選ぶ必要があり、メーカーごとに内容も異なるため、勝手に判断せず、必ず獣医師と相談の上で利用するようにしましょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「【獣医師から3つの質問!】間違いだらけのドッグフード選びはどれ?」

人気のフードブランドランキングを紹介!

ドッグフードにはたくさんの種類があるため、どのブランドのフードを与えればよいのか、悩んでしまう飼い主さんも多いことでしょう。そこで、「いぬのきもちアプリ」ユーザーが実際に“購入しているフードブランド”と“使ってよかったフードブランド”について、それぞれランキング形式でご紹介します。

購入しているフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン(ロイヤルカナン ジャポン)
ブリード ヘルス ニュートリション 柴犬 成犬用

栄養バランス、粒の形や大きさ、食感まで、犬種ごとの特性に配慮。柴犬専用をはじめ、14犬種に対応した総合栄養食です。
2位サイエンス・ダイエット™(日本ヒルズ・コルゲート)
サイエンス・ダイエット™ アダルト 小型犬用 成犬用

オメガ3系・6系の脂肪酸、ビタミンC・D、カルシウムなど、50種類以上の栄養素を配合。小型犬の健康をトータルサポートします。
3位ニュートロ™ シュプレモ™(マース ジャパン)
ニュートロ™ シュプレモ™ 小型犬用 成犬用

チキンやラム、全粒穀物、ナチュラル・オイルなど、高品質の自然素材を厳選。17種類の素材を最適な栄養バランスで配合しています。
4位シーザー®(マース ジャパン)
シーザー® 吟選ビーフ 野菜入り

成犬・子犬・11才から・14才からの年齢別に、栄養素と食べやすさを考えたウエットフード。多彩な味のバリエーションも魅力です。
5位グラン・デリ®(ユニ・チャーム)
グラン・デリ® ふっくら仕立て 全成長段階用 ビーフ・鶏ささみ・緑黄色野菜・チーズ・角切りビーフ粒入り

栄養とおいしさがぎっしり詰まった総合栄養食。「もちふわ粒」や「角切りビーフ粒」入りで、さまざまな食感も楽しめます。

使ってよかったフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン
サイズ ヘルス ニュートリション ミニ ライト ウェイト ケア

標準的なロイヤルカナン製品と比べ、⾼タンパク(+11%)、低脂肪(-31%)、高食物繊維(2.5倍)に調整。減量に最適な栄養バランスにより、筋肉量を維持しながら体重の管理ができます。/td>
2位ニュートロ™ シュプレモ™
3位サイエンス・ダイエット™
4位アイムス

デビフ

ユーカヌバ

ドッグフード選びで最優先すべきは、健康状態に合った適切なフードを選ぶことです。ご紹介したランキングのフードは安全性も高いと評判なので、愛犬のフード選びの参考にしてみてくださいね。

ランキング/「いぬのきもち」2018年8月号『犬アイテム人気ランキング2018』より。※2018年4~5月「いぬのきもちアプリ」内調査(n=278)※商品は各メーカーの代表的な商品を掲載。


監修/徳本一義(獣医師)
へリックス株式会社代表取締役社長。大学卒業後、小動物臨床を経て、ペットフード会社で学術部門を担当。現在は、複数の獣医科大学の非常勤講師を兼任。ペット栄養学会理事。ペットフード協会新資格認定制度実行委員会委員長。
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