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パピヨンの特徴・性格・飼い方

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パピヨンとは、フランス語で「蝶」の意味。華麗な耳の飾り毛が羽ばたく蝶を思わせることから、その名がついたといわれています。優雅な姿からフランスの貴族たちに愛されたパピヨン。一方で、運動神経がよく、好奇心旺盛な面も持ち合わせ、さまざまな魅力を兼ね備えています。そんなパピヨンの特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

パピヨンの特徴・魅力

パピヨンの最大の特徴といえば、蝶が羽を開いたような華麗な飾り毛が印象的な、大きな立ち耳。イギリスでは「バタフライ・スパニエル」という別名も。一方、フランス語で「蛾」を意味するファレーヌ(ファーレン)と呼ばれる垂れ耳のパピヨンもいます。ファーレンはパピヨンの原種ともいわれていますが、日本では垂れ耳・立ち耳を区別せず、どちらもパピヨンとしています。優雅な姿からフランスの貴族たちに広く愛され、とくに、18世紀のフランス王妃マリー・アントワネットから大変かわいがられたことで有名。処刑される直前まで抱いていた(ついてきた)愛犬が、ファーレンだったともいわれています。人懐っこく、賢くて、活動的で、とても飼いやすい犬としても人気があります。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

パピヨンの歴史

正式な起源は明らかではありませんが、スペインの小型のスパニエル(スパニッシュ・ドワーフ・スパニエル)が祖先ではないかと考えられています。フランスのルイ16世の時代に、エバニュール・ナン(一寸法師のスパニエル)と呼ばれていました。その体型と長い毛は、北方スピッツ犬種の血も引いているとの見方も。18世紀ころ、ヨーロッパの上流階級ではパピヨンを自分の肖像画に取り入れるのが流行しました。現在は立ち耳のパピヨンが多いですが、もとは垂れ耳で、19世紀末にチワワやスピッツと交配して立ち耳を作出させました。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

パピヨンの外見上の特徴

小さな体に蝶の羽のような大きな耳、長い飾り毛がとても優雅。しっぽも長い飾り毛に覆われていて、前に向かってアーチ形をしている様子からも気品が漂います。細い絹糸のような、ツヤのある豊かなオーバーコート(上毛)が印象的。ほぼシングルコートでアンダーコート(下毛)はありません。カラーは、白い被毛に茶色が混じった「ブラウン&ホワイト」がポピュラー。ほかに、白・黒・茶色の3色で構成される「トライカラー」や、白い被毛に黒が混じった「ブラック&ホワイト」、白い被毛に茶色と黒の間のような微妙な色の被毛が混じった「セーブル&ホワイト」などがありますが、パピヨンは犬種の基準となる色が厳密に定められていないので、紹介した以外にもさまざまな毛色や呼び方が考えられます。体や足はホワイトの割合が多いです。体型は、全体的に華奢でありつつもバランスがよく、マズルはスカル(頭)より短め。体長※は体高※よりも長めです。
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
※体長:前胸の出っ張り部分から、お尻の出っ張り部分までの長さ。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

パピヨンの性格

優美な見た目とはうってかわって、パピヨンの性格はとても活発。たくましく、散歩や運動も大好きです。好奇心旺盛で大胆。人懐っこさも持ち合わせています。加えて、賢い一面も。イギリスの研究機関が発表した、犬の知能指数(IQ)ランキングによると、パピヨンは全犬種のなかで8位(小型犬のなかでは1位)に頭がよい犬種という結果が出たそう。状況判断が得意で、飼い主さんの指示をよく聞くことができるため、小柄ながらドッグスポーツにも適しているといわれます。しっかりしつければ、飼い主さんと非常にいい関係を築くことができるでしょう。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

パピヨンを飼うのに向いている人

見た目とは対照的に、とても活発で好奇心旺盛のため、散歩や遊びにたくさん時間がとれる人に向いています。ドッグスポーツにも向いているため、そういったことにチャレンジできる人や、飼い主さん自身も体を動かすことが好きな人であればなおさらいいでしょう。体が小さいため、あまり広いスペースがないけど犬を飼いたいという人でも飼いやすい傾向にあります。ただし、そのぶんしっかり散歩や遊びで発散させましょう。

パピヨンの飼い方

とても活発で体力もあります。小型犬はそれほど運動させなくても大丈夫と思いがちですが、パピヨンには散歩や遊びを充分にしてあげましょう。ただし、華奢な体つきと、遺伝的にひざのお皿を脱臼しやすい面があるため、転倒、転落などによる骨折には注意が必要です。賢くて人懐っこく、飼い主さんに従順。教えたことを意欲的に覚えます。叱るしつけではなく、ほめるしつけを取り入れ、トリック(芸)やドッグスポーツなどにもチャレンジするなど、いろいろなことを教えましょう。いっしょにチャレンジすることで、パピヨンはより飼い主さんのことが好きになり、絆を強めることにもつながります。また、パピヨンは鋭敏な感覚の持ち主で、音や刺激に敏感な一面も。掃除機など家の中にある大きな音がするものや、バイクなど外で大きな音がするものなどには、少しずつ慣れさせていきましょう。そうすることで、恐怖からくる吠えを防ぐことができ、パピヨンにかかるストレスも軽減してあげられます。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

パピヨンのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境

好奇心旺盛なので、入ってほしくない場所には、仕切りなどを設置して事故を予防しましょう。とくに留守番させるときは、必ずサークル等に入れて思わぬ事故を防ぐようにします。また噛んで命に関わる電気のコード類や噛み傷をつけられたくない家具などには、噛み防止用の塗布剤を塗っておくことが有効です。膝にトラブルを持っているイヌが多く、滑りやすい床の上での生活でさらに悪化してしまう可能性があります。飼育する際は、必ず滑りにくい床を選択しましょう。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

パピヨンの食事

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているものの中から、ご自身のイヌに合ったフードを選択します。イヌはライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。手作りフードは与えている物を飼主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。

パピヨンのお手入れ・トリミング

パピヨンはシングルコートのため、アンダーコート(下毛)はありません。抜け毛は少ないことと、口先や足先など汚れやすい部分の毛が短いことからで比較的お手入れはしやすいといえるでしょう。ただ、活発に動くため、細い毛が絡まりやすくいのが難点。絡まるととかしにくくなるうえに、毛玉ができやすくなり皮膚に悪影響を及ぼします。ブラッシングは毎日行いましょう。パピヨンの魅力である、耳としっぽの飾り毛が、動くたびにサラサラと揺れる優美さをキープするには、トリートメント選びが大切です。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

パピヨンが気をつけたい病気・寿命

・ひざのお皿の骨が正常な位置から外れてしまう「膝蓋骨脱臼」
・華奢な骨格で飛び跳ねる犬特有の「骨折」
・小さな顔立ちなので起こりやすい「乳歯遺残」
・犬全体の約80%がかかるといわれ、パピヨンもかかりやすい「歯周病」
・暗い場所での視力が落ち、最終的には失明に至るおそれもある「進行性網膜萎縮症」
・まぶたが内側に巻き込まれ逆さまつげになり、角膜炎や結膜炎などを引き起こす「眼瞼内反症」
・耳が聞こえない、聞こえにくいなどの症状が子犬時代から現われる遺伝性の症状「遺伝性難聴」
・黒い毛だけ脱毛してしまう「黒色被毛毛包形成不全」

飼いやすさの目安 ※5段階評価
お散歩が楽 4
初心者向き 4
友好的   4
お手入れのしやすさ 3
訓練のしやすさ 4

監修
ヤマザキ学園大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

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